「書く」は基本的なアウトプットで、記憶に定着させるにも効果的です。自己成長にアウトプットは必要不可欠です。いくらセミナーを受講したり、授業を聞いたりしても、アウトプットしなければ現実は変わりません。
今回は人気精神科医、樺沢紫苑著書「学びを結果に変えるアウトプット大全」より、仕事のパフォーマンス力がアップする方法を紹介します。仕事や勉強のパフォーマンス力をアップさせたい人や、文章を速く書くコツを知りたい人は、参考にしてみてください。ただ「書く」行為が人生を好転させ、あなたが成長するきっかけになるでしょう。
目次
仕事のパフォーマンス力を向上させる3つのコツ
仕事や勉強で、あなたのパフォーマンスを向上させる3つのコツを紹介します。どれも簡単に実践できるので、参考にしてみてください。
- 朝イチにTODOリストを書く
- リラックスしてひらめきを生む
- 最高のノート術を発見する
1.朝イチにTODOリストを書く
朝イチでやる、1日でもっとも重要な仕事はTODOリストを書くことです。
TODOリストには4つのメリットがあります。
- 1日の仕事の流れが確認できる
- 集中力が途切れない
- うっかりミスがゼロになる
- ワーキングメモリの容量が増える
- 仕事が効率化する
このようにTODOリストにはさまざまなメリットがあり、今日1日ですべき仕事や、タスクが列挙され頭の中でイメージできます。
目の前の仕事にすべての集中力を向けられて、仕事効率が大幅にアップします。TODOリストの効果を最大化するには、紙に書く、机の上に置いておく、達成したら豪快に斜線で消す
という3原則を守りましょう。集中力は途切れず、達成したら次もまた頑張ろうと意欲が湧きます。
朝起きてからの2〜3時間は脳のゴールデンタイムともいわれ、1日の中でもっとも集中力が高い時間帯です。仕事前、TODOリストを作る習慣をつけて仕事効率をアップさせましょう。
2.リラックスしてひらめきを生む
書く行為は、自己成長や仕事の効率アップにもっとも効果の高いアウトプットです。
「書く内容が思い浮かばない」
「アイデアが出ない」
「企画書の作成が進まない」
などひらめきが生まれないときは、考えるのをやめてリラックスしてみましょう。
NHKスペシャルの放送で、お笑い芸人の又吉直樹さんをモデルに、MRI(画像診断装置)で脳の活動状況を調べました。「ひらめいた!」と思ったときの脳の状態は、ぼーっとしているときの脳の状態とほぼ同じだったのです。
アイデアが生まれやすいのは、
- Bathroom(入浴中、トイレ)
- Bus(バス、移動中)
- Bed(寝ているとき、寝る前、起きたとき)
- Bar(お酒を飲んでちょっとリラックスしているとき)
の4つです。
リラックスしたりぼーっとしている時間が、「ひらめく」には意外と重要です。がむしゃらに脳を働かせるイメージがありますが、行き詰ったときは、考えるのをやめてぼーっとしてみましょう。
3.自分にとって最高のノート術を発見する
自分にとってもっとも便利で、学びを最速にしてくれる、自分だけのノート術を模索しましょう。
書くことを考えたとき、思い浮かぶ悩みが「どのようにノートをとるか」という問題。ノートのとりかたに、絶対的な正しい答えはありません。自分にとっての「最高のノート術」を実践して発見しましょう。
著者、樺沢紫苑流ノート術をお伝えします。
- 1冊のノートにすべてをまとめる
- 自分のこだわりのノートを持つ
- 見開き2ページにおさめる
- レジュメにメモしない
- 細かくノートをとりすぎない
- 気付きを3つ書く
- TODOを3つ書く
の7つです。
この方法があなたにとって、ベストの方法か分かりません。良さそうな部分を取り入れて、自分のノート術をブラッシュアップしてみてください。
文章を速く書く2つの方法
文章についての悩みで多いのが、「書くのに時間がかかる」ということです。文章を速く書くコツは次の2点です。
- 時間を決めて書く
- 構成を決めて書く
時間を決めて書く
文章を速く書くには、締切を決めて一気に集中して書きましょう。文章を書くスピードと、クオリティが両方アップします。時間をかければ、良い文章が書けるというのは間違いです。1時間かけて書くのと、2時間かけて書くのでは、クオリティが20%アップするかもしれませんが、2倍にはなりません。
- ブログは1記事30分で書く
- 報告書は1時間で書く
- レポートは1時間半で書く
などと決めましょう。最初は難しいかもしれませんが、制限時間を決めて文章を書くことを意識してみてください。習慣をつけると脳がトレーニングされるので、質の高い文章が短時間で書けるようになっていくでしょう。
構成を決めて書く
文章を速く書くには、どんな文章を書くか構成を決めてから書きましょう。構成を決めると頭の中でイメージが固まるので、最初の1文字目を書き始めた瞬間から、勢いよく文章を書き進められます。
考えながら書く人がほとんどですが、構成を決めてから書くようにすると、3〜4倍以上速くなるはずです。構成を決めずに文章を書くのは、設計図を書かずに家を建てるのと同じことです。構成を考えることに力を割けば、文章はおのずと紡がれていくでしょう。
まとめ
この記事では、仕事や勉強のパフォーマンス力が向上する、「書く」ことについて紹介しました。樺沢紫苑著書「学びを結果に変えるアウトプット大全」では、脳のポテンシャルが最大限引き出される、「書き方」が詳しく解説されています。文章を速く書きたい人や、学びのスピードが何倍も速くなる方法を知りたい人は参考にしてみてください。