ライターのワカジツと申します。いまは昔から夢だった「とろける4種のチーズピザを1人で食べる」という夢を叶えている最中です。
みなさん、ピザはお好きですか?
僕は『おばあちゃんが作った焼きそば』の次くらいに大好きです。
特にいま食べてる4種のチーズピザみたいな、とにかくチーズが乗ってるものが大好きなんですよ。
いろいろな風味のチーズが味わえる、トロットロのピザ。
いままさに食べてるところなのですが、もっと食べたくなってきました。
……待てよ?
これもしかして……
チーズの種類を増やしたら、もっとおいしくなるのでは??
4種類のチーズでこれだけおいしいのだから、増やせば増やすほどうまみ成分がマシマシになっていくのでは?
ということで、今回の企画はこちら!!
チーズの種類を10倍にすれば、理論上は4種のチーズピザの10倍うまくなるはず!!
楽しみすぎるので早速やっていきますね。
では、どうぞ!
40種類のチーズ集め
さて、まずは40種類のチーズを集めなくてはなりません。
「チーズって40種類もあるのかな?」と不安だったのですが、調べたところ普通に1,000種類以上あるらしくてビビりました。正直、おじいちゃんの家に空き巣が入った日の次くらいに驚いています。
ということで、近所の大きめのスーパーを見学。想像をはるかに超えるチーズの種類がありました。
……実はこのスーパーに来る前に、チーズ専門店に電話していたのですが「安くても1つ1,200円くらいですね」と言われたんですよね。
暗算検定8級の僕でも一瞬で計算してぶっ倒れるレベルでお金がかかりそうだったので、慌ててスーパーに来たわけです。
幸いにも数百円で売っているものが多くて安心しました。
と思ったら、2万円を軽く超えていて震えました。
しかもこれで30種類くらいしか買えなかったので、他のお店でも購入しなくてはなりません。
有名女性歌手の次くらいに震えながら、他のスーパーにも足を運びました。
ちょっとアート思想が強めのバンドのCDジャケットみたいな写真が撮れたのですが、このパンッパンに詰められた袋の中は全部チーズです。
1つ100g以上あるので、単純計算で4kgを超えるチーズと考えるとヤバいですね。僕が生まれた時の体重が4,200gなので、その次くらいに重いです。
ちなみにスーパーから歩いて帰る途中、マスクをしているにも関わらず刺激臭が鼻を貫いてきたので、すでに心が折れそう。
ということで、ようやく戻ってきました。
さて、苦労して(主に金銭面で)購入したチーズがこちら!!
うおおおおおお!!!
まるでチーズの機械要素技術展や~~!!!!
※機械要素技術展:機械部品、加工技術を集めた日本最大級の展示会
購入した種類がこちら。まっったく理解できない文字列が並んでいますが、全部チーズの名前です。
それぞれ違った味わいがあるようですが、僕には妹が初めて作った野菜炒めの次くらいに想像できません。
というか2つのお店で買ったせいで、被ってるやつがでてきてキレそうになりました。
スチルトンというチーズに至っては4つも被っていたのでキレました。
このキレ具合は、僕が「小学校2年生のときに宿題を出さなすぎて“宿題を出す度に九九の段を1つずつテストできる権利”が得られず、年末まで2の段で止まっている」と知った時の父親のキレ方の次くらいです。
というか複数種類が被っていたせいで「あれ、これ40種類に足らなくね??」と思ったので、慌ててコンビニで親の顔の次くらいに見たことのあるチーズをたくさん買ってきました。
これだけあれば40種類超えるだろたぶん。
さあ、これを調理するぜええ!!
40種類のチーズピザを焼いていく
詐欺系の仕事をしている人にインタビューしてる時みたいな写真が撮れました。
このピザ生地に、チーズをガッツリ乗せていきます。
実は本格的なチーズを買ったの、これが初めてなんですよね。
いったいどんな感じなんだろう。
スン……
くっっっさ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マジで「これホントに食べ物か??」って5回は口走るくらいの激臭でした。
これホントに食べ物か??(2日ぶり6回目)
さすがに撮影があるとはいえ、マスクをしないと耐えられませんでした。
さて、チーズを全部そのまま乗せるとレンジが壊れそうなので、細かくカットしていきます。
ちなみに40種類すべてがくさいわけではなかったので、袋をあける度に「においのロシアンルーレット」みたいな現象が起きていました。
このカット工程は「冒頭で作った『チーズの種類とうまさの相関グラフ』を考え直したいな」と思うくらいには辛かったです。
無心でカットして、ピザ生地に散りばめていきます。
無心で
カットして……
くせえ!!!!!!
途中で「くさいとわかっていながらも嗅ぐ」という謎の好奇心が生まれた結果、死ぬほど後悔しました。
「人にはなぜ好奇心があるのだろうか」という哲学を考えながらチーズを嗅ぐ行為を、30往復くらい繰り返した結果……
できた!!!!!
40種類すべてのチーズを乗せ終わりました。
魑魅魍魎という言葉が最も似合うのではないかと思うくらい、いろいろなチーズがひしめき合っていますね。
においをエリアごとに嗅いでみた感想はこんな感じです。
もはやビジュアルもにおいもピザと呼べるのかどうかはわかりませんが、これをオーブンでガンガンに焼いていきます!
オラァ!!!
ちなみにピザソースを塗り忘れていたので、とりあえず上からぶちまけました。
ピピッ
ブウゥゥゥン……
ここからはしばらく待機です。
40種類のチーズピザ完成&実食
ピザを焼き始めてから数十分後、レンジの中からバチバチと明らかにやりすぎな音がでてきて引きました。
悪臭つきの煙もとんでもないので、火災報知器が鳴る前に取り出しましょうかね。
ギイィ……
おお!?
おおおおお!!!???
完☆成
めちゃくちゃいい感じに焼き上がってる~~~~!!!!!
これは超絶おいしそう!!
さらに、おしゃれだけど目がチカチカするタイプのランチョンマットに乗せたら、よりおいしそう感が増しました。
これが40種類のチーズを乗せて焼き上げた、最強のピザです。
においは動物園にいるゾウの次くらいに臭いけど。
ま、まあ、においが臭くてもおいしい料理っていっぱいあるからね……!
では、いただきます!!
チーズがリアル「オレに触るとヤケドするぜ……?」状態なので、ナイフとフォークを使っています。
うほ~~~!チーズ厚がすげえ~~~!!
もはやピザと呼べるのかはわからないけどすげえ~~~!!
バクッ!!!
無駄に経費をかけて作った、40種類のチーズを乗せたピザ。
そのお味は!!??
普通にうまい。
ぶっちゃけ部屋に充満するにおいで考えるとめちゃくちゃにマズそうだったのですが、あまりにも普通においしくて笑ってしまいました。
しかも場所によって味わいが大きく違うので「ここはミルキーだな……」みたいな楽しみ方もできて最高です。
一部くさい部分もありましたが、おおむね満足できる内容でした。
空腹ということもあって、しっかりと完食。ごちそうさまでした。
……ぶっちゃけ、うまさは4種のピザの3倍くらいでした。
ピザを焼いてるときにでた煙がくさすぎて「あ、実家に帰りたいな」って思ったのが主な敗因です。
その気持ちは焼き上がってからも持続し、実際にくさい部分を口に入れたときは本気で「残そう」と思いました。完食できた自分の空腹を褒めてあげたいです。
しかしとんでもないカロリー爆弾だったのか、三十路近い僕のお腹は爆発寸前でした。
あと1週間くらいは断食できそう。
そして冷蔵庫を埋め尽くすくらいにチーズが余ってしまったので、僕はこれから毎日チーズだけを食べて生活します。
……さて今回は、わりと高級なチーズを産地や繊細な風味を無視してピザにするという暴挙にでてしまいました。
軽く調べたところ、チーズそれぞれに特徴があるみたいなので、しっかり味わうとまた違った楽しみ方ができそうです。
7月に発売された『図解 ワイン一年生 2時間目 チーズの授業』では、70種類以上のチーズの味わい方がていねいに解説されているので、興味がある方はぜひ読んでみてください。
僕はしばらくチーズ生活になりそうなので、これからはひとつひとつをじっくり味わってみたいと思います。
これだけ多いと、チーズ生活が長く続きそうですからね。
あの夏、お母さんが毎日のように出してきたソーメンの次くらいに。
おしまい。