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30代が仕事でやる気が出ないと感じる原因は?モチベーションを持つための方法5選を紹介!

学びを結果に変えるアウトプット大全
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新卒のときに比べて仕事ができるようになったけれど、仕事に対してやる気が出ないと感じていませんか?

「毎日同じことの繰り返しで、仕事に飽きてきた」
「入社したばかりのワクワク感が感じられずに、毎日が過ぎていく」
「仕事で評価されなくてやる気が出ないときは、転職した方がいいの?」

このようにモヤモヤした気持ちを抱えながら、仕事に取り組んでいるかもしれません。今回は、30代が仕事でやる気が出ないと感じる原因と、モチベーションを持つための方法5選を解説します。仕事でやる気を出して取り組みたい、自分に合う環境で仕事をしたい方は、参考にしてみてください。

この記事は書籍『 学びを結果に変えるアウトプット大全 』の関連コラムです。

仕事でやる気が出ないと感じるのは日本人特有の文化?

日本では「一社に長く勤めること」が求められる傾向にあり、アメリカなどの海外と比較すると異質に見えます。データブック国際労働比較2023によると、日本の勤続年数の平均は12.3年であるのに対し、アメリカは4.1年であることがわかりました。先進国と比べると日本は「転職をあまりしない国」であるといえます。

国名 勤続年数
日本 12.3
アメリカ 4.1
イギリス 7.8
ドイツ 10.5
韓国 5.9

引用:性別・年齢階級別勤続年数│データブック国際労働比較2023

アメリカのギャラップ社は「Q12(キュー・トゥエルブ)」を行い、1,300万人を超える調査データから、「各国の熱意のある社員」の割合を出しました。Q12とは、従業員の幸福度を測る全12問の調査で、質問例は以下のとおりです。自分の状況にあてはめて答えてみてください。

  1. 職場で自分が何を期待されているのかを知っている
  2. この7日間のうちに、よい仕事をしたと認められたり、褒められたりした
  3. 職場で自分の成長を促してくれる誰かがいる
  4. 職場の同僚は真剣に質の高い仕事をしようとしている
  5. 職場に親友(親しい友人)がいる
  6. この6か月のうちに、職場の誰かが自分の進歩について話してくれた
  7. この1年のうちに、仕事について学び、成長する機会があった

日本は熱意のある社員の割合が6%で、調査対象139か国のうち132位と最下位レベルだとわかりました。日本特有の文化や考え方から、答えにくい質問があるかもしれませんが、得点が高くなるほど、自主的にワクワクしながら仕事するイメージが沸きやすくなるでしょう。

30代が仕事でやる気が出ないと感じる5つの原因

30代が仕事でやる気が出ないと感じる原因は、以下の5つが挙げられます。

  1. 同じ業務を繰り返している
  2. 人間関係に悩んでいる
  3. やりがいが感じられない
  4. 仕事の成果が評価されない
  5. うつ病の可能性もある

ひとつずつ見ていきましょう。

1.同じ業務を繰り返している

同じ業務を一定期間繰り返していると、やる気が出ないと感じるのです。30代は20代である新卒に比べると仕事に慣れ、緊張感がなくなる傾向があります。また入社してからずっと同じ部署で仕事をしている人は、飽きている可能性があります。

仕事に変化がないと感じてきたときは「どうしたら楽しく仕事ができるか?」と考えてみましょう。単調でつまらない、同じ業務で飽きたと感じている仕事を「自分で舵を取る」ように意識することがポイントです。

2.人間関係に悩んでいる

仕事の人間関係に悩みがあると、やる気が出なくなります。上司や同僚との相性は、仕事のやる気をあげるための重要な要素です。仕事の人間関係の悩みは、以下の内容が挙げられます。

  • 上司の機嫌に左右される
  • 上司から横柄な対応をされる
  • 同僚と話が合わない
  • 苦手な人と一日作業をしないといけない
  • 職場に挨拶をしても無視する人がいる

「仕事だから」と割り切れない場合は、休職や転職を視野に入れましょう。

3.やりがいが感じられない

仕事のやりがいを感じられないと、やる気がでなくなります。30代は中間管理職などの役職がついたり、実績がたまってきたりする頃で、新鮮さを感じにくくなります。また上司の苦労や大変さが見えるようになるため、昇進したいという目標をなかったことにする方もいるでしょう。

4.仕事の成果が評価されない

仕事の成果が評価されないときも、やる気が出ない原因のひとつです。人は誰しも「頑張りを認められたい」という願望があります。

成果や努力が評価されないことで「頑張る意味がない」と感じてしまい、モチベーションが下がってしまうのです。また上司から、出来ないところやダメなところばかり指摘されると、やる気が下がります。

5.うつ病の可能性もある

仕事でやる気が出ない原因として、うつ病の可能性も挙げられます。体調が悪いからといって放置してしまうと、症状が悪化する恐れがあります。うつ病の症状は、以下のとおりです。

  • 常に落ち込んでいる
  • 眠れない
  • 食欲がない
  • 何をやっても楽しくない
  • 疲れやすい

ウォーキングなどの適度な運動を取り入れることで、うつ症状が軽くなります。やる気が出ない状態が長期的に続いている場合は、医療機関に受診が必要です。

仕事でやる気が出ない30代がモチベーションを持つための方法5選

仕事でやる気が出ない30代がモチベーションを持つために、以下の5つのことを試してみましょう。

  1. オンオフを切り替える
  2. 過去の自分と比べる
  3. 働く目的を考える
  4. コーチングを受けてみる
  5. モチベーションが高い人が多い会社に転職する

ひとつずつ説明します。

1.オンオフを切り替える

仕事とプライベートのオンオフを切り替えることで、モチベーションが上がりやすくなります。心身ともに健康な状態が維持できることで、ドーパミンが分泌されやすくなります。ドーパミンは、やる気や幸福感を与える脳内ホルモンです。

家でリモートワークをしている方は、仕事以外ではパソコンの電源を切るなど工夫が必要です。仕事ではしっかりと働き、休日にゆっくりと休みましょう。

2.過去の自分と比べる

過去の自分と、今の自分の状況を比べてみましょう。やる気が出ない原因として、自分の変化を感じられていない場合があります。

たとえば1年前の自分より、今の自分の方が効率的に仕事を進められているなど、成果を上げているかもしれません。どうしても出てこない場合は、新卒のときから今まで成長したことや、できたことを書き出してみてください。

3.働く目的を考える

自分の働く目的をしっかりと考えてみることで、仕事に対するやる気が変わります。目的はひとつだけではなく、複数持つことでモチベーションが継続します。

  • ○歳までに資格を取得して独立する
  • 希望部署に異動する
  • ○年以内に昇進する

具体的な数値を入れることで、モチベーションが保ちやすくなります。複数の目的を考えるときは、目的達成の難易度や、達成までにかかる期間も考えることが大切です。

4.コーチングを受けてみる

仕事でやる気が出ないときは、コーチングを受けてみるのもおすすめです。誰かに話してみることでアウトプットになるため、自分の考えていることや方向性がわかりやすくなります。プロのコーチと対話してみることで、以下のメリットがあります。

  • 仕事に対する価値観がわかってモチベーションが上がる
  • 自分では気づけない本音がわかる
  • どのように行動すれば良いのかわかる

仕事の価値観を明らかにすることで、主体的に仕事が行えるため、昇進など成果に繋がりやすくなります。仕事でやる気が出ない、モチベーションが全くない方は活用してみてください。

5.モチベーションが高い人が多い会社に転職する

モチベーションが高い人が多い会社に転職する方法です。周囲に刺激されて仕事のやる気が出やすくなります。モチベーションが高い人が多い会社の特徴は、以下のとおりです。

  • 会社が新しい挑戦をし続けている
  • 仕事に対して前向きな社員が多く在籍している
  • 利益を上げて成長している
  • 成果を評価する
  • 社員が年齢に関係なく学んでいる
  • 社員が業務に関する勉強を怠らない

転職を考えている方は、今回紹介した特徴を念頭に置いて、自分の能力やキャリアを活かせるような会社選びを行いましょう。

30代が仕事で全くモチベーションが持てないときの改善策

30代が仕事で全くモチベーションが持てないときは、以下の改善策を試してみましょう。

  1. 思考を整理する
  2. ワクワクすることを見つける
  3. 小さな目標を立てて行動する

自分の思考を整理したあと、ワクワクすることや小さな目標を考えて行動することが大切です。具体的に説明します。

1.思考を整理する

仕事でやる気が出ないときは、思考をしっかりと整理しましょう。また思考を整理した後は、ノートに書き出してアウトプットすることが大切です。

実際に書いてみることで思考が可視化され、どのようなことを日頃考えていたのかがわかりやすくなります。また書いている途中で、新しいアイデアが思いつきやすくなるメリットがあります。

2.ワクワクすることを見つける

楽しいことやワクワクすることを見つけることで、モチベーションが上がります。また日頃から、ご褒美を用意しておくことで、ドーパミンが分泌されます。

  • 美味しいものを食べる
  • 欲しいものを買う
  • 友人や家族から褒めてもらう

3.小さな目標を立てる

仕事のやる気が出ないときは、達成可能な小さな目標を立ててみましょう。「1日1件アポを取る」など、小さな目標を達成することで達成感を抱きすくなります。目標がなかなか出てこない場合は、以下のように対処してみてください。

  • 伸ばしたいスキルを決める
  • キャリアプランを考える
  • 上司や先輩に相談する

ひとつ達成すると仕事のやる気やモチベーションを生み出すため、小さな目標から設定しましょう。

小さなことから行動して仕事のやる気を出してみよう

仕事に対する新鮮さが失われたり、仕事で成果が得られなかったりすると、やる気が出なくなります。やる気やモチベーションを持つためには、自分に合った方法や改善策を見つけることが大切です。

やる気が出ないときは、過去の自分と比べてできたことや、思考を整理するために手を動かしてみましょう。『学びを結果に変えるアウトプット大全』では「日本一アウトプットをしている精神科医」である樺沢紫苑氏が、さまざまなアウトプット術を紹介しています。

80個のアウトプットを図解でわかりやすく解説しているため、本に抵抗がある方でも読みやすい仕様となっています。アウトプットの質を上げてやる気を出したい、成長したい方は手に取ってみてください。

この記事は書籍『 学びを結果に変えるアウトプット大全 』の関連コラムです。