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明日の仕事に行きたくない気持ちを切り替えるには?原因と5つの対処法を解説

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「明日、仕事に行きたくない」「もう会社を辞めたい」という気持ちを抱えている人は少なくありません。社会で働いている人の多くが、出勤することの不安やストレスを感じています。それでは、どうやってこのような状況を乗り越えているのでしょうか?

この記事では、仕事に行きたくないと思う原因とその対処法を紹介しています。生きていくには働かなければなりません。少しでも気持ちを切り替えて仕事に向き合うために、ぜひ最後までお読みください。

この記事は書籍『 要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑 』の関連コラムです。

「明日、仕事に行きたくない」と思うことは誰にでもある

「明日、仕事に行きたくない」と思うことは、多くの人が経験する感情です。社会人の半数以上の人が仕事に対して何らかのネガティブな感情を抱えているというデータもあります。仕事に対する不満や疲れから生じるものなので特別なことではありません。

仕事休み明けだったり、憂鬱なタスクが待っていたり、人間関係にストレスがあったりと、原因はさまざまです。ミスをした日や、明らかに忙しいとわかっている日は行きたくないと思ってもおかしくはありません。

しかし、社会人として簡単に休むわけにはいかないのが現実です。どうせ仕事に行くなら少しでも気持ちを軽くしたいもの。行きたくないと思う気持ちを受け止め、原因を探って、前向きに仕事に向き合う工夫をしましょう。

明日仕事に行きたくないと思う原因

仕事に行きたくないと思う原因は、人それぞれです。以下の5つに自分に当てはまるものがないか確認してみましょう。

  1. 休み明けで気分が乗らない
  2. 心身の疲労が溜まっている
  3. 会議やクレーム対応など憂鬱な仕事が待っている
  4. 人間関係にストレスがある
  5. 仕事の内容に不満がある

それぞれ詳しく説明していきます。

休み明けで気分が乗らない

休み明けで仕事に行きたくないと感じるのは、多くの人が経験する一般的な現象です。とくに、長期休暇や充実した休みを過ごした後に強く現れる傾向があります。リラックスモードから仕事モードへの切り替えの難しさや、楽しい時間が終わることへの名残惜しさが影響しているのです。

しかし、この感情は一時的なものであり、多くの場合は仕事を始めてしばらくすると自然と和らいでいきます

心身の疲労が溜まっている

長期間の過度な労働やストレスの多い環境にいることが原因で、心身の疲労が蓄積されていると、仕事に行きたくないという気持ちが強くなります。仕事に対する意欲が低下するからです。

疲労が溜まっていると集中力が低下し、イライラや不安感が増加します。すると仕事のパフォーマンスが落ち、ミスにより余分な仕事が増えたり、成果につなげられずにストレスが増えたりと悪循環に陥ってしまいます。

そうなると仕事への意欲がさらに落ち、行きたくないという気持ちが強くなってしまうのです。

会議やクレーム対応など憂鬱な仕事が待っている

難しい会議や嫌なクレーム対応が待っている場合、そのことが高いストレスや不安の原因となります。強いプレッシャーによって前日から不安や緊張が高まり、仕事に行きたくないと感じてしまうのです。

これは誰にでも起こりうることで、むしろ仕事に対する責任感の表れだとも言えます。また、仕事に自信が持てない人もプレッシャーを強く感じる傾向があります。

人間関係にストレスがある

人間関係にストレスがあると、仕事に問題がなくても職場に行きたくないという気持ちが強くなります。すべての悩みは人間関係の悩みだと言われるように、人間関係の良し悪しは仕事の満足度や生産性にも大きく影響するのです。

コミュニケーションの改善や多様な価値観の理解などで居心地をよくする心がけも大切ですが、一方的なハラスメントやいじめがある場合はきちんとした対応をするようにしましょう。

仕事の内容に不満がある

仕事内容や役割に不満があると、仕事をやりたくないという気持ちが大きくなります。自分の適性や興味に合っていないとモチベーションが大きく低下し、翌日の仕事にもう行きたくないと感じるのです。

仕事の内容が自分のスキルや興味に合っていない、キャリアの展望が見えないなどの理由で、仕事への意欲を失うことは珍しくありません。仕事の本質的な価値を見出せないとき、仕事に行きたくないという感情が生まれるのは自然なことです。

明日の仕事に行きたくないと思うときの5つの対処法

仕事に行きたくないと思うときに、気持ちを切り替えられる対処法を5つご紹介します。

  1. 自分にご褒美を設定する
  2. 通勤時間や昼休憩に楽しみを作る
  3. お気に入りのアイテムを身につける
  4. 誰かに話を聞いてもらう
  5. 明日の仕事の全体像を把握する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.自分にご褒美を設定する

仕事を頑張ったら自分にご褒美をあげるように設定すると、それを楽しみにすることで仕事へのモチベーションを上げられます。仕事帰りにお気に入りのスイーツを買う、趣味の時間を作るなど、自分にとって価値のあるものを設定することが大切です。

ちょっとした楽しみがあれば、仕事に行きたいくないという気持ちから離れられます。そして、設定したご褒美は必ず実行しましょう。自分との約束を守ることで自己肯定感が高まり、次の日も頑張れるようになるのです。

2.通勤時間や昼休憩に楽しみを作る

職場に着くまでの通勤時間や昼休憩に楽しみがあると、仕事への抵抗感が減らせられます。通勤中にお気に入りの音楽を聴いたり、電車に乗っている間に読みたかった本を読んだりすると憂鬱な気分から解放されます。

同様に、昼休憩にも好きなランチを楽しんだり、軽い散歩をしたりするなども効果的です。このような楽しみを習慣づけると、仕事に行っても嫌なことばかりではないと思えるようになり、仕事に行きたくない気持ちが薄れていきます。

3.お気に入りのアイテムを身につける

お気に入りのアイテムを身につけることは、気分を上げるために有効な方法です。お気に入りのスーツや靴、新しいアクセサリーなど、身につけると嬉しくなるものを選ぶと仕事への向き合い方が変わります。おしゃれにも気を使ってみると、自身にもつながります。

好きな香りのハンドクリームやリップバームを使うだけでも気分が変わります。五感に刺激を与えるアイテムは気持ちをリフレッシュさせる効果があるため、その日の気分に合わせて香りを使い分けるなどすると効果的です。

4.誰かに話を聞いてもらう

家族や友人に話を聞いてもらうと心の負担が軽くなります。言葉に出して話すことで、自分の気持ちを整理できたり、気持ちが紛れて前向きになるものです。話してみると、みんな同じ気持ちだったとわかり、安心できるかもしれません。

実際はたいしたことないような悩みでも、自分一人で抱え込んでしまうと深刻に感じてしまう場合もあります。信頼できる人に話を聞いてもらうだけで気持ちが楽になります。

5.明日の仕事の全体像を把握する

仕事に対する不安から行きたくないという気持ちになっている場合は、仕事の全体像を把握できるようにすると効果的です。全体像が把握できていると、仕事のコントロール感を持つことができ、翌日の仕事への不安がなくなります。

  • どんな仕事がどれだけあるか
  • 今、具体的に何をすべきか
  • 自分が止めている仕事はどれか

これらがわかる状態にしておくことが大切です。そのためには、自分の抱えているタスクとその手順をリスト化していつでも確認できる状態にしておきましょう。

仕事に行きたくない状態が続くときは

仕事に行きたくないと思う時期は誰にでもあるものですが、この状態が長期間続くときは深刻な問題の兆候かもしれません。その場合の対応方法について説明していきます。

質の良い睡眠をとる

睡眠不足になると仕事のパフォーマンスが低下し、メンタルの問題を引き起こす可能性があります。睡眠不足によって心身の健康が損なわれている場合は、なにもりもまず質の良い睡眠をとるようにしましょう。

一般的に、成人には7〜9時間の睡眠が推奨されています。自分に適した睡眠時間を見つけ、それを確保するよう心がけましょう。質の良い睡眠をとることで、心身が回復し、仕事に対する前向きな気持ちが生まれやすくなります。

休暇の取得を計画する

仕事に行きたくない気持ちが長期間消えないときは、思い切って休暇を取得することも効果的です。仕事から離れて心身をリフレッシュすることで気分転換ができます。新しい視点や活力を得られ、仕事に対する意欲が回復する可能性があります。

休暇中は仕事のことを考えないようにして、旅行に行ったり、趣味の時間を楽しんだりしましょう。休暇後にはスムーズに仕事に戻れるように、仕事には事前の準備をしておくことがポイントです。

上司に相談する

仕事に行きたくない気持ちが長期的に強く感じられるときは、信頼できる上司に相談することも効果的です。上司の立場から見た新しい視点や、経験に基づくアドバイスを得られるはずです。

相談する際には、具体的にどのようなことが原因になっているのかを整理しておくことが大切です。業務量が多い、人間関係に悩んでいる、業務内容が困難など、具体的に伝えられれば適切な対応を講じてもらえる可能性が高くなります。

明日の仕事に前向きになれる仕事術を身につけることも効果的

明日の仕事に行きたくないと感じるのは、ほとんどの人が経験しているものです。人間関係や仕事内容など、行きたくないと感じる原因は人それぞれですが、少なくとも、やるべき仕事がきちんとできていればストレスも減るのではないでしょうか。

小鳥遊・F太著『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』では、仕事の全体像を把握できるようになる方法や、コミュニケーション・メンタルについての考え方がわかりやすく紹介されています。ぜひ手元に置いて、少しずつ実践していってください。

仕事術を身につけて仕事のやり方を身につければ、明日の仕事にも前向きな気持ちが持てるようになるかもしれません。

この記事は書籍『 要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑 』の関連コラムです。