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多くの人はインプット過剰?黄金比はインプット3割アウトプット7割

学びを結果に変えるアウトプット大全
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圧倒的に結果を出している人は、インプットよりもアウトプットを重視しています。知識を詰め込むインプットだけでは、現実世界に変化は出にくいでしょう。

今回は、日本一アウトプットをしている精神科医、樺沢紫苑著書「学びを結果に変えるアウトプット大全」より、インプットとアウトプットの黄金比率について解説をします。

アウトプットのメリットも紹介しているので、自分の意見をうまく伝えたい人や、仕事や勉強の成果をもっと出して、人生をより豊かにしたいと考えている人は参考にしてみてください。

インプット時間の2倍近くをアウトプットに費やそう

インプットとアウトプットの効率的な割合は「3:7」といわれています。

コロンビア大学のアーサー・ゲイツ博士が興味深い実験をしました。小3から中2までの100人以上の子供に、「人物名鑑」に書かれた人物プロフィールを覚えて、暗唱するように指示を出しました。9分与えられた子供たちは、覚える時間(インプット)と、練習する時間(アウトプット)の割合はグループごとに異なり、インプットの時間に約30%の時間を費やしたグループが高得点をとりました。年長の生徒は、インプットの時間が少なく済んだのです。

効果的な勉強は、初心者は6割、熟練者は7割の時間をアウトプットに振り分けるのが最適でしょう。多くの人は、「インプット過剰、アウトプット不足」に陥っています。
勉強しているのに、成長していないと感じている人は、アウトプット不足が最大の原因といえます。

今日から、インプット3割アウトプット7割を意識してみてください。インプットの2倍近くの時間をアウトプットに費やすことで、あなたの自己成長は飛躍的に加速するでしょう。教科書や資料をじっくり読むより、問題をどんどん解いたり、声に出してプレゼンの練習をしてみてくださいね。

自己成長にフィードバックは不可欠!効果的な4つの方法

インプットとアウトプットを繰り返すなかで、絶対に必要なプロセスが「フィードバック」です。フィードバックとは、アウトプットによって得た結果を総評し、その結果を考慮して、次のインプットに修正を加えることです。自分の行動が修正され、前の自分よりも必ず進歩するでしょう。

効果的なフィードバックには4つの方法があります。

  • 短期克服と長期伸展
  • 広げて深める」勉強法
  • なぜ?を解決するクセをつける
  • 人に教えてもらう

それぞれ詳しくみていきましょう。

人が成長する「短期克服」と「長期伸展」

人が成長するには、苦手分野を克服する短期克服と、得意分野を伸ばす長期伸展の2つの方向性があります。

たとえば、問題集を解いて正解したら、応用問題に挑戦するのが「長期伸展」、間違えた問題の原因を究明し、教科書を再読するのが、「短期克服」です。

短期克服は、精神力と時間を費やすので上級者向けです勉強が苦手な人は、長期伸展を優先して自信をつけましょう

「広げる」と「深める」の勉強法を意識する

学びを進めていくとその方向性は、広げる深めるの2つしかありません。最初は浅く広く勉強を進め、興味や関心があるものが見つかれば、深める勉強をしましょう。

たとえば、樺沢紫苑著書「読んだら忘れない読書術」を読んだあと、いろんな人の読書術を学ぼうとするのが「広げる」、樺沢紫苑著書の別の読書術を学ぼうが「深める」です。

広げる深めるを意識すると、自分が次に何をすべきか明確になるでしょう

放置はNG「なぜ?」を解決するクセをつける

インプット後、アウトプットをすると、必ず疑問が生まれるでしょう。

  • なぜできないのか?
  • なぜうまくいかないのか?
  • なぜこうなるのか?

「なぜ」は放置してはいけません。つき詰めて解決するのが成長です。分からないことがあったら、ネットで検索したり、本を読んだり、放置せず解決するクセをつけましょう

「人に教えてもらう」が最も効果的なフィードバック

もっとも効果的なフィードバックは、人からアドバイスをもらうことです。

自分の行ったアウトプットに対して、先生や先輩など、知識や経験の多い人から適切なアドバイスがもらえると、弱点・欠点の修正に繋がります。飛躍的に成長するきっかけとなるでしょう。

人生をより豊かなものへ、アウトプットの6つのメリット

つづいて、アウトプットがもたらす6つのメリットを紹介します。

  • 記憶に残る
  • 行動が変わる
  • 現実が変わる
  • 自己成長する
  • 楽しい
  • 圧倒的な結果が出る

それぞれ詳しくみていきましょう。

記憶に残る

インプットされただけの情報は忘れてしまいますが、アウトプットをすることで記憶に残ります。脳が、「使われた情報」「重要な情報」と判断するので記憶に残りやすくなります。

行動が変わる

アウトプットとは、「話す」「書く」「行動する」です。すべてが運動なので今までインプットしかしていなかった場合、あなたの行動は変わるでしょう。行動のあと、フィードバックをすることで、よりいい方向へレベルアップしていきます。

現実が変わる

アウトプットによる行動を起こすと、周囲の環境に影響が出て、現実世界が変わります。仕事が効率的になったり、人間関係も良好になるでしょう。現実世界がポジティブな方向に進むのは嬉しいポイントです。

自己成長する

インプット、アウトプット、フィードバックを繰り返しましょう。このサイクルを繰り返すことで、自己成長に繋がります。フィードバックまでをしっかり行えば、前の自分よりもレベルアップして、確実に自己成長の階段を上がっていくでしょう

楽しい

ポジティブなアウトプットをして結果を出すと、周囲から評価され、楽しくてしょうがないはずです。褒められて、信頼されるでしょう。アウトプットのモチベーションが上がり、さらにアウトプットに力を入れたくなるはずです。

圧倒的な結果が出る

自己成長が進み、圧倒的な結果が出て現実がどんどんいい方向に変化します。大きな仕事を任せられるようになり、昇進・昇給もするでしょう。職場の人とのコミュニケーションや人間関係がいい方向へ進み、恋人やパートナーができます。ポジティブな結果が連鎖的に起こり、あなたの人生は楽しく、豊かなものへ変わるでしょう

今回は、日本一アウトプットをしている精神科医、樺沢紫苑著書「学びを結果に変えるアウトプット大全」より、アウトプットのメリットや、フィードバックについて紹介をしました。学校や職場で周りと差をつけたいと考えている人は、本書を手に取って、成長のきっかけにしてみてください。


学びを結果に変えるアウトプット大全 樺沢紫苑(著)

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