仕事

『アウトプット大全』著者が語る「新社会人に伝えたいこと」

樺沢紫苑
#仕事

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覚えることがたくさんあって、上司や先輩から教わるのにいっぱいいっぱいな日々……という新社会人は少なくないでしょう。でも、自己成長をしたいなら、業務を覚えることよりも大切にすべきことがあります。シリーズ累計90万部の『アウトプット大全』の超実践的コミック『もしも社畜ゾンビが『アウトプット大全』を読んだら』著者の精神科医・樺沢紫苑が解説します。

インプット重視の「受け身型」の仕事は楽しくない

新社会人にはビジネスマナーに業務知識、PCスキルと、身につけるべきことがたくさんあります。さらには、上司や先輩のアドバイスを受けて、業界動向のチェックに精を出す人もいるでしょう。初めて触れる知識や情報をスポンジのように吸収することでスキルアップし、一歩ずつ理想の社会人に近づいている……はずなのに、なぜか手ごたえがない。目指していた働き方ができていない気がする。そんな人はいませんか?

それは、あなたのスキルアップが「インプット」に偏りすぎていることに原因があります。上司や先輩から言われたことを、言われた通りにやるだけの「受け身型」の仕事は、「やらされ感」にあふれ、「自分らしさ」を発揮する余地もありません。当然、「楽しい」はずもなく、最終的には、「つらい」「苦しい」と我慢しながら1日をやり過ごすような日々を送ることになります。

どんなにいい情報も、使わなければ意味がない

このような状況に陥らないようにする方法がひとつだけあります。それが、「アウトプット」です。インプットだけでは、人は成長できません。世の中には「本をたくさん読んでいる」はずなのに、現実が何も変わらない人がいます。こうした人は、インプットばかりで何もアウトプットしていないのです。

どんなに本を読んでいいアイデアがあっても、使わなければ成果にはつながりません。だから、話す、書く、行動する。自分の考えを話す、書く。自分で考え、自分で決断し、自分から提案し、自分から動く。人間関係も、自分から行動する。もちろん、上司や先輩から授けてもらう知識や情報(=インプット)は大切ですし、仕事を進める上ではきちんと覚える必要があります。あなたが望むような自己成長は、その上でアウトプットを行うことでこそ加速していきます

新社会人の方なら、「今日会社で学んだこと」を誰かに話すだけでも、立派なアウトプットになります。守秘義務に気をつける必要はありますが、Twitterでつぶやくのもいいでしょう。仕事に関係のない「起こった出来事」「昨日読んだ本」について話したり、書いたりするのもOK。とにかく「アウトプットする」という行為が、あなたを自己成長へと導きます。

アウトプットの3つの基本法則

自己成長を最大化させるには、アウトプットの3つの基本法則を意識しましょう。

【その1】2週間に3回使った情報は、長期記憶される

人間の脳は「何度も使われる情報」を重要と判断します。2週間に3回以上使った情報は、長期記憶されます。「昨日読んだ本」の内容や感想について、自分のノートにまとめ、Twitterでつぶやき、同僚に話す。これで、あなたの脳に生きた情報として定着します。

【その2】出力と入力のサイクル「成長の螺旋階段」

何か行動(アウトプット)して、それが失敗したら。失敗を繰り返さないために、振り返り、見直し、反省、修正、改善といった「フィードバック」が必要です。こうしてインプット、アウトプット、フィードバックを繰り返すことで、螺旋階段を上るようにどんどん自己成長していきます。

【その3】インプットとアウトプットの黄金比は3:7

仕事や人間関係がうまくいく「成功の黄金比」は、「インプット3:アウトプット7」。インプットをしたら、その2倍以上アウトプットしないと、記憶に定着しないのです。つまり、世の中のほとんどの人がアウトプット不足といえます。逆にいえば、いち早くアウトプットを増やし、アウトプット中心の仕事に軸足を置いた人は、それだけアドバンテージを得ることができるのです。

アウトプットは人生を変える

こうした「話す」「書く」「行動する」「伝える」というアウトプットの重要性と、その具体的な方法をまとめたのが『学びを結果に変えるアウトプット大全』(2018)です。実際、アウトプットを始めて「仕事が楽しくなった」という読者が続出。「会社での評価が高まった」「仕事でほめられることが増えた」「昇進した」など、驚くほどの変化を多くの読者にもたらしました。

そして、同書を完全オリジナルストーリーで漫画化したのが『もしも社畜ゾンビが『アウトプット大全』を読んだら』です。普段ビジネス書を読まない人でも、短時間でわかりやすくそのエッセンスを吸収できます。余裕のない新社会人の方にこそ、ぜひ手に取っていただきたい1冊です。

仕事への向き合い方がインプット中心か、アウトプット中心かで、社会人としての成否が決まるといっても過言ではありません。アウトプットによって自己成長は飛躍的に加速し、計り知れない能力を発揮することができます。ぜひアウトプット習慣を身につけ、人生を変えてください。

 

この記事は、”もしも社畜ゾンビが『アウトプット大全』を読んだら” 樺沢紫苑(著)・齋藤邦雄(漫画) の新刊コラムです。


もしも社畜ゾンビが『アウトプット大全』を読んだら 樺沢紫苑(著)・齋藤邦雄(漫画)

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