人生はアウトプットで変わります。できる人ほどインプットよりもアウトプットを重視し、知識を増やして自己成長へと繋げているでしょう。約9割のビジネスマンがインプット中心の働き方や学び方をしており、大切な時間やお金を無駄にしている人が多いのです。
「自分の意見を上手く伝えたい」
「交渉や営業が得意になりたい」
「仕事や勉強の成果をもっと出したい」
と思っている人は多いのではないでしょうか?今回は『学びを結果に変えるアウトプット大全』より、アウトプット力を鍛えるトレーニング方法を7つ紹介します。仕事や勉強で成功したい方や、おすすめの学習方法を知りたい方などはぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそもアウトプットとは?
アウトプットとは、脳の中に入ってきた情報を外界に出力することです。具体的には、「話す」「書く」「行動する」がアウトプット。
本を読むのがインプットで、感想を友人に話したり、文章に書いたりするのがアウトプットです。本の内容をもとに実際に行動をするのもアウトプット。教科書を読んでインプットして、問題集を解いたり、テストを受けたり、友人に教えたりするのがアウトプット。
インプットは頭の中に情報を入れるのに対して、アウトプットは入ってきた情報を処理して外に出力することです。
アウトプットをするメリット
アウトプットのメリットは、現実世界を変えることができる点です。
インプットは頭の中の情報や知識が増えるので、重要視する人が多いでしょう。しかしインプットだけでは脳内正解が変化するだけで、現実的な変化はありません。行動を起こすアウトプットをして初めて、現実世界に影響を与え、変えることができます。
「月3冊本を読んで3冊アウトプットする人」と「月10冊本を読んで1冊もアウトプットしない人」では3冊読んで3冊アウトプットする人が間違いなく成長します。重要なのはインプットの量ではなく、アウトプットの量。
アウトプットをすると記憶に定着します。自分の知識となり、身についているのです。話す、書く、行動するなどのアウトプットは現実世界に変化をもたらします。自己成長しながら目の前の世界を変えていけるのが、アウトプットとメリットといえるでしょう。
効果的なアウトプットのトレーニング方法7選
アウトプットが重要と分かりましたが、具体的になにを、どのようにアウトプットすればいいのかイメージできていない人が多いでしょう。そこで効果的なトレーニング方法を7つ紹介します。
- 学んだことをすぐに書き出す
- 日記を書く
- Twitterで本や映画の感想を発信する
- ブログで情報発信をする
- 第三者に話す
- 周りを巻き込んで議論する
- 人に教える
どれも簡単にできるので、日常生活で実践してみてください。それぞれ詳しくみていきましょう。
1.学んだことをすぐに書き出す
アウトプットの基本は「話す」「書く」ですが、書くことの方が圧倒的に記憶に残り自己成長を促します。
書く行為によって、脳は集中力が高まり、積極的に情報収集をし始めます。脳が活性化され、結果として記憶力や学習能力が高まる。「重要だ!」「記憶に残したい!」「もっと知りたい!」と思いながら書くことで、より記憶に定着させることができるでしょう。
書くだけで、脳の持つポテンシャルは最大限に引き出せます。記憶に残したければ、学んだことはすぐ書き出すよう意識してみてください。
2.日記を書く
書くことがない、書く題材が見つからないという方は、日記を書くのがおすすめです。今日1日を振り返り、何かしらの出来事を書いてみましょう。
毎日日記を書くことでアウトプットする習慣が身につき、文章を書く能力やスピードが高まります。1日を振り返る行為により、自己洞察力や自分を省みる能力も高まるでしょう。日常の中から「楽しい」を発見する力も鍛えられ、内面に溜め込んだものを表現できるので、ストレスの発散もできます。
日記を書くという単純なアウトプットは、文章力というビジネススキルの向上に加えて、メンタルの安定や幸福度を高めるといった面もあります。何を書けばいいか分からないという方は、日記を書くことから始めてみましょう。
3.Twitterで本や映画の感想を発信する
SNSに書く行為も、アウトプットのトレーニングとして最適です。ブログなど不特定多数へ向けて発信するのはハードルが高いと感じる方は、TwitterやFacebookで友人や知り合いなど内輪向けに発信してみましょう。本や映画の感想、日常体験など何でもかまいません。
ネットでの情報発信は誹謗中傷が怖いなど、不安や心配を口にする人が多いですがメリットの方が計り知れないほど多いといえるでしょう。アクセス数やコメントによって反応を得られるので、自分の発信した内容に対してフィードバックを得ることができます。そのほかにも文章が上達して、アウトプット力が鍛えられるので自己成長が促されます。
アウトプットトレーニングとして、本や映画の感想をTwitterなどで発信してみましょう。
4.ブログで情報発信をする
アウトプットのトレーニングにおいて、インターネットで情報発信をしたい人におすすめなのはブログです。ブログは文章が書ければ誰でもできて、人気が出たらブロガーとして生活することも可能です。
ネット上に文章を書くブログは、「炎上したらどうしよう」「批判されたらどうしよう」など緊張感が高まります。誤りや誤解を招く表現を避け、集中力を高めて真剣に取り組むことになるでしょう。文章力は上達し、飛躍的な自己成長が起きます。インプットの質も高まり、知識や情報の幅が広がるでしょう。
Twitterでの発信に慣れた方や、多くの人に見てもらい方はブログでの情報発信を始めてみてください。
5.読んだこと、聞いたことを第三者に話す
アウトプットが苦手という方は、まずは話すことから始めましょう。読んだこと、聞いたこと、体験したことを、家族や友人に話してみてください。
本を読んだ感想、スポーツの試合を見た感想など、感想を人に話すことからアウトプットのトレーニングをスタートしてみてください。感想を話す時のポイントとして、「自分の意見」「自分の気付き」をひとつでいいので、盛り込みます。自分がどう思い、どう感じたのか。あなたらしさが盛り込まれることで、話に価値が生まれ、耳を傾けたくなるでしょう。
昨日の出来事や感想を話すのも立派なアウトプットです。アウトプットが苦手な人は、感想を第三者に話すことから始めてみてください。
6.周りを巻き込んで議論する
インプットした内容を、周りの仲間を巻き込んで議論するのも効果的です。映画、漫画、ドラマなどまずは身近な内容で熱い議論を繰り広げるのがおすすめです。
面白いと感じた部分を人に伝えようと思っても、意外と伝わりません。伝わりやすいように考えて言語化することで、理解度はより深まるでしょう。
伝え方も重要です。話す内容に自信がなくても、とりあえず笑顔で堂々と発言することを意識しましょう。仲間との議論はアウトプットのトレーニングとして効果的で、記憶への定着を期待できます。
7.人に教える
自己成長にもっとも効果のあるアウトプットは、人に教えることです。
アメリカ国立訓練研究所の研究で、講義を受けたり、人の話しを聞いたりするよりも、他人に教える行為がいちばん学びの効果が高いことが分かりました。人に教えることを前提に勉強するだけで、記憶力はアップします。
教えることで、自分の理解度や不十分な点が明確に見えてきます。何かを習得したいときは、人に説明できるレベルを目指してみてください。自己成長は飛躍的に加速するでしょう。
アウトプットのトレーニングをする時の注意点
アウトプットトレーニングの注意点として、
- 学習後なるべく早めにアウトプットする
- アウトプットの結果を見直す
を意識しましょう。
インプット後すぐにアウトプットする
本を読んだり教科書を読んだあとは、なるべく早めにアウトプットをしましょう。
人は忘れやすい生き物で、時間と共に情報は正確さを失います。何もしないまま1日経過すると、70%近くのことを忘れてしまうのです。なにかをアウトプットする時は、インプット後すぐにやるように心がけましょう。
アウトプットの結果を見直すフィードバックをする
インプットとアウトプットを繰り返していても、フィードバックがきちんと出来ていなければ成長に繋がりません。
アウトプットしたあとに、次のインプットをする前に必ずフィードバックをしましょう。フィードバックとは、アウトプットによって得られた結果を評価し、その結果を考慮して次のインプットに修正を加える作業です。見直し、反省、改善、方向修正などすべてフィードバック。
フィードバックを行うことで行動が修正され、前の自分よりも必ず成長できます。せっかくアウトプットしてもやりっぱなしでは進歩しません。フィートバックを必ずして、失敗や間違えた原因を究明し、次に活かしましょう。
おすすめ!アウトプット力を鍛える方法の本
今回は生活やビジネスで役立つアウトプットの大ヒット本、『学びを結果に変えるアウトプット大全』から、おすすめのトレーニング方法を紹介しました。
仕事や勉強でインプット中心の学びになっている人は、今回紹介したアウトプットの方法を試してみてください。どれも簡単にできるのに、理解度や記憶への定着が深まること間違いありません。人生を好転させるには、アウトプットが重要です。本書は今回の記事で紹介したトレーニング方法のほかにも、簡単に実践できるアウトプットの方法がたくさん盛り込まれています。
「アウトプットの方法が分からない」「仕事や勉強でもっと成果を出したい」という方はぜひ本書を手に取り、アウトプット力を向上させて自己成長していきましょう。