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「1日5分のTwitter」で伝える力がみるみる身につく

樺沢紫苑
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伝えたいことが伝わらない、いいアイデアが出てこない……そんな悩みは、Twitterを始めることで解決するかも!? シリーズ累計90万部の『アウトプット大全』の超実践的コミック『もしも社畜ゾンビが『アウトプット大全』を読んだら』著者の精神科医・樺沢紫苑が解説します。

「要約する」ことで脳の中がスッキリ

「何を言いたいのかわからない」「結論から先に言って」「メールの文章がわかりにくい」……上司や先輩にこう指摘されたことはありませんか? 伝えたいことがあるのに、なかなか伝わらない。伝えるべきことがきちんと伝わらないと、お互いにとってストレスになるばかりか、業務上の大きなトラブルに発展することもあります。

プライベートでも、「こんなにおもしろい出来事があった!」と話し始めたのに、相手が「……で? それがどうかしたの?」なんて反応だとガッカリしてしまいますよね。そして、意気揚々と話していた自分をみじめに感じてしまう。あんなにおもしろかったエピソードなのに、なぜ伝わらないのだろう……そんなあなたは、もしかして、頭の中が整理されていないままに話し始めていませんか?

こうした悩みを抱える人におすすめなのが、「要約する」というトレーニングです。「要約する」=「まとめる」ことで、脳の中が整理されます。これにより、頭の中がスッキリして、相手に伝えるべき内容がスムーズに出てくるようになります。

Twitterで文章をまとめるトレーニング

「要約力」「まとめ力」をアップさせるには、文章をまとめるトレーニングをするといいでしょう。Twitterを使うと簡単にできます。Twitterは140字までしか投稿できないので、伝えたいことも140字以下にまとめなければいけない。この制限が、ちょうどいいトレーニングになるのです。

本を読んだら、その内容や感想を要約してTwitterに投稿。映画を読んだら、その内容や感想を要約してTwitterに投稿。これを続けていけば、要約力が飛躍的に高まり、思考力もアップ。脳の中もクリアになり、伝えるスキルが上がるのはもちろん、さまざまなアイデアがあふれてくるようになるでしょう。

もしかすると、「自分の意見を世界に発信するのは恥ずかしい」と、Twitterに対する抵抗がある人もいるかもしれません。でも、このトレーニングでは、自分の「意見」は不要です。まずは、単純に本の内容の要約、映画のストーリーの要約でかまいません。純粋な要約力の訓練になります。

拡散したアイデアを収束、深化させる

アイデアや考えは、出せば出すほど「拡散」していきます。それを収束させ、方向付けてさらに深めるために必要なのが、「まとめる」「要約する」こと。アイデア出しの会議には、アイデアマンタイプの人だけでなく、途中で「まとめる」「要約する」役割の人が必要なのです。そこまでの内容をいったん交通整理することで、会議はさらに加速していきます。

このように、コミュニケーションを円滑にし、なおかつアイデアを発展させていくのに不可欠な「まとめる」「要約する」力。これらはアウトプットの一種で、これからの時代を生き抜くために必須のスキルです。

学びを結果に変えるアウトプット大全』(2018)では、「話す」「書く」「行動する」「伝える」というアウトプットの重要性と、その具体的な方法を紹介しています。そして、同書を完全オリジナルストーリーで漫画化したのが『もしも社畜ゾンビが『アウトプット大全』を読んだら』です。普段ビジネス書を読まない人でも、短時間でわかりやすくそのエッセンスを吸収できます。

Twitterは140字ですから、所要時間は5分程度。1日5分のアウトプット・トレーニングで、的確に伝える力と深い思考力を手に入れましょう。

 

この記事は、”もしも社畜ゾンビが『アウトプット大全』を読んだら” 樺沢紫苑(著)・齋藤邦雄(漫画) の新刊コラムです。


もしも社畜ゾンビが『アウトプット大全』を読んだら 樺沢紫苑(著)・齋藤邦雄(漫画)

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