成長して仕事や勉強の成果を出すには、インプットした情報をアウトプットするのが重要です。情報だけではなく、自分の感情を積極的にアウトプットしてみましょう。笑ったり、泣いたり、自分の感情を表現することにもさまざまなメリットがあります。
この記事では、人気精神科医、樺沢紫苑著書「学びを結果に変えるアウトプット大全」より、感情をアウトプットするメリットを紹介します。笑ったり、泣いたりしてあなたのストレスを上手に発散してみましょう。自分の気持ちを整理できることで、飛躍的な自己成長を体感できるようになります。
目次
自己成長するには感情をアウトプットしよう
自己成長するには自分の感情を積極的にアウトプットしてみてください。緊張が緩和する「笑う」、ストレスを発散できる「泣く」。怒りは発散しすぎるとマイナスの影響があるので、上手にコントロールする方法を紹介します。
緊張が緩和してハッピーになる「笑う」
「笑う」にはさまざまなメリットがあります。笑顔をつくると、10秒で緊張が緩和して、ハッピーな気持ちになれるという研究結果が発表されています。
笑顔をつくると、
- セロトニン
- ドーパミン
- エンドルフィン
という3つの脳内物質が出ます。
ストレスホルモンが下がり、副交感神経が優位になるので、緊張を緩和してストレスを解消する作用があります。いきなり笑顔をつくるのが難しい人は、朝支度をしながら、口角を上げるなど、普段から笑顔トレーニングをしてみましょう。笑顔は最強の脳トレであり、ストレス発散法です。コミュニケーションの潤滑剤にもなるので、笑顔トレーニングをして、笑顔を増やしてみてください。
ストレス発散をして癒し効果がある「泣く」
「泣く」ことは、ストレスが発散され精神的によい効果が得られます。泣くのを我慢している状態は、交感神経が優位の緊張状態です。涙が流れた瞬間に、副交感神経に切り替わり、リラックスモードに入ります。
日常生活で大泣きする出来事はめったにありません。映画、小説などのエンターテインメントを活用して、涙による癒し効果を手軽に得ましょう。映画評論家でもある著者樺沢紫苑の、おすすめ映画を少しだけ紹介します。
- ショーシャンクの空に
- グリーンマイル
- 永遠の僕たち
- ラスト・ホリデイ
などがあります。
自分専用の、泣ける映画リストを作っておきましょう。泣く行為は、心のなかに溜まっている澱(おり)のような感情が解放されます。気持ちが浄化され、ストレス発散効果があるので、格好悪いと思わず涙を流すべきです。
コントロールして上手に受け流すべき感情の「怒り」
怒りは発散しすぎると人間関係にヒビが入るなど、マイナスの影響があります。発散ではなく上手に受け流しましょう。怒りの感情が爆発しそうになるとアドレナリンが分泌しますが、怒りは熱しやすく冷めやすい。30秒程我慢すれば怒りのピークは通りすぎます。
30秒が我慢できない人は、次の深呼吸方法を試してみてください。
- 5秒で息を吸う
- 10秒で息を吐く
- さらに5秒で肺の空気をすべて吐ききる
- 1~3の20秒1呼吸を3回繰り返す
怒りをクールダウンして、上手にコントロールしましょう。
脳の活性化には「眠る」「運動する」も必要
「眠る」「運動する」も、自己成長や成果を上げるには重要です。それぞれ詳しく紹介します。
結果が出ないのは睡眠不足のせいかも
睡眠不足(睡眠6時間未満)の状態は、脳のほとんどの機能が低下します。インプットして学んだことをアウトプットしても、睡眠が不足していたら目立った効果は得られません。
ある研究では毎日6時間しか寝ていない人は、毎日徹夜明けで仕事をしているのと同じくらいの仕事しかこなせないという、衝撃的なデータが明かされました。睡眠不足の状態で仕事や勉強をしても、何も積み上がらず記憶や経験として残らないので、自己成長に繋がりません。
健康にも悪く命を削るリスクもあります。アウトプットをして自己成長するには、7時間以上の睡眠は必須です。どんな仕事よりも優先しましょう。
有酸素運動が脳を活性化
有酸素運動をすることで、記憶力が良くなり、頭がよくなります。人間の脳は毎日新しい神経細胞が作られ続けており、新生に必要な物質が有酸素運動により増えることが分かっています。
「頭をよくしたい!」と思うなら、運動をしましょう。1日1時間程度の運動を週に2回以上行うと、脳を活性化する効果が十分に得られます。1時間の運動が難しい場合は、わずか20分の運動でもドーパミンが分泌されます。ドーパミンはうれしい、楽しいという幸福物質であり、モチベーションを高め、記憶を増強する効果があります。
運動直後から、
- 集中力
- 記憶力
- 学習機能
- モチベーション
などが向上して脳が活性化します。健康増進はもちろん、頭がよくなりたい人、自己成長を加速させたい人は有酸素運動が必須です。
まとめ
今回は、自分の感情を積極的にアウトプットすることで得られるメリットを紹介しました。笑う、泣く、睡眠、運動は、自己成長するためにはどれも欠かせません。樺沢紫苑著書「学びを結果に変えるアウトプット大全」では、脳科学に裏付けられた伝え方・書き方・動き方が解説されています。今からでも人生は好転します。ぜひ本書を手に取って、感情をコントロールするコツをマスターし、自己成長を体感してみてください。