仕事で大きな失敗して「やらかした…」と落ち込んでいませんか?些細なミスで業務に大きな支障がなかったのなら良いですが、顧客からのクレームや大きな損失につながる失敗をした場合にはなかなか立ち直れない人も多いはず。
しかし、失敗は誰でも起こしうるものです。そのため、失敗をしないことではなく失敗をしたときに適切な行動を取れるかどうかのほうが重要です。
今回はJam氏の著書『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』をもとに、仕事でやらかしたときに取るべき行動からミスや失敗を減らすための対策を徹底解説します。ミスをしやすい人に多い原因も併せて紹介するので、参考にしてください。
目次
仕事でやらかした…!よくある失敗談を紹介
まずは、仕事での失敗談としてよくあるケースを紹介します。
- 重要な書類をシュレッダーにかけてしまった
- 商談の約束を忘れてすっぽかしてしまった
- メールを送る相手を間違えてしまった
- 重要な会議の日に寝坊してしまった
- 電話で相手の話を何度も聞き返して怒らせてしまった
これから使用する重要な書類をシュレッダーにかけたり、商談の約束をすっぽかしたりなどやらかした経験のある人は意外と多いようです。
気を付けて行動していても、上記のようなミスは誰しも一度は起こりうるもの。そのため、失敗をしないようにするのではなく失敗をしたときに適切な対処ができるかどうかのほうが重要です。
次項にて詳しく解説するので、ミスをした際の適切な行動を把握していない人はチェックしておきましょう。
仕事でやらかしてクビになりそう…!ミスをしたときに取るべき行動
仕事でミスをしたときに取るべき行動は、次の通りです。
- できる限り早く上司に報告する
- ミスを素直に認めて謝罪する
- 同じミスをしないように対策を考える
- リフレッシュをして気持ちを切り替える
上記について、順に詳しく解説します。
できる限り早く上司に報告する
まず、ミスをしたときにはできる限り早く上司に報告することが大切です。失敗は時間が経過するにつれて、深刻な事態につながる可能性が高いからです。
たとえば、飲食店でオーダーの入力ミスをしてしまったとします。このとき、周囲の人に言いづらい、失敗を怒られたくないという気持ちから知らないふりをしてしまうと、お客様からのクレームや食材のロスなどお店としての損失を招いてしまいます。
ミスに気づいたときには被害を最小限に抑えられるよう、できる限り早く上司に報告しましょう。
ミスを素直に認めて謝罪する
上司に報告後は、ミスを素直に認めて関係各所に誠意をこめて謝罪しましょう。迷惑をかけたお客様はもちろん、ミスにより余計な作業工程が増えた他部署の人、上司や同じ部署の先輩、同僚にもお詫びすることが大切です。
謝る際には口先だけだと思われないよう、申し訳ないという気持ちを態度や声、表情など全面に押し出しましょう。
同じミスをしないよう対策を考える
関係各所への謝罪が済ませたら、同じミスをしないように対策を考えます。ミスをしないようにしようと思っていても、原因に沿った対策を立てられていないと同じミスを繰り返しやすいです。
ミスをした原因を突き止め、同じ失敗が二度と起こらない具体的な対策を考えましょう。確認不足が原因なのであれば、少しでも不明点があれば上司に確認を取る、実施前にダブルチェックをするといったように対策を立てるとよいです。
リフレッシュして気持ちを切り替える
対策を立てられたら、あとは業務で実践していけばよいだけです。やらかしたときは上司から怒られたり、周囲の目が気になったりして辛い気持ちになるかもしれません。
しかし、ミスは誰でも起こしうるものです。十分反省して対策まで立てられたのであれば、ミスを引きずる必要はありません。逆にミスを引きずってしまうと辛い気持ちからなかなか立ち直れないため、業務への集中力が低下しさらなる失敗を招く可能性があります。
やらかした日はリフレッシュに時間を割いて、早めに気持ちを切り替えましょう。
仕事でミスや失敗を起こしやすい人にある6つの原因
ここまで仕事でやらかしたときに取るべき行動について、詳しく解説しました。ただ、仕事でやらかす人には、次のような原因があるケースが多いです。
- 業務に対する経験や知識が浅い
- 落ち込みやすい
- ミスを他人のせいにしたりごまかしたりする
- ミスをしたときに具体的な対策を考えない
- ミスを反省しない
- 自己判断で行動してしまう
- 責任感に欠ける
そのため、上記の原因を排除できれば仕事でやらかす可能性は低くなります。ここでは、仕事でミスや失敗をしやすい人によくある原因を紹介します。
1.業務に対する経験や知識が浅い
1つ目は、業務に対する経験や知識が浅いことです。勤務歴が長い人よりも入社して間もない人のほうが業務への理解が浅いため、失敗する可能性が高い傾向にあります。
そのため、業務に対する経験や知識が浅い場合には少しの疑問や戸惑いも放置せずに、上司や先輩などに相談することが大切です。
2.落ち込みやすい
ミスをしたときに落ち込みやすい人も、失敗を起こしやすいです。ミスを引きずっていると他の業務に集中できなくなってしまい、さらなるミスを誘発する可能性があります。
反省して対策を考えた後は、早めに気持ちを切り替えてやるべき業務に集中して取り組むことが大切です。
3.ミスを他人のせいにしたりごまかしたりする
ミスをしたのは自分であるにもかかわらず、責任転嫁したりごまかしたりする人も失敗を繰り返しやすいです。他人のせいにしたりごまかしたりする人は、自分のミスであることを受け入れられていません。
そのため失敗した事実と真剣に向き合えず、同じようなミスを繰り返しやすいといわれています。
4.ミスをしたときに具体的な対策を考えない
ミスをしたときに具体的な対策を考えられていないのも、失敗しやすい人によくある原因のひとつです。ミスをしたときに、次はミスをしないように気を付けようと思うだけではまた同じミスを引き起こす可能性があります。
ミスをしたときには、まず原因を突き止めて何が悪かったのか、どうすれば今回の失敗は防げたのかを考えましょう。改善点が見えたら、同じミスが起きないようにするための具体的な対策を立てることが大切です。
5.ミスを反省しない
ミスの大小関係なく、しっかりと反省しない人は失敗を繰り返す傾向にあります。
どんなに些細なミスだとしても反省し、なぜミスが起きたのか、同じミスを起こさないためにはどうすればよいか考えましょう。
失敗をするたびに反省して対策を考える癖が身に付けば、同じ失敗を繰り返す可能性が低くなるのはもちろん大きな失敗もしにくくなります。
6.自己判断で行動してしまう
ミスや失敗をしやすい人は、自己判断で行動することが多い傾向にあります。自分で考えて行動するのは大切なことですが、不明点や疑問点は上司や先輩に聞いたほうがよいです。
「前回はこうしたから今回は同じだろう」というような憶測で行動せず、正確な情報をもとに業務を遂行することが大切です。
7.責任感に欠ける
ミスや失敗をしやすい人のなかには、責任感を十分に持てていない人も多いです。失敗しても誰かがカバーしてくれるという気持ちでいる場合、自分の担当業務に対する知識が深まりにくいです。
そのため、責任感に欠ける人は同じようなミスを起こしやすいのです。
仕事でのミスや失敗を減らすための効果的な3つの対策
仕事でのミスや失敗を減らすにはどうすればよいのでしょうか。ここからは、仕事でのミスや失敗を減らすために効果的な対策を紹介します。
1.大切なことはメモを取り見返せるようにしておく
1つ目は、メモを取り見返せるようにしておくことです。メモを取るのは、忘れそうなことに対して行うのが大切です。業務中はメモ帳とペンを携帯し、忘れそうなことが出てきたときには必ずメモを取るようにしましょう。
2.注意深く確認する
ミスや失敗は、確認不足から生じることも多いです。適当に確認していたり、さっき確認したから大丈夫だろうと過信したりして念入りに確認しないとミスが起きてしまいます。
どのような状況でも、一つひとつ注意深く確認してミスや失敗が起きないように努めましょう。
3.疲れる前に休む
疲れる前に休むことも、ミスや失敗を防ぐために効果的です。疲れているときは、頭と身体がうまくかみ合わずに普段はしないようなミスを起こしやすいとされています。
疲れたときに休むのはもちろんですが、ミスを起こさないためには疲れる前に休むのが大切です。慣れないうちは難しいかもしれませんが、疲れを感じる前に休むのを心がけていきましょう。
まとめ
仕事での失敗は、誰もが起こしうるものです。そのため、やらかしたからといって過度に落ち込む必要はありません。
ミスに気付いたら上司に素早く報告し、関係各所に誠意を込めて謝罪しましょう。その後、二度と同じミスを繰り返さないように原因に応じた具体的な対策を立てることが大切です。
Jam氏の著書『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』では、本記事で紹介した内容のほかにも、ミスや失敗を減らすために役立つ考え方や方法が多数紹介されています。
仕事で二度とやらかしたくないと思っている人は本書をよく読み、ミスを起こさない仕組みを考えてみましょう。