うつ病を発症すると、そこから社会復帰をして仕事をするのはとても難しく険しい道のりになります。再発しないためにも平日働いた疲労を、週末の休みで回復させることが重要です。
この記事では、デラさん著書「うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと」から、社会復帰したときに大切にしてほしいことを紹介します。仕事をするうえで取り組むべきミッションも3つ解説しているので、うつ病が回復して再び仕事を始める人、社会復帰と再発のサイクルで苦しんでいる人などは参考にしてみてください。
目次
うつ病のひとが取り組むべきミッション
うつ病が発症して社会復帰が難しくなる最大の要因が、回復が追いつかないことです。うつ病の人が取り組むべきミッションは、回復が疲労に勝つことです。一度うつ病を発症すると、そこから社会復帰するのはとても険しい道のりです。
週5日働いた疲労を、2日の休みで回復するのが難しい人は多くいるでしょう。うつ病を経験した99%の人が疲労に負けて、再発を繰り返したり、体調を崩してしまったりします。
仕事のパフォーマンスが上がらず、周囲からの目線に耐えられない人が多くいるでしょう。働く日数を減らして休む日数を増やすなど、仕事の疲労よりも、休みの日に回復する量が多くなるよう意識してみてください。休みの日数が多いほど、回復の勝率が上がっていくでしょう。
社会復帰にするために大切な4つのこと
うつ病から回復して社会復帰するために、
- 言われた仕事だけをする
- 休日は仕事のことを考えない
- 簡単な仕事に全力を注がない
- メインの仕事では120%の力を出す
を意識しましょう。それぞれ詳しく解説します。
1.言われた仕事だけをする
うつ病が回復して社会復帰するときは、言われた仕事だけをやるようにしましょう。職場で気が利く人、仕事ができる人を目指す必要はありません。
ミスはしない人、言えばやってくれる人あたりのポジションが疲れにくく、生きやすいのでおすすめです。うつ病になる人は真面目で、言われたこと+αの成果を出そうと考えがちです。
- バイトなのに社員並みに働く
- コピーを頼まれたら見やすいように体裁を整える
- 買い物を頼まれたら、言われたもの以外に上司の好みの一品を添える
など無意識に100点を目指し、すべての仕事のクオリティを高めようとします。仕事の間ずっと神経を使い、疲労が蓄積していくでしょう。
頼まれたことだけをシンプルにやるよう意識してみてください。自分に余裕が生まれてから、+αの仕事を追及します。100点は目指さず、言われた仕事だけをまずはやり疲労を溜めないことを一番に考えましょう。
2.休みの日は仕事のことを考えない
うつ病を発症させない、再発させないために、休みの日は仕事のことを考えないようにしましょう。意識的にオンオフを切り替えて、週末に体力をしっかり回復させます。
「上司から頼まれた仕事をどう進めようか?「週明けのミーティングの段取りを考えないと……」など、休みの日に仕事のことを考えるとメンタル的にダメージがあり、ネガティブ思考になってしまいます。
仕事が頭をよぎらない、没頭できる趣味があるのがベストです。趣味はあなたの人生を豊かにするとともに、うつ病からの回復へと導きます。仕事モードと休日モードと切り替えて、疲労が堪らないよう意識してみてください。
3.簡単な仕事に全力を注がない
誰でもできる簡単な仕事は、リラックスモードで取りかかってみてください。大切なのは、仕事の優先順位を考えること。たとえばゴミ捨ての仕事をするとき、120%の力でやると3分で終わるところを、30%の力で4分かけて終わらせるようにしてみましょう。
ゴミ捨ての仕事は誰がやっても大差なく、お金を生まない仕事です。うつ病の人の多くは、どんな仕事でも気を張って頑張ろうとします。
誰がやってもいい仕事でも120%の力を出して、尋常じゃないほどの疲労が蓄積されていくため、週末の休みだけでは疲労の回復は難しいでしょう。
簡単な仕事にあなたのフルパワーを使うのはもったいないです。サブの仕事はリラックスモードで取りかかり、疲労を溜めないように意識してみてください。
4.ミスをしてはいけない場面では120%の力を出す
当然のことですが、メインの仕事には120%の全集中で業務に取り組みましょう。頑張るべきタイミングを見極めるのが重要です。
ゴミ捨てや書類整理などサブの仕事は30%の力でリラックスして取り組み、自分にしかできないメインの仕事に全力を注ぐ。このスイッチの切り替えができるようになると、疲労が抑えられて働き続けやすくなります。
気をつけてほしいのが、誰でもできる簡単な仕事を頑張りすぎて、メインを疎かにしてしまうことです。周りからは評価されず、空回りしてしまうでしょう。あなたの限りあるリソースは、頑張るべき仕事にだけ注ぎましょう。
簡単な仕事をリラックスモードで取り組むことで、疲労も溜まりにくくなります。努力の方向を間違えず、全力を出すタイミングを見極めてみてください。
まとめ
今回はうつ病の人が社会復帰するために大切なこと、取り組むべきミッションを紹介しました。一度うつ病を発症すると、社会復帰するのはとても難しく険しい道のりです。
疲労を溜めず、休日に回復するのが何よりも大切になっていくでしょう。デラさん著書「うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと」では、うつ病回復へ向けて効果のあったノウハウが、仕事編、人間関係編と詳しく解説されています。うつ病治して社会復帰したい、再発を繰り返して苦しんでいるという方などは参考にしてみてください。