自己成長して、仕事や勉強で結果を出すにはアウトプットが必要です。
「アウトプットが苦手!」
「アウトプットの仕方が分からない」
「何から始めたらいい?」
と思っている方は多いのではないでしょうか。
自己成長したいと思っても、どんなアウトプットからスタートすればいいか悩んでしまいますよね。今回は日本一アウトプットをしている精神科医、樺沢紫苑著書「学びを結果に変えるアウトプット大全」より、もっとも簡単なアウトプット方法について紹介します。アウトプット力を強化して、仕事や勉強はもちろん、人間関係も良い方向へ進めたいと思っている方は参考にしてみてください。
目次
「話す」ことは最も簡単なアウトプット
アウトプットが苦手な人はまず、「話す」ことから初めてみましょう。昨日の出来事や、映画やドラマの感想を友達や同僚に話すのは、もっとも簡単で、立派なアウトプットです。読んだこと、聞いたこと、行動したことを第三者に話してみましょう。
本を読んだり、旅行に行った感想を家族、友人に話してみましょう。脳内にある情報、あなたの考えが、外界へ吐き出される。ただ感想を話すだけで、脳は活性化され、記憶の増強、定着に大きく貢献します。
- 本を読んだ感想
- 映画を観た感想
- スポーツの試合を観た感想
- おいしいものを食べた感想
何から始めてもいいので、まずは「自分の感想を第三者に話す」から始めてみてください。コツとして、自分の意見、気付きをひとつでいいので入れてみましょう。「話題のラーメン店に行きました!」だけではなく、自分がどう思い、どう感じたのかを盛り込むと、話に価値が生まれて、耳を傾けたくなるでしょう。
話す内容に自信がないときは非言語コミュニケーションを意識しよう
「思っていることを上手に伝えられない」という人は、非言語コミュニケーションを意識しましょう。非言語コミュニケーションとは、
- 外見
- 姿勢
- 表情
- 視線
- 動作
- 服装
などの視覚的情報です。
私たちは言葉の意味そのものよりも、視覚情報や、聴覚情報を重視しています。話の内容よりも、「どう話すか」が重要です。
たとえば、結婚式のスピーチをするときどんなに素晴らしい話も、緊張して暗い顔だとまったく伝わりません。笑顔で明るく話すことが重要なのに、ほとんどの人は話の内容ばかりに気をとられてしまいます。人に何かを伝えるとき、言語だけではなく、非言語が非常に重要です。
今よりも少しだけ意識して笑顔で堂々と話すことで、あなたのコミュニケーション力は大幅にアップするでしょう。
柔らかく伝えて相手の心を開く裏技「クッション話法」3選
「話す」ことがもっとも簡単なアウトプットですが、人に悪いニュースを伝えるときもあります。相手にできるだけショックを与えず柔らかく伝える、「クッション話法」をマスターしましょう。
- YesBut話法
- YesAnd話法
- YesHow話法
の3つを使えたら円滑なコミュニケーションがとれますよ。
1.YesBut話法
YesBut話法は悪いニュースを直接伝えない、クッション話法の代表例です。
最初に相手のできている点、長所などを伝えて、ポジティブな雰囲気を作ってから悪いニュースを伝えます。「最近、営業成績も伸びていて頑張っているね。ただ遅刻が多いのは問題だな。時間厳守だよ」と伝えたら、相手の心理的ダメージは相当緩和されます。
2.YesAnd話法
YesAnd話法は、さらに柔らかく伝えたい場合に使用します。
プラスの情報にさらにプラスの情報を上乗せしましょう。「最近、営業成績も伸びていて頑張っているね。さらに時間厳守できると最高だね。」と、欠点を伝えるのではなく、「できるといいね」と伝えたら、さらにマイルドになり相手の心が開くでしょう。
3.YesHow話法
YesHow話法は、もっと柔らかく伝えたいときに使用します。
悪いニュースを直接伝えずに、疑問文形式で相手に考えさせましょう。「最近、営業成績も伸びていて頑張っているね。どうすればもっと良くなるか一緒に考えよう。」
本人に「遅刻を減らして、時間を厳守します」という答えを言わせるのです。人間の行動が変わるには、気付きが必要。本人に気付かせることを目的とした、YesHow話法は、部下の行動を改善させる効果が高い方法といえます。
なんでもかんでも、ストレートに伝えるのがアウトプットではありません。まずはいい点を伝えて、相手の心を開くことを意識してみてください。
ポジティブな言葉とネガティブな言葉のバランスが重要
話をするとき、ポジティブな言葉と、ネガティブな言葉のバランスを考えましょう。ポジティブな言葉を増やすだけで、仕事、人生がすべて良い方向へ進みます。
ノースカロライナ大学の研究では、職場でポジティブな言葉が多いチームの方が、ネガティブな言葉が多いチームに比べて、高い利益を上げていると結果が出ています。ほかにも、心理学者ジョン・ゴットマン博士の研究によると、夫婦関係で、ポジティブな言葉5割、ネガティブな言葉1割の夫婦はうまくいっており、これを下回ると高い確立で離婚にいたるとの結果が出ています。
「アウトプットをしよう」と考えたとき、ポジティブなアウトプットを増やさない限り、成功や幸せには繋がらないでしょう。
今回はアウトプットが苦手な人にまず試して欲しい、「話す」について紹介しました。体験したことをあなたがどう感じたのか、飾らずに話すことから始めてみてください。笑顔でポジティブな言葉を増やすだけで、円滑なコミュニケーションがとれるでしょう。悪口は1円にもなりません。成功したければ、ポジティブな言葉であなたの周りを満たしましょう。
この記事で紹介した内容は、日本一アウトプットをしている精神科医、樺沢紫苑著書「学びを結果に変えるアウトプット大全」でさらに詳しく解説されています。アウトプットしながら、コミュニケーション力をアップさせたい人や、良好な人間関係を築きたい人は参考にしてみてください。