占い師が考える、「この世界の仕組み」と「不思議」
目次
人生はまっすぐではなく螺旋
毎日占いをして、様々な人生に触れていると、たびたび同じ感覚になります。
「この人、前世と同じ課題をもう一回やらされているな」
「この人、家系の中で共通したトラブルを繰り返しているな」
「この人、元彼と今彼との恋愛シナリオほぼ一緒じゃん」
祖父が抱えていた葛藤を、設定だけ変えて父がなぞっていたり、父が見て見ぬふりをしてきたテーマを、なぜか子どもが真正面から引き受けていたり。
輪廻転生を信じるかどうかは、いったん横に置いても、占いをしながら家系の流れや、個人の人生のバイオリズムを見ていると、人生は円ではなく螺旋だな、と思わされる場面が多すぎます。
場所は似ている。出される課題も似ている。
でも、まったく同じところをぐるぐる回っているわけではない。
ゲームでいえば、同じボス戦に、レベルや装備、仲間を少しずつ変えながら何度も挑戦させられている感じに近いです。超名作ゲーム『グノーシア』や『Outer Wilds』のように、ループを繰り返しながら、同じテーマを少しずつ別の角度からやり直してトゥルーエンドへ向かっていくようなもの。
占い師として感じる、この「同じだけど、少し違う」という人生の進み方は、単なる偶然では説明しきれない、しつこさと再現性があると思っています。もっと深いところで世界そのものがそういう構造をしていると考えた方がむしろすっきりします。
時間も、人生も、輪廻も。ぜんぶ、同じように二本の線がぐるぐる絡み合いながら進んでいるのではないか。そう仮定してみると、いろんなものが気持ちよくつながってきます。
数学、量子力学、神道。一見ばらばら3つの分野が、実は結果として同じ図形を指していることに最近気が付きました。
その図形が、DNAと同じ二重螺旋です。
この世を成立させる4つの条件
この世界をどうモデル化するか、という私なりの遊びとして、4つを満たす最小構造を探してみます。こういう性質がないと、世界として困るよね、という4つの条件です。
A 情報を運べる
B 二つの極を持つ
C 時間の矢と、繰り返しのリズムを両方持つ
D 安定している(簡単には壊れない)
ひとつずつ、少しだけ噛み砕きます。
A 情報を運べる
何かが変化したという事実が、別の場所や別の時間に伝わらないと、そもそも世界にストーリーが生まれません。 経験もトラウマも知恵も、毎回ゼロからやり直しになってしまいます。以前のコラムで示した通り、この世界が知の実験場であるなら、情報を運べるという仕組みは世界には必須です。この世界には「出来事がどこかに記録され、どこかへ伝わる」という仕組みが組み込まれていそうです。
B 二つの極を持つ
プラスとマイナス、陰と陽、天と地、内側と外側、物質と反物質。どこかにペアがないと、全体のバランスが取れません。光を当てると必ず影もできるように、どちらか片方だけでは存在することはできないということです。
C 時間の矢と周期性
時間には、前にしか進まないという矢印と、季節や昼夜、惑星軌道のようにくり返すリズムの両方が存在しています。去年の冬と、今年の冬は少し違う。そんなふうに時間が前に進みながらも、似た局面が波のように何度か訪れる。「同じようなことが起きるけれど、少しずつ違う」という階段的な進み方。
D 安定している(簡単には壊れない)
宇宙の土台が、物理法則が、ちょっとしたゆらぎですぐ崩れてしまったら、私たちは1秒後には消滅しているかもしれません。
この4つを、できるだけシンプルな形で同時に満たすとしたら、どんな構造になるのかを考えていきます。



