成功法則3.0 あなただけのサクセスストーリーのつくり方/野呂田直樹

これからの時代の幸せとはなにか。年収の額や、起業をするか否かではない。既存の成功哲学に囚われず、自ら選びとった未来を正解にしていけるかどうかである。最高の未来に続くサクセスストーリーをつくるために必要な気付きとは。成功哲学3.0を考えます。

成功法則1.0→2.0、そして3.0へ

大企業安定型からの脱却

昨今、時代は急速に変化していると感じます。AIでロボット、仮想通貨でお金の概念が変わりました。自動車の自動運転は空想のような話でしたが、当たり前になる時代がもうすぐそこにきています。
このような変化のなかで、社会のルールや成功のあり方も当然変化していくでしょう。それを今のうちから知り、これからどういう時代がくるのか、私たちは何をしたらいいのか考えることが大事であると思います。

これまでの成功の形を「成功法則1.0」と呼ぶなら、それは大企業安定型であったと僕は思います。僕自身もバリバリ受験勉強をして、いい大学に入りました。なぜかといえば、いい大学に入ればいい会社に勤められるし、誰もが知る大企業に勤めればもう安定だと漠然と考えていたからです。
そこからは、幸せな家庭を築いて、年金もたくさんもらって老後を過ごすという感じです。この路線は多くの人が目指してきたところではないでしょうか。

それを踏まえて「成功法則2.0」は何かと考えると、もっと自分らしくとか、社会の常識に縛られたくないとか、自分のライフスタイルを大事にしたいという発想から、ビジネスやってみよう、行動してみよう、田舎で暮らそうと頑張る形ではないでしょうか。この形は、今ではひとつのスタンダードになってきているような気がしています。

僕もいわゆるいい大学に入りましたが、結局大企業には入らずにベンチャー企業に入り、しかもそのベンチャー企業も9カ月で辞めてしまうという、2.0の先駆けのようなことをやっていました。そのときは周りの皆に「何やってるの?」と驚かれましたが、今なら「あ、そっちに行ったんだ」と、自然な受け止め方をされると思います。

そして僕は、時代の変化がもっと加速すると次のステージ「成功法則3.0」があるのではないかと思っています。そして、僕自身はどちらかというと、最近この3.0寄りの活動を無意識レベルでやっていたのかなという印象があります。

自分らしさを求めて型にはまる

僕がビジネスを始めたのは2012年、6年程前です。その頃、自分で人生の目標を定めてビジネスを始める人は、とにかく先生の言うことを聞いていれば大丈夫でした。型があるから、誰でもできる。その通りにやれば売れるとわかっていたので「この先生の言う通りにやります」という感じでした。

ただ、それでよかった時代ではあったけれど、そうなんだと思い込んでやっていた人は、もっと心に正直に考えると「これは自分らしくはないな」「型通りにやるのは自分のスタイルではないな」と感じていたのではないでしょうか。
そこには、自分らしく生きたいから始めたのに自分らしさをスポイルして、言われたように型にはまってやっていくという、ちょっとした矛盾点がありました。今まではそれに気付けなかったけれど、最近だんだん明るみに出てきたのではないかというのが僕の感覚ではあります。

自分だけらしさをつくっていく

では「成功法則3.0」とは何か。自分らしさは大事なのだけれど、もっと強烈な何かが必要だと感じています。言うなら「自分だけらしさ」。自分は唯一無二の存在なのだから、自分でつくっていくというクリエイティブな時代になっていくのではないでしょうか。今までの「これさえやっていればよい」というやり方ではなくて、自分だけの成功法則、誰もまねできないものを一人ひとりがつくっていくやり方です。

僕自身はTERAKOYAという会を22回やっていますが、やってみて、やりながら自分のスタイルを確立してきたところがあります。これを人生に当てはめていってほしいのです。いろんなことを考えやっていきながら、自分だけの成功法則をつくっていく。一見難しそうではありますが、とてもスリリングで楽しい時代になっていくのではないでしょうか。

主役の人生を歩むという覚悟

安定した人生=主役ではない

自分の人生においては、誰もが「主役」になりたいはずです。人にはそれぞれに役割はあります。皆がリーダーにはなれません。けれども、自分の人生の主役は自分だけです。
それでは、主役の人生とは何でしょうか。映画や小説を思い出してみてください。どういう作品だったら、どういう主役がいて、どういう展開だったら、作品としておもしろいでしょうか。大企業に入って安定する、そんな人生は主役としてはどうでしょうか。

逆にいうと、おもしろいドラマはすごくハラハラします。いきなりうまくいかなくて、どん底から頑張って這い上がる、そしてまたドンと落ちて。ここでそんな展開? みたいなことがあって。それで、なんとかうまくいってハッピーエンドというのがおもしろい作品です。主役というのは、そういう人生です。

主役=ダイナミックな人生

つまり主役とは、ダイナミックな人生です。ドラマとしていい作品にするには紆余曲折がないとつまらない。うまくいくときもあれば、そうでもないときもある。上がったり、下がったりしているけれど、人生全般としたら右肩上がりというのが主役の人生だと思います。

僕の人生は、会社を辞めて3年ぐらいはとても貧乏で、そこから起業していきなり十何億を売り上げるもトラブルがいっぱいあってという感じです。このアップダウンがホリエモンぐらい激しすぎると、僕は怖いです。上場から刑務所に、でも這い上がってとすごいですが。それぞれにあったバランスというのがあると思います。

最高の未来を選択する

それをふまえて、最高の未来を選ぼうということです。おそらく多くの人は、何もアクションを起こさなければ、まあこんなところに行き着くかなという未来があると思います。
特に起業の願望もなくて、新卒から40歳ぐらいまで安定して会社員をしていた人、そういう人はだいたい50歳、60歳は見えてきますよね。だいたいこんなものだなという未来がそれぞれある。

けれども、時間軸の話をすると、未来というのはたくさんあります。過去から現在、そして未来に繋がる直線があるとするなら、こんなものかなという未来もあれば、ものすごくブレイクをする未来もあれば、全然違う仕事をしていて、全然違う人とつきあっている未来もあれば、しょうもない人生を送っている未来もある。
それらが同時に、今に向かって降りてきている。どれも選べるという考え方です。テレビのチャンネルと同じです。いろんなテレビ局の番組が流れていますが、見るチャンネルを選んでいるのは自分です。未来も同じだけれど、油断をしているとだいたい想像通りの未来を歩むことになります。

ですから、最高の未来というのを自分で想像しないといけない。そして、最高寄りのチャンネル数を増やしていかないといけません。見えない未来というのは、おそらくきません。
逆にイメージさえできてしまえば、それは存在している未来、起こりうる未来です。なので、どれだけ最高の未来をイメージできるかが鍵です。鮮明に映像レベルで自分の中で腑に落とせるぐらいまでイメージできていれば意外と叶います。

勇気をもって理想を見る

そして、自分の理想を「勇気をもって」見ることが大事です。「勇気をもって」というのはどういうことか。僕たちは基本的にセルフイメージが低いです。だから、最高のものというと怯んでしまいます。どうせ俺なんて、私なんて、と思ってしまう。まだ普通だし、才能ないし、という自分に勝って、もし振り切って考えるのなら本当に最高なものとは何かを考えてみるのです。
自分の経験や実績、才能、人間としての深みとかを一切考えなかったら、どうでしょうか。枠もいっさい取り払って、会社の副業規定や嫌な上司がいようがいまいが関係ない、そんなときにどんな人生を送るのが最高なのかを考えると、最高寄りの未来が出現します。

理想の人生を思い描くのが難しければ、理想の人間像から考えてみましょう。人間としてどんな器でいたいのか。また、自分だけの人生ではないので、社会にプラスを与えることができる人というのは大切な要素です。社会にどんな影響を与えたいか。実際に考えてみましょう。特に正解はありません。

最高の未来に立ちはだかる壁

現実という壁の正体

なんとなく、ぼんやり暫定でも最高の自分を思い描いたとします。モチベーションが上がりますが、人生はそんなに甘くありません。何が僕たちの前に立ちはだかるのか。それは現実です。
やはり、思っただけではかないません。しかも、頑張って行動したからといって全部うまくいくかというとそれもまた違います。行動しただけでアドバンテージがありますが、それだけでは叶わない。

そんなときにどうするか。壁が立ちはだかったときの考え方は皆に当てはまることです。僕たちはうまくいかないと、なぜこうなるのだろうと落ち込みます。けれど、僕は皆が短期で結果を出そうとしすぎているのではないかと思います。ダイエットをしようと思っても、1週間では結果が出ないのと同じです。

では、なぜ僕たちは、短期で結果を出したいと思ってしまうのか。「爬虫類脳」を知っている人はいるでしょうか。例えば、トカゲの目の前に大好物のエサがきたとします。トカゲはどうするか。「いや太るしな」とか、「糖質制限しているから」などと迷わないですよね。すぐに食べます。無意識に行動するのが爬虫類です。
原始的な欲求に対して正直で、長期的に考えることができない。そして、この欲求に僕たちはなかなか叶わないのです。例えば〆のラーメン。これは、だめだとわかっていても爬虫類脳が邪魔をします。マーケッターたちはすぐにそこを刺激してきます。いかに短期に、そしていかに努力せずにダイエットできるのか。

人のやせたいという欲求に対しては、巻くだけで何を食べてもいいし、何もしなくていいという謳い文句が最強です。ビジネスでも同じです。努力なんてしなくていい仕組みがありますよ、仕組みをつくったから相乗りしただけで何もしなくても何十万も手に入りますよ、と言われると魅力的に聞こえてしまう。
どれだけ楽に、簡単に、短期でできるのかというのを世の中の広告はアピールしてきます。これは世の中の天才マーケッターたちが仕掛けている罠なのです。それが当たり前になってしまっているので、短期でやらないとむしろだめなのだと思ってしまう。

けれども、本当は人間脳で長期的に考えないといけません。どれだけ長期で考えられるかがポイントなのです。1カ月で10キロ落とすのと1年で落とす方法は違う。長期のほうがリバウンドしにくいです。今まであきらめてしまったことはありませんか。それを10年やり続けていたら、どんな未来になっていたでしょうか。この視点でもう一度考えてみてください。

正解という呪縛からの解放

ロシアでの気付き

僕は、先日までロシアに行っていました。ワールドカップの観戦です。予選リーグ第3戦、日本は負けているのにパス回しを選択したことが話題になった試合です。会場にいる自分たちは同時開催の試合のことなどすぐにわかりませんから、なぜ負けにいっているのだと応援席はざわつきました。状況がわかったあとも、あの選択は議論になりました。
そのときに僕が思ったのは、正解は結局ないということです。「どうすべきであったのか」は結果論でしかありません。大切なのは、自分が何を選択したか。西野監督は他チームの状況にかけると決めた。これで決勝トーナメントに進出できなかったら、大ブーイングでした。

こんな場面は自分の人生でもたくさんあります。けれど、客観的に正解はない。「どちらがいいのでしょうか」と人に聞くのではなくて、選んだほうを自分で正解にするということが大切なのです。

隣の芝生はいつでも青い

こうした問題はいろいろあります。今の会社を辞めた方がいいのか、この人が結婚相手でいいのか、このビジネスをやれば儲かるのか。どちらを選んでも、隣の芝は青く見えます。どちらにいっても、あっちがよかったと僕たちは必ず思うものなのです。それがわかっていればもう、選んだのだから正しいと思うしかないと思えます。

そして、大事なのは1回これでいくともし決めるのなら、その決定に責任を持つことです。そしてなんとしてでも正解にすること。例えば、会社を9カ月で辞めたことが正解だったかどうかは、結局僕の手にゆだねられていることです。
2011年に辞めて、3年間は結果を出せずにいましたから、その時点では正解になっていませんでした。それでも自分でこの道を選んだのだからと続けた結果、2015年がターニングポイントとなって、僕は正解にできているという感じです。でもそこであきらめていたら不正解でした。だから、どうせ選んだのだから正解にしようという覚悟を持つことが大事です。

小さなことから決断を下す

大切な選択をするために、日頃からどれだけくだらないことでも、決断を下す癖をつけたほうがいいです。いざ大事な選択をする局面にいつきてもいいように、さほど大事ではないときから、どちらに行こうかと決断をしてほしい。

賞味期限が3日切れた生卵があったとします。どうしても今、卵かけごはんが食べたい。でもお腹を壊すかもしれない。正解はありません。そんなとき、「嫌さ具合」で考えるといいと思います。このくだらなさで、やるのです。

あとは、常識というものに選択が偏っていないかというのもポイントです。「普通はやらないから」「一般的にはこうしているから正解かな」というような常識にとらわれると本当に正解にしたいものにたどり着かないかもしれません。

もうひとつのポイントとして、メンターなどにアドバイスを求めるときに、鵜呑みにしないということも覚えておいてほしいです。特に価値観が違う人のアドバイスは違うわけです。
起業したいと思ってアドバイスを求めた人が、先祖代々一家公務員の超安定志向だったら、起業なんて止めろと言われると思いませんか。逆に筋金入りの商人に聞けば、背中を押されるかもしれない。つまり、アドバイスにはフィルターがかかっている。ですから鵜呑みにしてはいけません

選択したほうを正解にする

今、選択を迷っていることはありますか。常識や世間体に関係なく、正解にしたいほうはどちらでしょうか。
みなさんも考えてみてください。最高の未来をイメージしました。それを決めてしまえば、その手段は考えなくてもいいと思うのです。あとは、心の声、直感に従ってそこに近づきそうだなという行動をしまくることです。そこに損得勘定があってはいけない。
例えば、おもしろそうなイベントがあったとします。自分に得があるわけではない。けれども、何か行った方がいいなと思ったら、行くべきです。その直感を磨いていくことが大事です。そうすると、不思議なタイミングや、縁があると思います。自分の決断に責任を持つこと、その決断をなんとしても正解にすることで、あなただけのサクセスストーリーをつくっていきましょう。

(画像提供:iStock.com/Todor Tsvetkov)

野呂田直樹

作家/会社経営者/コピーライター/映画俳優/モデル

1987年5月21日、神奈川県横浜市生まれ、東京都渋谷区在住。

横浜翠嵐高校、早稲田大学と進学するも、
大手企業への就職を蹴り、ベンチャー企業に就職。

その後、9ヶ月で退職し独立。

最初の3年間は全くといっていいほど芽が出ず、
時給1000円のアルバイト生活を余儀なくされるが、
コピーライティングというスキルと出会い、
そこから人生が好転していく。

2015年に株式会社NKクリエイティブを設立。

Webマーケティングとコピーライティングの力を駆使し、
設立1年目で年商16億円を達成。

その後、ビジネスだけにとどまらず、モデルや映画俳優、
K-1出場など、様々な分野で活動の幅を広げる。

2017年には自身の人生が映画化。

「Naoki ~Time is Life~」という作品で
第16回モナコ国際映画祭で最優秀作品賞と特別賞の
ダブル受賞を果たし、世界に衝撃を与えた。

Official Page:http://naoki-norota.com/terakoya/

 


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