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忘れないようにするためのアウトプットのコツ!勉強に役立つポイントを解説

学びを結果に変えるアウトプット大全
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「勉強をしてもなかなか覚えられない。」「テストでいい成績が取れない。」など勉強について悩む人は多いでしょう。

実はうまくアウトプットすることで、記憶力がアップしたり勉強に集中しやすくなります。

この記事では、人気精神科医の樺沢紫苑著書「アウトプット大全」より、勉強に役立つ記憶術や集中しやすくなる方法についてご紹介します。ぜひ参考にしてください。

何度もアウトプットしないと忘れてしまう

「一生懸命勉強したはずなのに、なぜかテスト本番では忘れてしまう」という経験をした人も多いでしょう。人間の脳は、上手に使わないとすぐに情報を忘れてしまうようにできています。記憶として定着させる方法についてご紹介します。

重要ではない情報は忘れてしまうもの

人の脳は、重要ではないと判断した情報は忘れてしまうようにできています。脳に入力された情報は、脳の海馬という場所に2〜4週間、一時的に保管されます。保管している最中に使われない情報は、必要ではないと判断し忘れてしまいます。2週間前に食べた夕食のメニューをすべて覚えていないのは、使っていなかったためです。

重要な記憶として残す方法

重要な情報と脳に認識してもらうためには、何度も使いましょう。使われない情報=重要な情報ではないと判断するのであれば、何度も使った情報は重要な情報として記憶に定着します。目安として2週間に3回使えば長期記憶として残ります。覚えたい単語などは2週間で3回使えば覚えやすくなるでしょう。

インプットとアウトプットは3:7にすると効率がいい

「使う」とは、書いたり問題を解いたりして、アウトプットをすることです。コロンビア大学の実験では、インプットとアウトプットの割合は3:7が理想という結果が出ました。「30分参考書を読んだら70分問題を解く」というように、インプットとアウトプットのバランスを見ながら実践しましょう。

記憶力を高める方法

インプットとアウトプットのバランスを重視しながら、記憶力を高める方法も取り入れてみましょう。お金もかからず、今すぐにできる方法を解説します。

手書きでアウトプットする

アウトプットするときのコツは、手書きをすることです。ブリンストン大学の研究では、パソコンでタイピングをしながら覚えようとするより、ノートに書いて覚えた人の方が長期にわたって記憶が定着していると判明しました。手書きをすると、脳内の言語処理にかかわる部位が活性化します。効率よく覚えるならできるだけ気をつけましょう。

簡単なイラストや落書きを書く

ノートに簡単なイラストや落書きをするのもオススメです。イラストや落書きは、感情を刺激します。記憶は感情を刺激すると定着しやすいことがわかっています。たとえば楽しかった旅行や、悲しい失恋など強い感情が伴った出来事は、10年たっても忘れられないものです。イラストや落書きを使って感情を刺激しながら勉強すると、短期間の勉強で記憶が定着します。

運動をする

運動をしてから勉強するのもいい方法です。とくに有酸素運動をすると、脳内に新しい神経が作られやすくなります。逆に強いストレスがかかると脳内に新しい神経が生まれなくなるので、記憶が悪くなります。できれば1回1時間の有酸素運動を週2回実践するといいでしょう。

1回1時間も時間が取れない人は、20分の運動でも大丈夫です。ドーパミンというホルモンが出て、集中力がアップしたりやる気が出てきます。

学びに役立つ記憶術

「忙しくて短時間の勉強で成果を上げたい。」「大事な試験の前なので、さらにいい勉強方法を知りたい。」という人向けに、より記憶力がアップする方法をご紹介します。

勉強するときも問題をとくほうに時間をかける

勉強をするときも、問題を解くほうに時間かけましょう。問題を解くと知識を使うため、記憶に残りやすくなります。インプットとアウトプットは3:7の黄金比と同じで、暗記3、問題集7くらいの割合で勉強するといいでしょう。参考書を眺めているより、問題をたくさん解くほうが効率のいい勉強法と言えます。

授業や講義の前に何を学びたいか10秒考える

勉強の前に「今日は何を学びたいのか」10秒考えてみましょう。勉強する目的を明確にするだけで、脳が活性化し無意識のうちに必要な情報を集めてくれます。セミナーや授業、講義の前に自分の心の中に問いかけるだけで、集中力が高まります。

楽しいポイントを見つける

自分なりに楽しいポイントを見つけるのもオススメです。楽しいと感じると、ドーパミンという脳内物質が出ます。ドーパミンは、集中力、モチベーション、学習能力を高めてくれる物質です。逆にイヤイヤやると、コルチゾールというストレスホルモンが出て記憶力が低下します。一見退屈に見える勉強でも、ゲーム感覚で取り組むなど、楽しめるよう工夫しましょう。

まとめ

今回は、記憶力を高めるためのアウトプット方法や記憶術についてご紹介しました。効率よく勉強を進めるためには、アウトプットのバランスが大切です。ぜひ勉強や仕事などで活かしてください。

人気精神科医、樺沢紫苑著書の「アウトプット大全」は、勉強や仕事に役立つ記憶術のヒントを紹介しています。テストや試験でいい成績を上げたい人、集中して勉強したい人は、ぜひ手に取ってみてください。

 


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