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うつ病で悩んでいるあなたへ。無理をしない生活習慣が回復へのカギ

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うつ病は気分障害のひとつです。克服するには自己判断せず早めに精神科に相談し、休養をとりましょう。日本では100人に6人が、生涯でうつ病を経験するという調査結果が出ているので、誰にとっても人ごとではありません。

この記事ではデラさん著書「うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと」の中から、うつ病回復へ向けた、生活習慣のヒントを紹介します。

「うつ病を治すには規則正しい生活が大切?」
「食事は栄養バランスを考えたほうが?」
「夜眠れなくて悩んでいる」

など生活習慣について悩んでいるひとは、少しでも上を向くヒントが得られるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。

食べたいものを食べる「食事」は自分の心の声に従おう

食事は、「今これを食べたい」という自分の欲求を1番に考えましょう。内容を詳しく解説していきます。

食事の最優先事項は「自分の欲求」

うつ病で悩んでいるひとは食事をするとき、「今、これを食べたい」という欲求を最重要事項にしましょう。値段や栄養は考えず、自分が食べたいものを選んでみてください。

栄養バランスを考えたり、食材の品定めをすると脳のリソースを使ってしまいます。迷ったときは3秒で決めるというルールを作り、「ミスしてもいい」くらいの軽い気持ちで選びましょう。

料理が苦手なひとは、レシピを考えたり皿洗いのしんどさに比べるとコンビニやスーパーのお惣菜に頼る方がはるかにお得です。

外食も「お店選びに失敗したくない」と自分にプレッシャーをかけるより、いつもの落ち着くお店に行きましょう。従うべきは、「今、これを食べたい」という自らのシンプルな欲求だけです。

食事の回数は拘らなくていい

1日の食事の回数は、「お腹減ったな」の回数で決めましょう。朝昼夕、1日3回食べる必要はありません。決まり事や規則は脳を疲れさせます。

1日2食の日があれば、5色食べている日もある。「食べたいものを好きなタイミングで食べる」を意識するとメンタル安定に繋がるでしょう。

自分の気持ちに毎回答えていると、米と肉ばかり食べることになるかもしれません。しかしある日突然あっさりしたものが食べたくなるので、その日にサラダを選ぶなどしてみてください。自分の心に従い、メンタルを整えましょう

夜行性上等!「運動」は朝でも深夜でも好きなタイミングでOK

体力作りのため散歩をしたいなら、朝に拘る必要はありません。いつでも自分の好きな時間に散歩をしましょう。精神科医やメンタル系の発信者は、「太陽を浴びてセロトニンの分泌を増やすと心が安定する」という理由で、朝散歩をオススメします。

私たちは、「朝方=偉い」という図式にとらわれ、子どもの頃から、早寝早起きが正しい生活習慣だと刷り込まれてきました。

うつ病のひとは、消耗しない生活を最優先にする必要があります。早起きのストレスが発生し、起きれなかったら自分を責めてしまう。「好きな時間いつでもいいや」と気軽にかまえていれば、散歩という運動の効果は確かに得られるでしょう。

著者デラさんは、深夜に5分の散歩をしていたと紹介しています。5分散歩して、翌日ダウン。調子が上がったら5分再チャレンジしてまたダウンと、地道な作業を繰り返し、体力を少しずつ戻しました。

散歩に朝を結びつけるのは、正論が好きな人に任せておきましょう。ストレスのかからない散歩は、朝の太陽から得られなかったセロトニン以上の効果があります。「朝方=正しい」は思い込みです。歩きたければ好きな時間に歩いてくださいね

寝たい時に寝る「睡眠」は整えなくていい

うつ病回復を目指すなら、寝たいときに寝て、起きたいときに起きましょう。「眠れないなら起きていればいい」を信条にしてみてください。世の中には「こうしたほうがいい」とされている生活習慣がいくつもあり、知らず知らずのうちに私たちは縛られています

  • 早寝早起き
  • 食生活
  • 運動
  • 飲酒

など気を付けるべきとされている項目は多岐にわたります。うつ病になってしまったときはその縛りをすべて崩し、まずは心の健康を守ることを最優先に考えましょう。大切なのは自分の心の声。寝るべきか否かではなく、「今、眠いか?」「今、起きたいか?」と自らに問いかけ、その答えを優先させましょう。

「バイトが朝10時からだから12時には寝ないと……」と眠くもないのにベッドに入るより、眠くなるまで起きていてもいいでしょう。さいあく寝坊しても自分ひとりが遅刻したところで、世の中の何かが大きく変わるほど影響力はありません。無責任なようですが事実です。

うつ病回復を目指すなら、寝たいときに寝る。これくらいシンプルに考えたほうが、うまくいきます。

まとめ

今回はうつ病回復を目指すための生活習慣について紹介しました。世の中でいいとされている、バランスのとれた食事、太陽を浴びて運動、質の高い睡眠と早寝早起き。たしかに科学者や精神科医の言う通り、大事だと思います。

うつ病になってしまったら、消耗しない生活や、脳に負担がかからない考え方など、心の健康が最優先です。デラさん著書「うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと」では、食事、運動、睡眠以外に実際に効果のあった生活習慣が細かく紹介されています。うつ病で悩んでいるひとは、自分にあった習慣を見つけるためにも参考にしてみてください


うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと デラさん

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