「ビジネスで活躍するため」「成功をおさめるため」自己成長をしたいと思う人が増えています。しかしお金や時間をかけて勉強しても、成長を実感できない人も多くいます。
この記事では人気精神科医の樺沢紫苑著書「アウトプット大全」より、自己成長したい人が心がけたいことについてご紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
自己成長はアウトプット量できまる
「自分を成長させたい」「目的を達成させたい」と考えて、読書や勉強をしている人も多いでしょう。しかし読書や勉強だけだと、なかなか成長できません。インプットだけでは成長できない理由をご紹介します。
インプットの量よりアウトプットの量が大事
自分自身が成長するためには、インプットの量よりアウトプットの量のほうが大切です。人は知識を入れるだけではすぐに忘れてしまい、記憶に定着しません。せっかく得た知識もわかったつもりで終わってしまい、いざというとき思い出せないのです。勉強や読書で知識を入れるより、アウトプットするほうに力を入れるよう心掛けましょう。
10冊読むだけのひとより3冊読んでアウトプットする人の方が成長する
どれくらいアウトプットが大切か、というわかりやすい例えがあります。「月に10冊の本を読んでいるが、まったくアウトプットをしない人」「月に3冊しか本を読まないが、読むたびにアウトプットをする人」、どちらの方が成長するでしょうか。
実は「月3冊の本を読んで毎回アウトプットをする人」なのです。月10冊の本を読む人の方が、多くの知識を持っているので成長するように見えますが、アウトプットをしないので身についていません。読書量を減らしてでも、アウトプットの時間を設けたほうが自己成長につながります。
身についているか確認する方法
「いや自分は読んだ本の知識は身についている」と思った人はぜひ下記の方法で確認してください。
- 持っている本を適当に選ぶ
- 5分で本の内容を説明する
実際にやってみると、難しいと感じた方も多いでしょう。それくらい読むだけでは記憶に定着しないのです。
インプットよりアウトプットが大切なのはなぜか
記憶に定着させる以外でもインプットよりアウトプットのほうが重要な理由があります。インプットとアウトプットの意味とともに解説します。
インプットとは?
あらためてインプットについて確認します。インプットとは、脳内に情報を入れることです。「読む」「聞く」がインプットの行為に当たります。
インプットをすると、脳内の世界が変わります。脳のなかが変わるので、自分では大きく変化したように感じますが、実際には外界に何の変化もありません。インプットとは、自分の頭の中だけを変える行動なのです。
アウトプットが大事な理由
入ってきた情報を脳内で処理し、外界に出すことがアウトプットです。たとえば「人に話す」「日記やブログに書く」「実際に本に書かれていることをやってみる」などが、アウトプットにあたります。インプットと違い、外に出すことで外側の世界に影響を与えます。
現実世界を変えるのがアウトプット
インプットだけでは脳内が変わるだけなのに対し、アウトプットは現実世界が変わります。勉強で例えるなら、「参考書を読むのがインプット」「問題をとくのがアウトプット」です。実際に問題をとかないと、参考書の内容を理解しているか確認できません。また問題を解くことでテストでも力を発揮でき、目標に近づけます。今いる世界を変えるなら、アウトプットを重視しましょう。
アウトプットをしてエラーを経験すると自己成長する
「アウトプットをしても失敗したらどうしよう」と思う人もいるでしょう。生きている限り失敗はありません。失敗についての考え方をご紹介します。
生きていれば失敗ではない
失敗は、ゲームオーバーではありません。ゲームは今も続いています。何度でもやり直せるので、失敗を怖がることも、落ち込む必要もありません。間違えたりうまくいかないことは、すべてエラーだと考えましょう。エラーは、失敗ではなく何度でもやり直しができる「ズレ」なのです。
エラーを見つけて改善するという意識を持つ
エラーとは、原因を見つけて改善するものです。つまり失敗しても原因と改善をすればいいだけ。改善していくうちに、ゲームでステージをクリアするように、次の段階に進めるようになります。
トライを増やして成長を加速させる
成長を加速させるには、挑戦を増やしていくしかありません。失敗はエラーと考え、アウトプットを継続していくうちに、早く目的地にたどり着けます。エラーは成功の肥しなのです。
まとめ
今回は、アウトプットが自己成長するために大切な理由について解説しました。インプットばかりで満足する人が多い現代、ぜひアウトプットも意識して行動してみましょう。
人気精神科医、樺沢紫苑著書の「アウトプット大全」は、アウトプットの大切さなどについてを紹介しています。さらにアウトプットについて知りたい人は、ぜひ手に取ってみてくださいね。