「片づけに生き方の癖が出る!」
今年6月、そんなタイトルのリールがインスタグラムでバズってしまった……。
はじめまして。モチベーターのかとうです。人生を見つめ直していたり、人生に飽きかけていて「動きたい!」「変わりたい!」とムズムズしている同年代の方々をモチベートする、やや不思議な仕事をしている40才です。同時に、人生二回目の大学入学をして仏教を勉強している現役大学生でもあるし、一児の母でもあります。あと出身は高知だけど、大阪に住んでるので関西弁がたまに出たりします。
冒頭の思いがけないバズから半年。こちらでコラムを連載することになりました。人生ってほんと面白いよな。よろしくおねがいしますね。
さて、件のリールは「片づけられない人は受け身の完璧主義な人が多い」っていう内容なんだけど、再生回数は130万回を超えて、いいね!は1.2万、コメントもたくさんいただいた。フォロワーさんは2万人以上も増えたし、軽いアンチコメントもついちゃったりして……。「なんだか一丁前にしてもらったなぁ」などと思ったりしています。
でもね、それより何より私が気になったのは「こんなに片づけの話が刺さる人がいるんかい……!」ということ。これだけ反応があったってことは、問題意識の差はあれど「片づけられないな~」って思ってる人がたくさんいるってことやん?これ、ほんと大変な事態だと思ってて。
私、元々2020年のコロナ禍に整理収納アドバイザーとして起業したから知ってるんです。部屋が整ってなくて、それに不満を感じている人は、モヤモヤ、イライラ、不満足、迷い、焦り、自己否定がたまってることが多い。同時に頭や心の中、外見や人間関係、片づけ以外の他のこともちぐはぐになってたり、ちらかってたりする。
片づいていないことに慣れてると自覚がないかもしれないけど、そういう状態って、相当「苦」。そんな状況の方がたくさんいたら日本もそら元気なくなる。これはまずいなと思うわけです。
子どものころ、耳タコになるくらい「片づけなさーい!」って言われませんでしたか?でもちゃんとやり方って習いました?習ってない人多いんちゃうかな……。(今の小学生は家庭科でちょっと習うんですけどね。)
そんな環境の中で大人になった我々は、片づけた方がいいのはわかってるし片づいた部屋で過ごしたいのは山々なのに、「忙しくて時間ないしなぁ」とか「疲れててやる気が出ない」とか「どこから手をつけたいいんだろう……」ってなる。あの頃の親みたいに子どもに「片づけなさーい!」って怒るけど、片づけの方法は教えられない。習ってないからね。仕事や家事や育児でくたびれた体をちらかってる部屋に置いて、ずーっとうっすら「苦」。晴れないモヤモヤを何となく抱えて、それを当たり前にして暮らす……。
いや、これ、何とかせなあかんでしょ?
整理収納アドバイザーからモチベーターに変化した今、片づけのサポートメニューは提供していないんですけど、バズったがゆえ、そんな風に一人決起しています。9月に開催したサンクチュアリ出版さんでの講演会ではおしゃべりで何とか伝えようとしてみたけど、今回は文章で何とかならんかなぁと望みを抱いて、書き始めた次第です。