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書くことがアウトプットの基本?能力を最大限に引き出す書きかた

学びを結果に変えるアウトプット大全
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書くことはアウトプットの基本です。学校の勉強でよく、書いて覚えようと言われますよね。暗記するときも、書いて覚える人は多いと思います。ではなぜ、書くことがそれほどいいのでしょうか?

この記事では、樺沢紫苑著書「学びを結果に変えるアウトプット大全」より、能力を最大限に引き出す書きかたと、文章力を鍛える方法を紹介します。大切な時間やお金を無駄にせず、効率の良いアウトプット方法を知りたい方や、文章力をアップしたい人は参考にしてみてください。

能力を最大限に引き出す書きかた

アウトプットの基本は、「話す」「書く」「行動する」です。書く行為は、圧倒的に記憶に残り、自己成長を促します。あなたの能力が、最大限に引き出される書きかたを紹介します。

書けば書くほど脳は活性化する

書く行為は脳幹網様体賦活系(RAS)が刺激されます。RASとは、脳幹から大脳全体に向かう神経の束で、神経のネットワーク。RASは脳の検索エンジンのようなもので、別名「注意の司令塔」とも呼ばれています。RASが刺激されると集中力が高まり、積極的に情報を収集し、記憶力や学習能力が高まります

書けば書くほどRASが刺激され脳全体が活性化するので、「重要だ」「記憶に残したい」「もっと知りたい」と思ったら、書いて覚えましょう。

記憶に定着させるにはタイピングよりも手書き

書くことで記憶に残りやすく、高い学習効果が得られます。タイピングよりも手書きを意識すると、より記憶に残りやすくなるでしょう

ある大学の研究で、講義を受けている大学生を対象に、「手書きでノートをとる学生」と「ノートパソコンでノートをとる学生」に分けて比較をしました。結果、手書きの学生のほうが良い成績を上げ、長い時間にわたって記憶が定着し、新しいアイデアを思いつきやすい傾向にあると明らかになりました。

手書き中とタイピング中の脳の動きをMRI(磁気共鳴画像)でスキャンしたら、手書き中のみ、ブローカ野という言語処理にかかわる部位が活性化していることも判明したのです。

手書きとタイピングでは、手書きで紙に書いたほうが、より記憶に残り勉強効果は高くなります

インプット直後に頭の中の情報を書き出す

どれだけ素晴らしいインプットをしても、アウトプットしない限り、時間と共に忘れてしまいます。アウトプットをする最適なタイミングは、脳が最も多くの情報を保持しているインプット直後です。

「映画やミュージカルを観て心が動かされる」「海外旅行で人生が変わるような体験をする」など素晴らしい体験をすることがあるでしょう。どんなに貴重な体験をしても、アウトプットをしなければ、ただのインプットで終わります。時間とともに失われ、曖昧になるのはもったいないです。インプット後すぐに、セリフ、自分の感情、感動したシーン、印象深い映像などを、ノートに書き出しましょう。

書き出す作業で、その瞬間の感動と脳内の状況をパチリと1枚の写真に収めるように記憶に残すことができます。記憶は一生もので、見返したときに先程の体験のように生々しく、ありありと思い出すことができます。

文章力を鍛える2つの方法

上手な文章を書く2つの方法があります。

  1. たくさん読んで、たくさん書く
  2. フィードバックを追加すると

それぞれ詳しく紹介します。

1.たくさん読み、たくさん書く

上手な文章を書きたいなら、たくさん読んで、たくさん書きましょう。本を読むのはインプット、文章を書くのはアウトプットです。たくさん読んで、書くことは、インプットとアウトプットのサイクルを回しているので、効果的な学習方法です。

アメリカのベストセラー作家、スティーヴン・キングは、書くことについて次のように述べています。「作家になりたいなら絶対にしなければいけないことが2つある。たくさん読み、たくさん書くことだ。私の知る限り、その代わりになるものはないし、近道もない。

作家志望ではなくても文章力を鍛えるには、たくさん読んで、たくさん書きましょう

2.フィードバックを追加する

本を読んで、文章を書いたら、フィードバックをもらいましょう。フィードバックは上手な文章を書くのにとても重要です。毎日文章を書いても、フィードバックが得られなければ、上達はしません。インプットとアウトプットの堂々巡りで、同じレベルの文章を書き続けるだけです。

文章のフィードバックとは誰かに読んでもらい、アドバイスや感想をもらうことです。一番簡単なフィードバックは、SNSやブログに文章を書くこと。いいね数やアクセス数、コメントはすべてフィードバックに繋がります。ネットに文章を書くことは批判にさらされる可能性があるので、躊躇する人もいるでしょう。しかし誰にも読まれない文章を百万字書いても、上達しません。読まれる緊張感が、集中力を高め、よりよい文章を書こうとする最高の刺激になります

基本を知らずに書いても我流になるので、文章力を鍛える稽古をする前に、文章術の本を1冊読んでみてください。インプット、アウトプット、フィードバックのサイクルを回すことで、あなたの文書力はアップして、自己成長に繋がるでしょう。

まとめ

今回は、能力を最大限に引き出す書きかたを紹介をしました。書けば書くほど脳は活性化し、圧倒的に記憶に残ります。タイピングよりも手書きを意識し、インプット直後に書く作業をしてみましょう。アウトプットの効率は上がるでしょう。

人気精神科医、樺沢紫苑著書「学びを結果に変えるアウトプット大全」では、圧倒的な結果がでる、アウトプット術のすべてが紹介されています。本書のアウトプット術を実行すれば、あなたの魅力と能力は多くの人に広がり、人生を好転させることができるでしょう


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