いつも飲み会でのライフポイントが2くらいしかない、ライターのワカジツです。酒飲み界のスライムだと思ってください。
突然ですが、お酒って意味不明なくらい高くないですか?
僕が東京で生活を始めて3年、ありがたいことに友達の「誕生日会」とか、男だけで「キャバクラで飲み」みたいな機会が増えました。
スライムの僕でも飲み会は普通に楽しくて、お祝いも兼ねてお酒を入れることも多いのですが…
シャンパンって、さすがに高すぎんか??
例えば超有名シャンパンのドンペリなんかは、軽く1本6万円くらいするんですよね。
もちろん高いのにはちゃんとした理由があると思うのですが、ぶっちゃけ味の違いはまったくわからないし、次の日朝起きて「なにこれ」と思うことのほうが多いです。
シャンパンなんて、家で作ったら300円くらいで楽しめるんじゃね……?
……と思ったので、今回は自宅でシャンパンを作って、酒にかかる費用を全力で減らしていこうと思います。
同じくシャンペェンで苦しんでいる同士よ、安く済ませてお金を貯めよう。
目次
自宅でシャンパンを作る準備
ということで、自宅でシャンパンを作るために、まずは製造方法を理解しなくてはなりません。
……そこで色々調べてわかったのですが、シャンパンというのは「フランスのシャンパーニュ地方で作られたスパークリングワイン」だそうです。
つまり国籍を変えないと自宅でシャンパンは作れないということでしたので、今回は歯ぎしりしながら普通のスパークリングワインを作っていきたいと思います。
スパークリングワインの作り方は、以下の通り
ヴァンダンジュ(収穫) ↓ プレスラージュ(圧搾) ↓ デブルバージュ(清澄) ↓ プルミエール フェルマンタシオン(発酵) ↓ アッサンブラージュ(調合) ↓ ティラージュ(瓶詰め) ↓ ドゥジエム フェルマンタシオン(瓶内二次発酵) |
まじで聞いたことがない横文字ばかり出てきて頭がおかしくなりそうでしたが、簡単に説明すると「つぶして綺麗にして、2回発酵させる」で完結するようです。
ぶどうを発酵させたらオートメーションで6万円のシャンパンになるって、シャンパーニュ地方の方々は勝ち組なのかな。
……とてつもないことが判明。
さらに深く調べてみてわかったのですが、日本で個人がワインを作ることは酒税法で禁止されているらしく、もはや発酵も行えないという絶望的な状況になりました。
しかも「例外として果実とアルコールを混ぜてつくる果実酒はOKだよ。ただしぶどう以外ね」という、完全に特定の思惑を持った人を狙撃した法律も見つけたので、完全に詰みの状態です。
勇み足で「家でシャンパン作りまああす!!」といってしまった事実を思い返して、本当に申し訳ない気持ちで溢れています。
あと勢いで買った大量のぶどうもどうすればいいのかわかりません。
色々悩んだ結果、とりあえず試しに「シャンパンっぽいけど酒ではないなにか」を作ることにしました。もう目的を完全に見失ってますが、ノンアルのほうが体にいいよなあ???
なおスパークリングワインの製法の中にも「炭酸ガス注入方式」というものがあるらしく、あとから炭酸を足すことで仕上げることもあるようです。
なのでこれから作るものは「シャンパンの作り方を真似たなにか」とも考えてください。
では早速作っていきます。
行程1:ぶどうを潰す
いい感じに洗ったぶどうを、持てる限りのパワーで押し潰していきます。
シャンパンに使うぶどうは、手摘みで収穫することが基本だそうです。機械で収穫すると、潰す前に果汁に色がついてしまっていいシャンパンにならないんだとか。めちゃくちゃ手間がかかってんじゃねーか。
潰したあとはこのような形になりました。あの量のぶどうから、だいたい500mlくらいの果汁を抽出しています。
上にあるヨモギ団子みたいなやつを全力でプレスすればもっと生み出せそうですが、飲みきれる自信がないのでこれくらいにしておきます。
あと途中で、酒が作れないとわかって悔しかった腹いせに、普通にシャンパンを買ってきてしまいました。(4,000円でした)
シャンパンを見て思ったのですが…
色、違いすぎんか??
どうやったらこんなに透明になるの??
とりあえず濾過したらいいいのか?と思ったので試してみました。
不純物が混ざりすぎているせいか進みが遅く、途中で「これ完了するころには令和8年くらいになりそうだな」と感じつつも放置していたのですが…
翌日朝、あまりに変わり果てた白ぶどう果汁の姿を見て、膝から崩れ落ちました。まじでムズいじゃん、ワイン作るのって。
ということで強引に令和8年から持ってきた、濾過が成功した白ぶどうがこちらです。
「この記事はどうなるんだろう?」と死ぬほど悩んだ結果、果汁100%の白ぶどうジュースならやってることは同じでは?という邪道の限りを尽くした結論を出してしまいました。
詰めが甘すぎた結果、ただただ「白ぶどう100%ジュースを買ってくる男性」が爆誕してしまって本当につらいです。
行程2:炭酸ぶち込み
とりあえずもう止まれないので、僕が令和8年から持ってきた白ぶどう果汁に炭酸を加えて、シャンパンっぽくする作業に入っていきます。
ここで出てくるのは重曹とクエン酸です。この2つを混ぜると炭酸を作れると、小学校の実験で習いました。
こうして…
こうすることで
ボッシュワアアアアアア
半端ない炭酸が生まれました。「これで炭酸も発生しなかったらどうしよう」とビビっていたのですが、無事にうまくいってよかったです。
ボトルと並べてみたんですが、これマジでシャンパンに見えませんか??
お店で出されても絶対に「あ、これシャンパンだな」ってなりますよね。
これは普通に大勝利ではないでしょうか。
そう思って本物のシャンパンと並べてみたら、あまりに上品さがかけ離れていてウケました。やっぱシャンパンって高いだけのことはあるわ。
……ここで一応おさらいしておくと、最初は「自宅でシャンパンを作ること」が目的でしたが、シャンパンは「シャンパーニュ地方でしか作れない」ということで挫折しました。
そこで「スパークリングワイン」を作ろうと調べた結果、酒税法に引っかかりそうだったので、ノンアルで作ることに。
ところが濾過が令和8年までかかりそうなスローペースだったので、時短のために白ぶどうジュースを買ってきて、炭酸をぶち込んで今に至ります。当初の思惑からこんなに逸れることってある?
まあ、あとは飲むだけです。もう少々お付き合いください。