「インフルエンサー」と「普通の人」を分かつもの、あなたは何だと思いますか? 永遠の17歳として、年齢にとらわれない生き方を発信しているゆぴ(17)さんの、無益なツイートにもいいねをもらうための自己ブランディング術をレポートします。
目次 こんにちは、ゆぴ(17)です。ライターのお仕事を中心に、イラストレーターや、セミナーの内容を1枚のイラストにする「グラフィックレコーダー」、ブロガーや声優、モデルなど、やりたいことを手広くやっています。 そんな、やりたいことだけをやっている私ですが、特に、何かを確立しているわけではありません。Twitterをはじめたのも2018年6月のことで、実はまだ1年も経っていません。 「インフルエンサーと普通の人を分かつものは何なんだろう?」と考えますが、とくに何もなくて、私は私のことを、ただの一般人だと思っています。 いろいろなことをやっているので、よく「何がしたいの?」と聞かれます。でも、私が究極的にやりたいことはたったひとつです。 「一生、17歳で生きていきたい!」 精力的に発信しているのも、これを実現させたいからなんです。 中学生のころ、親の仕事の都合で渡米しました。 そのとき、私の母親にいわれました。「私はもう歳も歳だから、英語の勉強なんてできないけど、あなたは若いからできるよね」って。 一生17歳でいる。この生き方を決めるのには、それなりの覚悟がいりました。やっぱり、変な目で見る人もいるのかな、と思います。けれど、「全員が私のファンになってくれれば、誰からも叩かれないんじゃないか?」っていうマインドで、私利私欲にまみれた発信を続けています。 さっそくですが、私を形作ってきたブランディング方法について、詳しくお伝えします。 まず、最初に覚えておいてほしいのが、「クリエイターとノンクリエイターを分けるもの」についてです。 それと同じで、「文章が下手だから書きたくない」「表に出すのが恥ずかしい」という人もいると思うのですが、出さないとクリエイターにはなれないと思っています。 勇気をもって制作物を発表した瞬間に、人はクリエイターになれる。 むしろ、下手なうちに出してしまって、だんだん上手になっていく過程を発信していくほうがいい。インターネットを介して誰でも作家や漫画家になれるこの時代、作ったら出さなきゃ損です! それでは、具体的なブランディング術についてお伝えします。 ①わがまま発信をする! 私はTwitter発信に力を入れているのですが、ここ最近の私のツイートを見てみると、毎朝やっている「おはよう」ツイートや、CAMPFIREさんのプロモーションに自分の17歳論を絡めた言及したツイートなどが目立ち、インプレッションも高めです。 どのツイートも総じて、自我が強いんですよ、ものすごく。 せっかくツイートするなら、自我を出して覚えてもらったほうがお得じゃないですか。 ②全力で虎の威を借る! とりあえず自我を出したツイートを、と先ほどいいましたが、そうはいっても、経験も引き出しも足りないよ……ということ、ありますよね?そんなときは、誰かの言葉を全部自分の言葉にしちゃうんです。暴露すると、私の発信も7割くらいは、虎の威を借った発信です。 たとえば、本を読んだりセミナーを受けたりしたら、そこから得たことや学んだこと、有益だと思える情報をツイートします。「自分のフィルターを通す」というところがポイントです。 たとえ完璧な書評を書いたとしても、そもそも本や読書に1ミリも興味がない人は「書評」と聞いただけで逃げていってしまいます。そんな人にも興味をもってもらえるように、コンテンツの中心を「本」ではなく「私」にしてしまう。 情報で釣って、「私」を与えるんです。 ③自分は“アイドル”だと思いこむ! 私は、自分がフォロワー0のころから、「見られて恥ずかしい発信」「自分のブランドに傷をつけるような、マイナスな発信」は絶対にしない! と意識していました。 それはなぜかというと、将来、有名になったときに、過去の文章やツイートを漁られて恥ずかしい思いをしたくないからです! つねに誰かから見られていることを意識して、一切マイナスに働かないようなクリーンな発信を今から心がけています。 この点、意外と意識していない人がとても多いんですよ。 将来の自分のためにも、愚痴やネガティブな発信は控えたほうがベストです。 ④生徒ではなく、先生になろう! これを強く意識してみてください。少し難しい言い方ですが、主観の中に客観を入れる、ということです。 たとえば、「花が枯れてしまって悲しかった」という事実ひとつとっても、そのまま呟いてしまったらただの日記ですよね。せっかく見てくれた人も、「ふーん」というリアクションで終わっちゃうと思うんです。 そこを、「花が枯れて悲しかったけれど、あなたは枯れないような薬を使ってね」とか、少しだけ相手の立場を想像した一言を入れてあげると、同じようなことを発信しているのに印象がまったく変わってきます。 自己満足とそうじゃないものの違いって、相手を意識しているかどうか、なんです。 ⑤強みは誰かに決めてもらおう! 私は、人の強みの見つけ方は2つあると思っています。 私の場合も、自分のやりたいことが多すぎて、まず何からしたらいいのかわかりませんでした。いちばんやりたいことは何だろう、と悩んでいた時期もありました。 ・ライター 自分の魅力や強みって、自分ではわからないものなんです。 「ジョハリの窓」という考え方のなかに、「自分は自覚していないけれど、他人は気づいている自分の姿」というのがあります。発信していく上で、他人に掘り出してもらえる魅力や強みを前面に出していったほうが、結果的にうまくいく場合が多いと思っています。 私も、最初は自己判断で、「いちばんやりたいことは声優だし、これをメインにした発信をしよう!」と思っていたんですけど、よくよく考えたら、そんな発信は同じく声優志望である人にしか刺さらないんですよ。 それからというもの、ちょっと根暗な記事ネタを提案してみたら会議で通ったり、自分ではそこまで上手ではないと思っているイラストも思い切って出してみたら褒めてもらえたりしたので、自分で強みや弱みを決めず、発信してみるのは大事だと思います。 そのためにも、枠にとらわれずにいろんなことをやってみるのがいいですね。そうすることで、自分のブランドが確立されていきます。 ここからは、自分ブランディングをコツコツ続けていき、自分ブランドを確立していく方法についてお話していきます。 少しだけ小手先なテクニックに思われるかもしれませんが、自分の発信を確実に届けるためには、意識していたほうがいいコツばかりです! ①「知るかボケ」を前提にする! でも実はそれは、ものすごく自分の可能性を狭めてしまうことなんです。発信をするときには、まずは自分の常識を疑ってください。決してTwitterの世界が共通の常識ではないし、1つのコミュニティに固執しすぎるとどんどん麻痺してしまいます。 ツイートやその他の発信は、親切すぎるくらいがちょうどいいです。わかりやすさはすごく大切で、このたった1点を意識するだけで、たくさんの人にリーチするのではないでしょうか。 その場の衝動で勢いのまま発信するよりも、「ちゃんとわかりやすい発信になっているかどうか?」「専門用語を多用していたり、身内寄りになっていないかどうか?」をチェックしてから、ネットの波に乗せるようにしてみてください。 ②アウトプットを最大化する! Twitterでもそれは一緒で、おすすめなのがハッシュタグをつけることです。 たとえば、私がやっている「#ゆぴレコ」というハッシュタグは、イベントに参加してリアルタイムグラレコをやったときには必ずつけているタグなのですが、このタグをつけておくことで、新しく私のことを知ってくれた方も、過去の関連ツイートを追いやすくなります。 何だかんだいって、アウトプットする、というのは手間がかかることです。だからこそ、1つアウトプットしたら、そこから他へ派生させ、繋がりをもたせることはできないか、と考えて、細かく動線を作っておきます。一見すると面倒そうなのですが、一度やってみると効果を実感してもらえると思います。 アウトプットの価値を最大化させること、1つのアウトプットから他のアウトプットへ循環させること。これを意識してみてください。 ③日常をコンテンツ化する! ごはんを食べて、仕事して、夜になったら寝るだけ……という日も多い。とくに変わったこともないし、発信することなんてない! と思う日もあると思います。でも、そんなときも、「それっぽく見せればOK」なんです。 どんなに些細なことだって、大なり小なり心が動くことってあるはずなんです。それを、自分の鍵付きの日記帳に書いて終わりにするんじゃなくて、ツイートとして表に発信するのを意識すれば、アウトプットが苦しくなくなっていきます。 1日30ツイートするとフォロワーが増えるという定説もありますけど、日常をコンテンツにすることができれば、それも苦じゃなくなっていきますよ。 最終的には、呼吸をするようにツイートできるようになりますから。 ④人が喜ぶことを、勝手にやる! たとえば、私がやっているグラレコは、、誰かに頼まれてやっているわけではありませんでした。セミナーやイベントに参加したときに、自分で勝手に描いていただけなんです。そうすることで、主催者・登壇者の方も喜んでくれますし、半ばプレゼントみたいな気持ちで続けていました。 でも、そのうちに、グラレコやイラストの仕事をいただけるようになったんです。誰かが喜ぶと思ったことを勝手にやっていたら、そこからお仕事に繋がっていって、自分のブランドも確立されていきます。 ⑤コアを守り続ける! 私たちは人間ですから、意見や考えが変わるのも当たり前です。大きな事件が起こって価値観がひっくり返る、みたいなこともあると思いますが、それでも、一本の筋だけは通っていないといけないと思っています。 たとえば、私がいきなり「17歳やめた!」とか「やっぱり歳には勝てない」みたいなことを言い出したら、ブランディング終了です。 嘘を発信の主軸にしない。 自分にとってのコアとは何か? これを見失わないようにして、自分ブランドを少しずつ作り上げ、発信を楽しんでほしいと思っています。 サンクチュアリ出版に遊びにきませんか?私が永遠の17歳になった理由
「一生、17歳で生きていきたい!」
年齢で、やりたいことをあきらめたくない
ずっとやりたいことをやりたいから、17歳で時を止めた
それを聞いたときに、「年齢なんて関係なくない?」と思ったんです。年齢を理由に何かをあきらめるのは嫌だなあって。
それをきっかけに、14歳のころから、17歳で時を止めようと決めました。ゆぴ(17)を形作ってきたブランディング術
「おなかすいた」にもいいねをもらう方法とは?
たとえば、今でこそグラフィックレコーダー、イラストレーターとしてのお仕事もいただけるようになった私ですが、特段、絵が上手なわけではありません。表に出してもまったく意味がないと思っていました。
発信する上でもっとも重要なのが、「激しすぎるくらいの自己主張をしてほしい!」ということです。
自我を出せるところではとにかく自我を出す。わがままに発信することで、徐々に自分のブランディングが形成されていきます。
次に、全力で虎の威を借るという意識で発信することです。
本を読んで、ただ「◯◯という本の書評です」としてブログ記事やツイートにするよりも、自分の言葉で噛み砕いたマイコンテンツにしちゃう。
自分のことを、アイドルやスーパースターだと思い込んでください。これは、ナルシストになれ、という意味ではありません(笑)。
まだフォロワーが少ないうちは、目に見えていいねがつかない場合が多いですが、発信自体は想定よりも多くの人に見られていると思ったほうがいいです。
教室の中で好き放題している生徒ではなく、自分は「先生」である。
ブログ記事も、1つのツイートも、「誰かの悩みを解決するためにある」と思っています。独りよがりな発信をしてしまいそうなときほど、自分の発信を見てくれている人の顔を想像してください。
自分だけにではなく、「あなた」に対して語りかけるように発信してあげる。情報発信というものは、相手がいることで初めて成り立つものだと思っています。
たまに、悩み相談をいただくことがあります。結構多いのが、「自分の強みがわからない」というものですね。
自分で勝手に「これが私の強みだ!」と決めるものと、誰かが「これがあなたの強みだよ」と決めてくれるもの。
そこで、とりあえずやりたいことを箇条書きにしてみたんです。
・グラレコ
・イラスト
・note
・声優
・YouTuber自分ブランドを確立していくためには?
ターゲットに的確に発信を届けるコツ5選
いわゆる「Twitter廃人」と呼ばれる方々の中には、Twitter内で起こっていることがすべてで、知っていて当然でしょうという前提で話す人もいます。
1アウトプットしたら、それを最大化するように動線をはっておくと、どんどん広がっていきます。たとえばブログ記事に関しても、1記事読み終わった段階で、他のおすすめ記事の内部リンクを効果的に張り巡らせておくと、そこから見てもらえますよね。
皆さんにも、それぞれの日常があると思います。ほかにひとつとして同じものはない、唯一無二な人生ばかりのはずですが、かといって……波乱万丈な人生かといわれると、そうとはいえないと思います。
見返りを求めずに誰かが喜ぶことを勝手にやると、まわりまわって自分にかえってくる、という「ギブ」の考え方があります。私は皆さんに、その段階から一歩進化してほしいなと思っています。
「別に誰かに頼まれたわけじゃなくても、先回りして人が喜ぶことをする」。そう考えられるようになったら、「おなかすいた」ツイートにいいねがもらえる日も近いです!
最後に、自分が大事にするべきものは、最後まで大事にすること。
核の考え・主張を途中で変えることは、せっかくフォローしてくれたり、応援してくれているファンを裏切る行為です。(画像提供:iStock.com/yanjf)
ゆぴ(17)
職業17歳。 Webメディア・『新R25』にてライター兼カメラマンをしているフリーランス1年生。「一生自分が17歳でいられる世界を作りたい」という私利私欲に塗れた思いを胸に、1年前にTwitterで発信を始め、気付けばフォロワーは5700人に。しかし、人気のツイートは毎朝の「おはようございまちゅぴちゅ」というただの挨拶。
趣味で書いているnoteが好評だが、なぜ好評なのかよくわかっていない。メンタルが弱く、いつも取材相手の前で号泣してドン引きされている。
かつては一度諦めた声優になるために、養成所にて演技を勉強中。将来的には、声優とライターという二足のワラジを履き、
・年齢がいくつだろうが、夢を持っている人が夢を諦めなくても済むような世界
・内気で人見知りで泣き虫で引っ込み思案で人前に立てなくても、クリエイティブの力で生きられるような世界
を作るために日々邁進中。
サンクチュアリ出版では
毎日、楽しすぎるイベントを開催しています!
http://www.sanctuarybooks.jp/eventblog/