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仕事をしない上司の特徴とは|上手な対処法やストレスを抱えないコツも紹介

学びを結果に変えるアウトプット大全
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「上司が仕事を全然してくれない」「問題が起きたときの責任を全部押し付けてくる」など、上司に対して不満を抱えている人もいるでしょう。

しかし、仕事をしない上司がどうしたら変わるのかわからず困っていませんか。

この記事では、樺沢紫苑著書『学びを結果に変えるアウトプット大全』から、職場の人間関係を良い方向へ変化させるために効果的なアウトプット術を紹介します。

仕事をしない上司に頭を悩ませている人は、ぜひ参考にしてください。

この記事は書籍『 学びを結果に変えるアウトプット大全 』の関連コラムです。

仕事をしない上司がいるのはなぜ?

そもそも上司が仕事をしないのは、なぜなのでしょうか。ここでは、上司が仕事しない主な理由を紹介します。

手を抜くことが習慣化してしまっているから

1つ目は、手を抜くことが習慣化しているからです。上の立場になり責任感が強くなる人も一定数いますが、なかには楽をしようと手を抜くことばかり考え始める人もいます。

これは、自分の悪い部分を指摘する人が少なくなるからです。

仕事をしてもしなくても同じならできる限りさぼろうと考え、手を抜くことが習慣化したことで仕事をしない上司になってしまった可能性があります。

年功序列で昇進しただけで必要な能力が伴っていないから

仕事をしないのではなく、能力が伴っていないために必要な仕事ができない人もいます。

年功序列の会社では、勤務年数や年齢が上がっただけで昇進できるケースが多いです。そのため、人の上に立つ人間としての必要な能力が伴っていない場合でも役職者になれてしまいます。

これにより、仕事ができない人が上司になってしまう可能性があります。

頑張ることに無意味さを感じているから

仕事をしない上司も、初めは仕事をしない人ではなかった可能性があります。

なぜなら、部下の教育担当や役職者の立場になるまでに仕事上での評価を得る必要があるケースも多いからです。現在仕事をしない上司も、過去には積極的に業務をこなしていたことが考えられます。

このような上司が仕事をしなくなった背景には、頑張っても意味がないという諦めの気持ちが関係している可能性があります。

仕事をしない上司によくある6つの特徴

仕事をしない上司にみられる主な特徴には、次の6つが挙げられます。

  1. 部下へ仕事を丸投げすることが多い
  2. 仕事ができない
  3. 部下の教育をしない
  4. 責任逃ればかりする
  5. 経営陣や上司の前だけ良い顔をする

ここでは、上記の特徴について順に詳しく解説します。

1.部下へ仕事を丸投げすることが多い

仕事をしない上司によくある特徴として、部下に仕事を丸投げすることが挙げられます。

どのような組織のなかにも、優秀な社員は一定数いるもの。そのため、上司が仕事を丸投げしても必要な仕事は回ることが多いです。

仕事をしない上司は楽をしたいと思っているため、大きな問題がとくに起こらない限り部下への仕事の丸投げを続けるでしょう。

2.仕事ができない

仕事をしない上司が年功序列で昇進した人である場合、必要な仕事を遂行できる能力を持ち合わせていないケースも多いです。

本人は楽をしようと手を抜いているわけではなく、そもそもやるべきことが自分ではできないから仕事をしないという選択を取っています。

このような人は、周囲から「あの人は仕事ができない人だ」と陰で言われているケースも多いです。

3.部下の教育をしない

仕事をしない上司は、部下の教育に関わろうとしない傾向があります。これは、部下に教えられるほどの能力がなかったり、コミュニケーションが苦手だったりするからです。

部下の教育をしない上司がまとめる組織は、パフォーマンスがなかなか向上しません。部下の仕事に対するモチベーションも上がらないため、辞める社員も出てきやすいです。

4.責任逃ればかりする

役職者など人の上に立つ人は自分よりも上の人から一定の評価を受けた結果、今の立場を得ています。そのため、仕事をしない上司や仕事ができない上司も世渡り上手であるケースが多いです。

仕事をしない上司は、自分よりもさらに上の立場の人に自分の能力のなさや手を抜いていることがバレて評価が落ちないようにうまく行動します

何か問題が発生したときや謝罪が必要になったときにも「私は詳しい経緯を知らないから、あなたが直接話してきて」と話し、責任逃れをして自分の立場を守ろうとするケースが多いです。

5.経営陣や上司の前だけ良い顔をする

仕事をしない上司は、経営陣や上司の前だけ良い顔をしようとすることが多いです。

普段は部下に仕事を押し付けていても、経営陣・役員が部署を訪問してくると急に部下とコミュニケーションを取ったり、部下に押し付けた業務をやり始めたりします。

また、自分より上の立場の人に頼まれた仕事はすぐに取り組み始めることも多いです。

仕事しない上司をどうにかしたい!おすすめな5つの対処法

仕事をしない上司に対してストレスを抱えている人も多いでしょう。そこで、ここからは仕事をしない上司へのおすすめの対処法を紹介します。

1.ギブ&ギブの精神で接する

仕事をしない上司と良好な関係を築いて協力しながら業務を回していきたい場合には、ギブ&ギブの精神で接することを心がけてみましょう。

人は親切にされると、その相手に何かお返ししたくなるという性質を持っています。ギブ&テイクの態度では相手に見返りを求めていることが伝わってしまい、親切にしても何も返ってこないケースが多いです。

ギブ&ギブの精神で上司に接し続けることで、仕事をしない上司の態度も徐々に変わってくるかもしれません。

2.上司の仕事や良い行動を褒める

上司が行った仕事や良い行動について、褒めてみるのもおすすめです。人は褒められるとドーパミンが脳内に分泌され、モチベーションや意欲が上がります。承認欲求を満たすことにもつながるため、褒めてくれた相手を好意的に捉えやすいです。

そのため具体的に褒める行動を続けることで、仕事をしない上司が自分を気にかけてくれたり働きやすい職場環境への改善に積極的に取り組んだりなど、ポジティブな変化が期待できます。

3.物事の優先順位を決めてできないことははっきり断る

自分が対応できないことは、はっきり断ることも大切です。仕事をしない上司は、自分がすべき仕事まで部下に振って楽をしようとするケースが多いです。

そのため、仕事をしない上司から頼まれた仕事は断っても問題ありません。

しかし、はっきり断らないと「なんとかお願いできない?」と付け入られてしまいます。あらかじめ優先順位を考えて対応できないラインを決めておき、断るときにははっきりと断るようにしましょう。

角が立つことを気にして断れない人は、謝罪(感謝)+理由+断り+代替案のような形で断るとよいです。

4.他の上司に相談する

仕事をしない上司のことで毎日悩んでいる場合は、悩みが深刻化する前に信頼できる上司に相談するのも良い方法です。

誰かに悩みを相談することは、決して悪いことではありません。他者に相談すると自分では考えつかない対処法が見つかったり、自分の気持ちが整理されて今後の方向性や対処法が見えてきたりするケースが多いです。

仕事から帰宅したあとも上司のことで頭がいっぱいになっている人は、早めに他の信頼できる上司へ相談しましょう。

5.異動願いの提出や退職も検討する

ここまで紹介したすべての方法を試してみても、何も変わらず辛い日々が続いているのであれば、異動願いの提出や退職を検討するとよいです。

異動願いを出して部署を変えれば、今の上司と一緒に仕事をする機会はなくなります。そのため、部署を変えるだけで気持ちが軽くなる可能性は高いです。

しかし、悩みの程度によっては働く気力が残っていない可能性も。無理に働き続けようとせず、退職してしばらく休む選択を取るのも大切です。

仕事をしない上司のもとでストレスを抱えずに働き続けるコツ

部署異動や退職が難しく、仕事をしない上司のもとで働き続けなければならないケースもあるでしょう。ここでは、仕事をしない上司のもとで働き続けるコツを紹介します。

上司の存在を気にせず同僚や他の上司と協力して仕事を回す

1つ目は、仕事をしない上司の存在を気にし過ぎずに業務に取り組むことです。仕事をしない上司と関わらなくても、他の上司や同僚とともに必要な業務を協力してこなせる状態であるのなら、上司のことは考えずに放置しておくのも良い選択です。

仕事をしない上司のことを考えてモヤモヤする時間が多い人は、仕事をしない上司を気にしないようにするとよいでしょう。

反面教師にする

仕事をしない上司は、反面教師にするのも良いです。上司の態度や行動を悪い見本として見ると、一つ一つの行動に対して大きなストレスを抱えることが少なくなります。

なかなか反面教師だと思えないときには、仕事をしない上司と反対の行動を取ったことで得られた良い成果をリストアップするとよいです。

仕事をしない上司の真似をしないことでたくさんのメリットを得られていることが可視化できると、上司を悪い見本として活用していると自覚できるようになります。

仕事の関係だと割り切って働く

職場の人間関係は、日々必要な業務を問題なく進めていくための関係です。そのため、仕事をしない上司に対して「自分が必要な仕事をこなすために関わっているだけ」「自分の人生には関係ない」と割り切ると気持ちが楽になりやすいでしょう。

成長する良い機会だと捉える

仕事をしない上司のもとで働くことは、成長する良い機会だと捉えるのもメンタルを健全に保つために良い方法です。

上司が部下に仕事を丸投げしてくる場合、さまざまな業務への対応力が早い段階で身に付くというメリットがあります。さらに、同僚よりも仕事ができるようになるスピードが速いために経営陣や他の上司から高い評価をもらいやすいです。

そのため、上司が仕事をしない場合には成長する機会が与えられたと感謝するとよいです。

まとめ

仕事をしない上司は、部下に仕事を丸投げしたり教育に関わらなかったりなど共通する特徴がいくつかあります。

仕事をしない上司のもとで働くことになった場合には、上司の行動を褒めたりギブ&ギブの精神で接したりなど良好な関係を築く努力も必要です。

しかし、何をしても上司が態度が変わらないケースもあります。その場合には、部署異動や退職も検討するとよいでしょう。

樺沢紫苑著書『学びを結果に変えるアウトプット大全』では、職場の上司や同僚などと良い関係を築き上手に仕事を進められるようになるアウトプット術が多数紹介されています。

本書を読んでアウトプット術を身に付け、仕事をしない上司のもとでもいきいきと働けるようになりましょう。

この記事は書籍『 学びを結果に変えるアウトプット大全 』の関連コラムです。