【リレー連載】3冊で、わたしを語る。

【学生フリーランス・夢野】29カ国を旅する私をつくった、3冊の本

#連載エッセイ
#【リレー連載】3冊で、わたしを語る。

人は、たった数冊の本に、人生の地図を描いてもらうことがある。
まだ輪郭のあいまいだった自分に、芯を与えてくれた言葉。
迷ったとき、何度でもページをめくりたくなる物語。
そんな「わたしを形づくった3冊」を、サンクチュアリ出版のイベント登壇講師が語ってくれます。
それは本の話であり、同時に「わたし」の物語でもあるのです。

語り手:学生フリーランス・夢野

こんにちは。学生フリーランスの夢野です。
大学を休学して動画編集の仕事を始め、気づけば在籍7年目・フリーランス歴はもうすぐ5年目になります。東欧ジョージアに1年半住んだり、アメリカを横断したり、中南米を縦断したり。オンラインで働きながら、これまで29カ国を回ってきました。

とはいえ、最初からこんな生活ができていたわけではありません。
普通の学生と同じように将来を迷いながら、「働くって何だろう」「どこで生きていくんだろう」と考え続けてきました。

そんなとき、節々で私の価値観や人生の選択に影響を与えてくれた本があります。
・ノマドとしての自分が紡いだ言葉が、初めて載った本。
・父の本棚にあった、波乱の時代を描いた漫画。
・小学生の頃に出会った小説。

振り返ると、人生迷子のタイミングその時々で読んできた本が、少しずつ今の私を形作ってきたように思います。
ということで今回は、「今の私を形作ってくれた3冊」をご紹介します。

1冊目:『海外ノマド入門』ルイス前田 (著),夢野(共同著)


https://amzn.asia/d/05LAYjU2

この本は、私が初めて共同執筆者として名前を連ねさせてもらった本です。
世界中に散らばる56人の海外ノマドワーカーの生の声が集められており、私は学生ノマドとしての視点で書かせていただきました。要所要所で働き方に迷った時に先人の言葉を読み返したり、ノマドになったばかりの当初の自分の言葉を見返しながら初心を思い出して力をもらっています。

どうしてノマドになったのか。
どうやって今の働き方に辿り着いたのか。
そして、将来をどのように思い描いているのか。

一言にノマドといっても、生活や仕事のスタイルは本当に様々です。
世界三大陸で生まれた3人の娘さんを育てながら10年以上旅を続ける家族や、世界中に試住しながら住みたい場所を探しているノマド夫婦など、説明文だけで胃もたれしそうなほど強烈な生き方をしているノマドがたくさんいます。

無事にノマドになれても、働き方ややりたいことのフェーズが変わるたびに新しい悩みや葛藤が生まれます。「なること」よりも、「続けること」の方が実は難しい。強い意思や行動力がなければ、ノマドで居続けることは結構大変なんです。笑

「何を大事にして生きていくのか」
56人それぞれが本気で考え、行動している姿に触れることで、きっとあなた自身の譲れない価値観にも気づくはず。自分らしく生き続けるにはどうしたらいいかを考える、小さなキッカケになれば幸いです。

2冊目:『龍』村上もとか (著)


https://amzn.asia/d/07eEfqiY

中国革命という激動の時代を背景に、主人公・押小路龍の波乱に満ちた人生と、彼を取り巻く人々の生き方が描かれています。
時代の渦に翻弄されながらも、主人公が自分の信念を貫いて生き続けるその姿に強く惹きつけられました。その物語の中で、私が特に心を動かされた人物が、龍が愛した女性・ていです。

彼女は龍を想いながらも、女優として自分の人生を切り開いていきます。
革命の混乱の中で離れ離れになりながらも、彼を信じて待ち続ける彼女は、出演したとある映画の中でこんな言葉を言います。

「世界中の人が眉をしかめたってへっちゃらだわ。
私、耐えたりしない、待ったりしない、行きたいところへ歩いてゆくの。」

周りの目を気にせず、自分の人生を自分で決める。
誰かの期待や世間の空気ではなく、自分が本当に行きたい方向に進む。

この言葉は、私が「旅しながら働く」という生き方を選ぶ時にも、自分の道を信じて進めばいいと強く背中を押してくれた言葉の一つです。

実はこの作品は、高校生の時に事故で亡くなった父が好きだった漫画でもあります。中学生の頃、父の本棚に並んでいたこの作品を、難しい漢字や単語に苦戦しながら少しずつ読み進めていったのを覚えています。当時はこの難しい物語のすべてを理解できていたわけではありませんでしたが、大人になって読み返すたびに新しい気づきがあります。全42巻なので、一冊ではないのですが、、汗
私にとって大切なバイブルです。

3冊目:『ハッピーバースデー』 青木 和雄 (著), 吉富 多美 (著)


https://amzn.asia/d/009kBRHF

この本を初めて読んだのは、小学生の頃でした。
物語の主人公は、母親から「生まれなければよかったのに」と言われ続けたことで
声を失ってしまう少女。

家族からの心無い言葉、学校でのいじめ。
人の言葉がどれだけ人の心を傷つけるのか、そしてどれだけ人を救うのかが描かれています。
小さいながらに「言葉って、こんなにも人の人生を変えるんだ」と思いました。
幼いうちに、言葉の力を小説の世界から学ぶことができて良かったです。

今でも、発信するときや人と関わるときは「言葉の力」をすごく大切にしています。
SNSでも、イベントでも、日常会話でも、言葉一つで誰かの背中を押すこともできるし、逆に誰かを深く傷つけてしまうこともあります。

私は人の挑戦に対して、ネガティブな言葉を向けることはしません。自分がされて嫌なのもありますが、やらないと分からないことに対して他人は口を挟むべきではないと思っているからです。本人のエネルギーを助長するような言葉選びをこれからも心掛けて生きていきたい所存です!

おわりに

この3冊は、ジャンルも時代もまったく違う本です。
でも、私の中ではどこかで一本の線でつながっています。
それは「自分の人生をどう生きるか」という問いです。

世界を旅しながら働く人たちの姿。
激動の時代の中でも、自分の信念を貫いて生きた人たち。
そして、言葉が人の人生を変えてしまうほどの力を持つこと。

どの本も、
「自分はどう生きたいのか」
という問いを、何度も私に投げかけてくれました。

きっとこれからも、人生の節目で読み返すたびに違った言葉が私にエネルギーをくれるのだと思います。

夢野

スキル・経験・人脈0からノマドになった大学生。青学在籍7年目。フリーランス4年目。
『旅をしながら稼ぐ』理想の働き方を叶えるため、青山学院大学を3年休学し東欧ジョージアに渡る。1年半のノマド修行の後、動画編集で旅費を稼ぎながらアメリカ横断・中南米を縦断。日本に帰国後も映像関連で仕事を展開。
卒業後も就職せず、フリーランスを続投します!
instagram:https://www.instagram.com/07yum1/
X:https://mobile.twitter.com/07yum1

 

就活やめて3年休学した女子大生が自由で自分らしい働き方になるまで
夢野
#女子大生#ノマド
再生時間:1:37:43