ライターのワカジツです。得意料理は「鍋」です。
みなさんは漫画やアニメで、以下のシーンを見たことはないですか?
ヒロインが料理をするときに、調味料を間違えるパターンです。好きな相手に手作りの料理を振る舞いたいという気持ちと、ドジっ子成分が重なる微笑ましいシーンですよね。
……実は僕も料理の腕がド三流なので、何回かやらかしたことがあります。
砂糖と塩を間違えて入れたせいで、当時一緒のシェアハウスに住んでいた友達から「これを完食したら絶命する」と言われてしまいました。
これに関しては微笑ましさは一切ないのですが、とにかく料理というのはレシピを見ていても間違えてしまうものだと感じています。
「なんとかして間違えないようにしたい」と思うのですが、正直ミスはいつ起こるかわかりません。
そこでふと思ったのですが……
茶碗蒸しなら、調味料を間違えてもプリンになるのでは??
「間違えないようにしたい」のではなく「間違えても別の料理としておいしく食べられる」のであれば、たとえドジっ子ヒロインでも、大好きな彼の高評価をガッポガッポ稼ぎ放題なのでは?
……ということで、今回は茶碗蒸しのレシピをわざと間違えて、プリンができるのかを検証してみました。料理が下手な人に最高の打開策をお渡しできるかと思うので、ぜひご覧ください。ではどうぞ。
目次
まずは茶碗蒸しを作る
※完成イメージ図(フリー素材)です
「茶碗蒸しをプリンに錬金する」という実験をおこなうまえに、まずは普通の茶碗蒸しの作り方をマスターしなくてはなりません。
僕は何を隠そう「鍋」もしくは「鶏肉を茹でたやつ」以外の料理を作ったことが無いので、茶碗蒸しという上流階級御用達の寿司屋にしか出てこない味を生み出せるのかが不安ではあります。
こちらが茶碗蒸しの食材です。隣りにある得意料理の「鍋」は、茶碗蒸しがクソまずかったときの口直しに用意しておます。
では早速作っていきましょう。
ボウルに卵を割って、白だしと水を入れて混ぜます。
白だしはこのように、しっかりと計量カップで大さじ1杯を測ります。この一手間が料理をおいしく仕上げてくれるんですよね。
これを死ぬほど混ぜて、茶碗蒸しの素材の完成です。
小さく切った水菜やしいたけ、鶏肉を容器に入れ
食材を入れて卵を流し込み……
レンジでチンして……
完成です!
ちょっとブツブツで気持ち悪いですが、しいたけが奇跡的にシンメトリーを生み出しているのでギリ高級料亭感があるかと思います。
では早速頂いてみましょう。
パク……
うっま……
わりと雑に作ったのに、ほどよく固まった卵にしっかりと白だしの風味が効いていて、やたらとおいしいです。
実は途中にある「茶漉しで濾します」という行程を漢字が読めなくてスルーしたのですが、意外とうまくいきました。自宅でこのレベルの茶碗蒸しが食べられるなら大したものです。(自画自賛)
……ただし問題は「調味料を間違えてしまう」という点。レシピ通りに作れていても、うっかりミスですべてが台無しになることは十分にありえます。
ではここから、あえて調味料を間違えてみます。
茶碗蒸しの調味料を間違えるとプリンになるのか検証
よ〜〜し!今日は茶碗蒸しを振る舞い尽くすぞ〜〜!
まずは卵を割るぞ!卵は調味料じゃないので間違えずに割れたぜ!
さて、次は白だしを大さじ1杯だな………
トロォ……
あっ!!!
間違えてパンケーキシロップを入れてしまった〜〜〜!!
くうう、色が似てるんだよなあ……
でも入れてしまったものは仕方ない……
「卵とシロップが混ざったやつ」に水を足して混ぜて……
次はあらかじめ用意しておいた、具材に流し込みます!
具材が高級感を演出してくれているので、今回は和の食材をたくさん用意しました!
ん……?
あれ!これチョコボールとクルミとプリッツだ〜〜
しいたけ→チョコボール
鶏肉→クルミ
水菜→プリッツ
と間違えた〜〜!
プリッツに関しては水菜と似ても似つかないけど、パッケージの色が緑ゆえに間違えちゃったよ〜〜!
でも仕方ないか……(2回目の妥協)具材に「卵とシロップと水が混ざったやつ」流し込んで
チン
茶碗蒸しになってますように……!!
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
アアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!
とりあえず比較してみたけどぜんぜん違う気がする!!
白だしをパンケーキシロップに、各種具材をお菓子と間違えた結果、「泥」ができあがってしまった~~~~~
いっさい卵が固まっていないので、とりあえず冷蔵庫にぶち込むよ~~
・・・・・・・
・・・・
・・
コンクリートっぽくなったところで、完成!
ちょっと調味料を間違えちゃったけど、しっかり茶碗蒸しができあがった気がします!!
早速いただいてみましょう!!
実食
とりあえず身体の細胞ひとつひとつが「食べたくない」と言っていますが、コンプライアンス的に残すわけには行きません。いただきましょう。
今日の晩御飯は茶碗蒸し!
さーて、いただきま~~~~す!!!!
パクっ
・・・これは!!??
プリンだ・・・
まじでびっくりしたのですが、見た目はともかく味は完全にプリンのそれでした。
あれ、普通に食べれるんだけど……
そう思って食べ進めてたら、普通に「泥かな?」と思う部分もありました。
確実にプリッツのせいです。
よく考えたらこの泥みたいな色はチョコボールのせいだし、絶妙な塩気で味をぶち壊しているのはプリッツのせいなので、具材を変えれば普通にプリンとして成り立つ気がしてきました。
……ということで非常にフワッとしていますが、結論はこちら
茶碗蒸しは調味料を間違えるとプリンになる
個人的にはまさかの結論だったので、正直困惑しています。どうやら茶碗蒸しを作るときは、ある程度レシピを無視しても良さそうです。
茶碗蒸しだけに。
……
僕の軽妙な無視ギャグが蒸し返されないうちに、書籍の紹介をさせていただきます。
言葉の魔術師と呼ばれる滝沢カレンさんの料理レシピ本『カレンの台所』です。
この本、パッと見は普通のレシピ本なのですが、内容が
・冷たい何も知らない鶏肉を入れる
・お醤油とお酒を全員に気づかれるくらいの量をかけ流す
・にんにくと生姜はアクセサリーをつけるくらいの気持ちで
と、ハチャメチャな言葉で構成されています。この本を読むと「細かいレシピなんていらなかったんや……」とすぐにキッチンに駆け出すこと間違いなしなので、ぜひ手にとって見て下さい。
ということで僕はこれから「茶碗蒸しと間違えて作ったプリンver.2.0」を作るために、冷たい何も知らない読めない「茶漉し」を買ってきます。
ではまた。