「自分で考えて行動したいけど、どうしても人に頼ってしまう」
「指示を待ってしまう自分を変えたいのに、なかなか一歩が踏み出せない」
職場や日常生活で、自分で考えて行動する力を身につけたいと感じている方もいるのではないでしょうか?
自分で考えて行動する力は、誰でも身につけられるスキルです。適切な方法を知り、段階的に実践していけば必ず変化を実感できます。
そこでこの記事では、以下の内容について詳しく解説します。
- 自分で考えて行動できない人の特徴と原因
- 自分で考えて行動できる人の5つの特徴
- 具体的な実践方法で力を身につける方
ぜひ最後まで読んで、今日から実践してみてください。
目次
自分で考えて行動できない人の特徴

自分で考えて行動できない人には、共通する特徴があります。まずは自分に当てはまるものがないか確認してみましょう。
1.目的や目標がない
目的や目標がないと、何のために行動するのか分からない状態になります。行動する理由が明確でないため、判断に迷い、結果的に人の指示を待つ姿勢になってしまいます。
例えば、仕事において「なぜこの業務をしているのか」「どんな成果を出したいのか」が曖昧だと、自分で優先順位を決められません。目標がない状態では、何をすべきか分からず、結果を出すための判断基準も持てないのです。
目的意識の欠如は、受け身の姿勢を生み出し、自主的な行動を阻害する大きな要因となります。
2.指示待ちの姿勢が習慣化している
長年にわたって指示待ちの姿勢を続けていると、自分で考えて判断する力が衰えてしまいます。常に誰かからの指示や答えを求める習慣が身につくと、自分で問題を解決しようとする意識が薄れます。
職場でも「どうしたらいいですか?」と上司に聞く前に、まず自分で考える癖がついていない人は、成長の機会を逃してしまうでしょう。
指示待ちが習慣化すると、思考停止状態が当たり前になり、創造的な解決策を見つける力も低下します。
この状態から抜け出すには、意識的に自分で考える時間を作る必要があります。
3.何事も先延ばしにする癖がある
先延ばしの癖がある人は、決断を避けがちです。行動を起こすには決断が必要ですが、先延ばしをする人は判断を後回しにする傾向があります。
「もう少し情報を集めてから」「もっと良いタイミングがあるはず」と考えているうちに、行動するチャンスを逃してしまうのです。
先延ばしは自分で考えて行動する力を奪う最大の敵です。小さなことからでも即座に行動に移す習慣を身につけることが必要になります。
自分で考えて行動できる人の5つの特徴

次に、自分で考えて行動できる人の特徴を見ていきましょう。目指すべき姿を明確にすることで、具体的な改善点が見えてきます。
1.ポジティブな思考を持っている
ポジティブな思考を持っている人は、困難な状況でも解決策を見つけようとします。問題に直面したときに「できない理由」ではなく「どうすればできるか」を考える習慣があります。
このような人は失敗を「学習の機会」として捉えるため、新しいことにも積極的に取り組めるのが特徴です。ネガティブな思考に囚われず、前向きな視点から物事を考える力が自主的な行動を後押ししています。
ポジティブ思考は練習によって身につけられるスキルです。日常的に「どうすれば改善できるか」を考える癖をつけていきましょう。
2.失敗を恐れない
失敗を恐れない人は、リスクを取って新しいことにチャレンジします。完璧を求めすぎず、まずは行動してみる姿勢を持っているのがが特徴です。
失敗は成長のために必要な経験だと理解しているため、小さな失敗を積み重ねながら学習していきます。「失敗しても学べることがある」という考え方が、積極的な行動力の源になっています。
失敗を恐れない姿勢を身につけるには、小さな挑戦から始めて成功体験を積み重ねることが効果的です。
3.視野が広い
視野が広い人は、物事を多角的に見る力があります。一つの視点にとらわれず、様々な立場や状況から問題を分析することが可能です。
例えば、顧客の立場、同僚の立場、会社の立場など、複数の視点から物事を考えられるため、バランスの取れた判断ができます。
視野を広げるには、日頃から様々な情報源に触れ、異なる立場の人の意見を聞く習慣が大切です。
4.好奇心が旺盛
好奇心が旺盛な人は、新しい知識や経験を積極的に求める傾向があります。「なぜ?」「どうして?」という疑問を持ち続け、自分なりの答えを見つけようとしているのです。
好奇心は学習意欲の原動力となり、継続的な成長を支えます。新しいことに興味を持つことで、従来の方法にとらわれない創造的な解決策を見つけられるでしょう。
好奇心を育てるには、日常の中で「なぜだろう?」と疑問を持つ癖をつけることから始めましょう。
5.創造性がある
創造性がある人は、既存の枠にとらわれない発想ができます。問題に対して独自の解決策を考え出し、効率的な方法を見つけ出します。
創造性は、決して特別な才能ではありません。日頃から様々な経験を積み、異なる分野の知識を組み合わせることで育てられます。「もっと良い方法があるはず」という探究心が創造的な思考を生み出すのです。
自分で考えて行動する力を身につける5つの方法

ここからは、具体的に自分で考えて行動する力を身につける方法をお伝えします。段階的に実践していけば、必ず変化を実感できるでしょう。
1.目的意識をしっかりと持つ
目的意識をしっかりと持つことが、自主的な行動の出発点です。何のために行動するのかが明確になると、判断基準ができて迷いが減ります。
具体的には、以下の手順で目的を明確にしていきましょう。
- 現在の状況を客観的に把握する
- 理想の状態を具体的にイメージする
- そのために何が必要かを整理する
- 行動の優先順位を決める
目的が明確になると、自然と「何をすべきか」が見えてくるようになります。仕事でも私生活でも、常に「なぜやるのか」を意識する習慣をつけてください。
2.自分で考えて決断する機会を意識的に増やす
自分で考えて決断する機会を意識的に増やすことで、判断力を鍛えることができます。小さなことからでも自分で決める習慣をつけていきましょう。
日常生活の中では、例えば以下のような場面で自分で決断してみてください。
- ランチのメニューを素早く決める
- 休日の過ごし方を自分で企画する
- 仕事の進め方を自分なりに工夫する
- 問題が起きたとき、まず自分で解決策を考える
最初は小さな決断から始めて、徐々に重要な判断も自分でできるよう段階的にレベルアップしていきます。決断の経験を積むことで、自信もついていくでしょう。
3.「待ち」の姿勢をやめる
「待ち」の姿勢をやめることで、能動的な行動パターンを身につけられます。指示や答えを待つのではなく、自分から動き出す習慣を作りましょう。
受け身から能動的な姿勢に変わると、周囲からの評価も高くなります。待つのではなく、自分から動く習慣を身につけてみてください。
4.前向きな言葉を使う
前向きな言葉を使うことで、思考パターンが前向きに変化します。言葉は思考に大きな影響を与えるため、意識的にポジティブな表現を使いましょう。
例えば、以下のような言い換えを行ってみてください。
- 「できない」→「どうすればできるか考えてみよう」
- 「難しい」→「挑戦しがいがある」
- 「失敗した」→「学習の機会を得た」
- 「忙しくて時間がない」→「優先順位を整理しよう」
言葉を変えることで思考が変わり、行動も変わっていきます。毎日の会話や心の中でのつぶやきを意識して、前向きな表現を心がけてください。
5.失敗することを恐れずに挑戦する
失敗することを恐れずに挑戦することで、行動力と学習能力を同時に高められます。完璧を求めすぎず、まず行動してみる勇気を持ちましょう。
具体的には、以下のような考え方がおすすめです。
- 小さな失敗は成長のための投資だと考える
- 完璧を目指さず、60点でも行動に移す
- 失敗から学んだことを次に活かす
- 挑戦しないリスクの方が大きいと認識する
失敗を恐れない姿勢が、自分で考えて行動する力の基盤となります。小さな挑戦から始めて、成功体験を積み重ねながら自信をつけていきましょう。
まとめ
自分で考えて行動する力は、誰でも身につけられるスキルです。現在指示待ちの姿勢や先延ばしの癖があっても、適切な方法で練習すれば必ず変化を実感できます。
目的意識を持ち、小さな決断から始めて、待ちの姿勢をやめることで、徐々に自主的に行動できるようになります。前向きな言葉を使い、失敗を恐れずに挑戦する姿勢も大切です。
今日から一つずつでも実践して、自分で考えて行動する力を育てていきましょう。
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