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「上京した話」って成功談ばかりでは?逆にうまくいかなかった人にエピソードを聞いてみた

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こんにちは。全国どこでも仕事ができるのになぜか上京しているWebライターのワカジツです。何も代わり映えのない東京生活が4年目を迎えました。

突然ですが、有名人やミュージシャンの「勢いで上京して成功を収めた」みたいなエピソードを聞いたことがありませんか?

上京したものの仕事がなくて、ボロアパートに住んでアルバイトしてチャンスを待ってた…みたいな苦労話って、結構よく聞くなあという印象です。

何も手がかりがないまま上京して、苦労しつつも成功する話ってすごくやる気をもらえるし、成功の秘訣みたいなのも教えてもらえるので、個人的にはかなり好きです。

……ただ、全員が全員「勢いで上京して成功したぜ!!ドヤ」というわけではなく、なかには当然うまくいっていない方もたくさんいると思うんですよね。

逆に、そういう失敗談から学べることもたくさんあるのでは??と思ったので、今回は「勢いで上京したけど、結局うまくいってない人」に、インタビューして話を聞いてみました。

成功談と失敗談、どちらの側面からも話を聞いて、自分の人生に役立てていけるといいですね。ではどうぞ。

話を聞いた「上京がうまくいかなかった人」

今回話を聞いた人は、長野県出身、30歳男性・フリーターの小島さん(仮名)です。

「上京したけどうまくいっていない人の体験談を聞けるインタビュー相手を探しています」と、よく考えなくてもめちゃくちゃ失礼な切り口で人を探したところ、友達づてで見つかったのが小島さんです。

ワカジツ

はじめまして。本日はよろしくお願いいたします。

すみません、いきなり不可思議な内容のインタビューにご協力いただきまして、本当にありがとうございます。

小島さん

いえいえ。最初連絡が来たときは正直「え?」って思ったんですけど、たしかにうまくいってるとは言えないなあと思ったのでお受けしました。

あと謝礼5,000円をいただけるようなので全然問題ありません。よろしくお願いいたします。

ワカジツ

あ、いきなり生々しい話をぶちこまないでください。

でもご不快になられていないならよかったです。

小島さん

うまくいっていないせいもあって、ちょっと生活があまりにも普通すぎるので、言えることがあるのかわかりませんが…よろしくお願いいたします。

上京した理由は「人が多いとなにかありそうだったから」

ワカジツ

では早速なのですが、小島さんは長野から東京に出てこられたんですよね。

どのようなきっかけがあったのでしょうか?

小島さん

僕が東京に来たのは21歳のときなのでもう10年ほど前なんですけど、これといったきっかけはなくて…「人が多いしなんか楽しそう」と思ったのが主な動機ですかね。

あと、僕は元々長野県で料理系の専門学校に行っていたので、東京でも仕事はあるだろうしとりあえず行ってみるか、というのが後押しになりました。

ワカジツ

なるほど。とりあえず何かあるかも…という理由で上京したわけですね。

でもせっかく専門学校で料理について学んだんだし、将来は飲食店を開くために修行したい!みたいな思いとかはなかったのでしょうか?

小島さん

一切なかったですね。専門学校も高卒で働きたくないからとりあえず行っただけで、調理師の資格はあっても、その道でずっと働くとかは考えてなかったです。

料理のスキルは東京でパーティーするときに使えたらいいな程度でした。

ワカジツ

あ、ちょっとだけ不純な動機が出てきてますね。

小島さん

昔から人を集めて遊ぶのは好きでした。

上京後の生活はクラブに入り浸り

ワカジツ

上京してからの生活はどんな感じだったんですか?

小島さん

当時はお金もなかったので、とりあえずギリギリ23区内にある家賃2万円のシェアハウスに住み始めました。

で、最初はとりあえず海鮮系の居酒屋でアルバイトして、生活費を稼ぐという感じでしたね。

ワカジツ

シェアハウスなら初期費用もかからないし、家賃2万円で住めるのはデカいですね。

小島さん

そうですね。そこから1年くらいは真面目に働いていたんですけど…

途中で、シェアメイトだった大学生と仲良くなって、クラブとかに行くようになるんですよね。新宿とか渋谷の。

ワカジツ

さっき言ってたパーティー好きという話、ここで再登場するのか。

小島さん

はい。案の定ドハマリしてしまって…。

となると、海鮮系の居酒屋ってシフトが夜が多いし、もっと遊びたいなと思って辞めてしまいました。そのときは貯金もあったし。

そこからはとりあえず生活費分を日中で終わる日雇いのバイトで稼いで、夜はクラブみたいなルーティンで過ごしてましたね。

ワカジツ

すみません。大変失礼かもしれませんがちょっとだけ崩壊の匂いが漂ってきてます。

小島さん

ですよね。笑

結局シェアハウスからクラブが遠いので、ちょっと家賃をあげて渋谷付近のシェアハウスに移転しまして。そこからだいたい3年くらいは貯金もせずダラダラ過ごしてました。

ワカジツ

あ、逆にクラブ生活は3年で終わったんですか?

小島さん

はい。2年目くらいに、クラブがきっかけで彼女ができたんですよ。

そこから1年くらい付き合って、仲も良かったので同棲しようと思って。そしたらお金が必要なので、また居酒屋のアルバイトを始めて…という感じで、脱クラブしていきましたね。

ワカジツ

同棲!いいですね。東京で人生変わっているし、決してうまくいっていないと言えないような気もします。

小島さん

それが、同棲する直前で彼女がバチバチに浮気しているのが発覚しまして。

ワカジツ

バチバチ

小島さん

当然同棲の話もなくなり、しかも気がついたら同棲用に貯めていたお金も盗られてたんですよ。

あのときは絶望しましたね…。

ワカジツ

やば。

小島さん

そして気がつけば自分も26歳になっていて、仲良かった当時大学生の友達も就職しているし、とりあえず安いアパートで一人暮らしを始めて。

そこからは特に大きなイベントもなく、居酒屋でバイトしつつ今に至るって感じですね。

すみません平凡で。

ワカジツ

いや、全然平凡じゃないので大丈夫です。

なんかシンプルに可哀想な出来事が起きていて、かける言葉が見つからないです。

上京する人へのアドバイス

ワカジツ

小島さんも色々あったと思いますが、これから上京を目指す人に対して、なにかアドバイスをいただけないでしょうか?

小島さん

やはりいちばん大切なのは「夢や目標を持って上京すること」だと思います。

僕みたいに理由もなくフラフラ上京してしまうと、結局何も進展がないまま、フリーターになってしまう可能性が高いと思うんです。

東京って魅力的な場所がたくさんあるし物価も高いので、お金はいくらあっても足りません。日銭を稼ぐことを考えて日雇いばかりやって、気がつけば20代後半…みたいな人は多いですよ。

ワカジツ

なるほど。夢や目標を持っていないと、その日の生活を維持するための行動を取ってしまうということでしょうか。

小島さん

そうですね。あとは夢や目標を持っている人も、持っていない人も、期限や区切りを決めて行動することが大切だなと思います。

ズルズルとぬるま湯的な生活を続けてしまうと、中々元に戻れないんですよね。長期間アピールできる職歴がないと、このご時世なかなか就職もできないですし。

なので「◯年間は夢を追う。無理ならスパッと地元に戻るか就職する」みたいに、しっかり区切ることが大切だと痛感しました。

小島さん

僕も脱クラブできたときに、スッパリ就職していれば、いまのフリーター生活から変わっていたかもしれません。まだ20代で若かったですからね。

ワカジツ

夢や目標を持って、期限を決めること…。確かに、これは上京だけじゃなくて、人生のあらゆることに使える考え方かもしれませんね。

小島さん

あとは…。

ワカジツ

小島さん

男女関係には十二分に気をつけてください。

ワカジツ

胸に刻み込みます。

最後に

今回話を聞いた小島さんは、上京したこと自体は後悔していないものの、もう少し若いときに目標を持っていれば、いまの生活から何かが変わったかもしれないとのことでした。

お話を聞いているなかで「やっぱ就職したほうがいいですね。うん。頑張ります」と言っておられて、なぜかカウンセリングみたいになってしまいましたが、これから納得のいく生活に変化していくことを祈っています。

さて今回の趣旨としては、成功談と失敗談、どちらの側面からも話を聞いておこう。というスタンスで、うまくいかなかった話を伺いました。

逆に成功体験を知りたい方には、以下の書籍がおすすめです。

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