「自分」を生きたい人に片づけをすすめる理由

オシャレ迷子を救った片づけの考え方

#連載エッセイ
#「自分」を生きたい人に片づけをすすめる理由

「何を着てもピンとこない」
「もうお母さんやし、こんなもんでええか」
「似合う服がわからない」
「でもいい年だから、今さらね」

クローゼットの前でそんなことを思ったことがあるのなら、「外見の片づけ」がいるかもしれません。

こんにちは。モチベーター・整理収納アドバイザーのかとう麻子です。

「片づけ」って「<自分>を生きる」ためにすごく大事な考え方だと思ってて、前回から「片づけの理論をどうやって自分に応用するか」をお伝えしています。

今日はその第2回目(通算第8回目)。テーマは「外見」です。

クローゼットの片づけ方法の話じゃなくて、「外見」そのものの片づけの話をしようと思ってます。「外見」は片づけられる!

話は過去にさかのぼります。

私は2012年の出産後、何年間か完全にオシャレ迷子でした。
何を着ても違う気がする。服はあるのに着たい服がない。今まで似合ってた服が似合わない…という状態。

出産きっかけでオシャレ迷子になる人、けっこう多いと思うんですよね。体重が戻らない人もいるだろうし、髪が抜けたり、髪質や肌質が変わったり…私の場合、授乳で服の選択肢が狭まったことと激やせしたのが原因です。

「片づけ」で言えば、今まで小綺麗に暮らしていたのに、引っ越したら急に片づかなくなった…みたいな感じでしょうかね。

で、自分に時間も手間もかけにくいから、迷子になったまま「母親ってこういうもの」「ママだしこんな感じでいいよね」って自分を納得させていたりする。

それで心から納得できてれば別にかまわないんだけど、私自身は納得できなかった。だから片づけました。もがきながら。

何からはじめたかというと「自分を知る」ことです。

骨格診断(骨格の特徴で似合う服の素材やスタイルがわかる)や、パーソナルカラー診断(肌や瞳の色と調和して健やかにきれいに見える色のタイプがわかる)を受けてみたり、メイクレッスンを受けたり。

少しずつ自分の要素が分かってきて、迷子のピークは越えたけれど「良い感じだな~」とまでは到らず「まぁ、こんなもんかな」って感じで数年がたった頃。忘れもしない2019年春。

子どもの入学式の写真に写った自分を見て驚愕。
なんとなく太っていて、なんとなくな髪型をしていて、なんとなくなスーツを着ていて、全部がなんとなくな自分に「このままだと絶対に嫌だ」と思った。

「このままでは、なんとなくおばさんになってしまう」
「私はかっこいいオシャレなおばさんになりたい!」

自分の見た目に対して、ここまでハッキリ「これは違う」「嫌だ」って思ったのは初めてでした。この自己否定のおかげで抜け出す覚悟が決まりました。

「片づけ」で言えば、「なんとなく」の積み重ねで増えたモノたちを前に「これは自分の理想ではない」と直視して、手放す覚悟を決めたような感じやな。

そこから1ヶ月減量して、1年近く筋トレを続け、理想の体形をキープできるようになりました。

これは「自分がなりたいように、なれる」と、とても自信がついた出来事。「なりたい」は手に入る。何かを捨てる判断と覚悟と共に。
(私が捨てたのは脂肪とか、食べすぎとか、運動ゼロって悪習ですね。笑)

最後にやったのは、顔タイプ診断。

骨格もカラーも素晴らしい考え方だけど、なんせ一番重要なのは「顔」。「はじめまして」では骨格や肌色より顔を見るからね。これが一番衝撃的だったし、とても活用できたので、私はその後顔タイプアドバイザーにもなったほど…

何が衝撃的だったか。
それは「私は私の顔を知らなかった」と気づけたことです。

顔タイプ診断はパーツの配置や印象から似合うテイストがわかるんですが、私の顔タイプは「大人っぽくて曲線的な甘めの顔立ち(フェミニンタイプ)」という診断。

この衝撃たるや…!