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出版社とハチミツの無関係性について現役編集者より

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美味しいハチミツを食べたいと呟いたら、本当にミツバチを育てることになるのがサンクチュアリ出版という会社の底知れぬ恐ろしさだ。素人たちが何も知らずにはじめて、果たしてどんな目にあうのか。「決死のハチミツ物語」がいま幕を開けようとしている。

編集部の橋本圭右です。
突然ですが、
<未経験、コネなし、一部スタッフの反対あり>
という状況から、
都会のど真ん中、
文京区根津にあるサンクチュアリ出版の屋上で、
ミツバチを集めて育てて、
根津でしか採れない貴重なハチミツを手に入れて、
日頃お世話になっているみなさんや、地域のみなさんにお配りしたい!
というプロジェクトがスタートしました。

なんでそんなことを?
実は年末、
副社長の金子と営業部長の市川と、
お中元とかお歳暮とかのギフトとして、
健康ジュースとか焼き菓子以外に選択肢はないかなー
という雑談をしていたとき、
ふと
(ハチミツよくない?)
というアイディアが出たのがきっかけ。
それもただの売っているハチミツではなく、
自分たちの手で集めたハチミツだったらよくないか? と。

数年前から
ニュースとかネットの記事などで
「都会のビルの屋上でも養蜂はできる」
というのは一部の人たちの常識になっていて、
都会で養蜂家が増えているという情報を耳にしていたんです。
その理由を少し調べてみたら、

・都会は、スズメバチをはじめとするミツバチの天敵が少ないから、育てるのがむしろ楽。
・都会は、皇居、公園、神社など、季節ごとの花がまとまっているから、ハチミツを集めやすい。
・ハチがミツを採るおかげで、近隣植物の交配が進み、実りがよくなる。
・ミツバチは「めったに」刺さない。人に「めったに」害を与えない。

などということ。
それならぼくらにもできるかもね~
と軽い気持ちでスタートさせちゃったというわけです。

でもね、
正直言っちゃうとね、
(出版社なのに、根津ブランドのハチミツとか採れちゃったらすごくない?)
というワクワク感と、
(ハチが人を刺したらどうするの?)(近隣へどう説明するの?)(世話を続けられるの?)
という不安感は、猛烈なバトルを繰り広げっぱなしですよ。

ただ、そんな状態でも
とりあえずスタートさせようか、というのが、
サンクチュアリ出版という出版社なんですね~。

ところで、みなさんはハチミツは好きですか?
少なくともぼくは好き。
前世はクマだったか? と思うくらい好き。
クマはハチミツを食べる。
けれど
「じつはハチノコを食べるついでに食べてる説」もありますから、
もしかしたら、つねにハチミツをメインに考えている
ぼくの方が気持ちの上では勝っているかもしれません。
食パン、酢、チーズなどにとどまらず
どんな食べ物を見ても
「ここにハチミツを加えてはどうか?」と
すきあらばハチミツチャンスを狙っています。
だいたい英語圏では恋人のことを「ハチミツ」と呼ぶくらいですから、
<ハチミツとは、この世で最も素晴らしい存在の代名詞だ>という考えに、
異論を唱えるものはないでしょう。そういうことにしておいてください。

というわけで、
ぼくらはサンクチュアリ出版の屋上で
<世界一おいしいハチミツ>
を集めるために、これから奮闘してまいります。
本当に養蜂のことなんて、なーんにもわかっていません。
なので、どうか
この記事を最後まで読んでしまった、
いわばハニートラップにかかったあなた、
有益な情報や、お手伝いや、励ましの声など、
なんでもかまいませんので、応援をよろしくお願いします!

※次回の更新は4月1日ごろを予定しています。

(画像提供:iStock.com/beastfromeast)