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人間関係をリセットされた側になったらどうする?4つの対応方法を解説

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突然、友人との連絡が途絶えてしまった経験はありませんか?もしかしたら、人間関係をリセットされたのではと感じ、なぜ自分が?相手は何を考えているの?と落ち込んでしまう人も少なくありません。

リセットされてしまったら、どう対応したらいいのでしょうか。また、リセットされないようにする方法はあるのでしょうか?

この記事では、人間関係をリセットされた理由や相手の心理、この先の対応について解説しています。なぜ人間関係がリセットされたのか、原因を理解して今後の人間関係に活かしていきましょう。ぜひ最後まで読んで、より良い人間関係を築くための参考にしてください。

この記事は書籍『 なぜか感じがいい人の かわいい言い方 』の関連コラムです。

人間関係をリセットされた理由

人間関係をリセットされた理由について見ていきましょう。

コミュニケーション不足

人間関係がリセットされる理由として、コミュニケーション不足があげられます。たとえば、連絡頻度が少なかったり、会話の内容が表面的であったりすると、相手は「自分に興味がないのかも」「大切にされていないのかも」と感じてしまうのです。

また、誤解が生じやすい状況でコミュニケーションが不足すると、相手に不信感を抱かせてしまう可能性もあります。コミュニケーション不足は、相手との関係性に距離を生じさせ、結果として関係のリセットにつながることがあります。

相手にトリガーとなる出来事が起こった

相手側に何らかのトリガーとなる出来事が発生し、それが人間関係のリセットにつながるケースもあります。仕事で大きなミスをして精神的に落ち込んでいる、家族関係で深刻な問題を抱えているなど、心に余裕がない状態のときは、周囲とのコミュニケーションを避けたくなることがあり、人間関係を断ち切ってしまうのです。

また、過去のトラウマを想起させるような出来事があった場合、その原因に関わる人物との関係を断ちたいと感じることもあります。このような場合、相手の置かれている状況や心の状態が、人間関係のリセットを引き起こす要因となっている可能性があります。

人間関係のリセットが癖になっている

相手が人間関係のリセットを頻繁に繰り返す傾向にある場合も考えられます。いわゆる「人間関係リセット症候群」と呼ばれる状態にある人は、ある程度の期間が経過すると、人間関係を整理・解消したくなる衝動に駆られることがあります。

この場合、特定の一人との関係だけでなく、周囲の多くの人との関係を同時にリセットしてしまうこともあります。このようなケースでは、リセットされた側に明確な原因があるとは限りません。相手側の個人的な問題や特性が、リセット行動の背景にある可能性が高いと考えられます。

意図的なリセットではない

相手が意図的に人間関係をリセットしたわけではない、という可能性も考慮する必要があります。たとえば、スマートフォンの故障や紛失、アカウントの乗っ取りなどによって連絡先が消えてしまった、引っ越しや転職といった環境の変化で連絡が取りづらくなった、などの状況が考えられます。

また、単に多忙で連絡ができなかったり、返信を忘れてしまったりしているだけ、というケースも十分にありえます。この場合、意図的な関係の断絶ではなく、一時的な連絡の途絶である可能性があります。

人間関係リセット症候群とは?

人間関係リセット症候群とは、人間関係を築いた後、その関係を意図的に断ち切ってしまう、または衝動的にリセットしたくなる状態を指す言葉です。医学的な診断名ではなく、心理状態を表しています。

この状態にある人は、特定の個人との関係だけでなく、友人、知人、同僚など、周囲の多くの人々との関係をリセットすることがあります。リセットの頻度は人によって異なり、数ヶ月に一度の人もいれば、数年に一度の人もいます。

人間関係リセット症候群の原因は、はっきりとは解明されていません。ストレス、人間関係の悩み、自己肯定感の低さなどが関係していると考えられています。人間関係リセット症候群の人は、表面的な人間関係が多く、転職や引越しを機にリセットする傾向があるのです。

人間関係をリセットされた側の気持ちのケア方法

人間関係をリセットされた側は、突然の出来事に戸惑い、悲しみ・怒り・喪失感など、さまざまな感情を抱くことがあります。ここでは、そうした気持ちをケアするための方法を紹介します。

自分を責めない

まず大切なのは、自分を責めないことです。人間関係のリセットは、必ずしも自分に原因があるとは限りません相手が人間関係リセット症候群である場合や、相手自身の個人的な問題を抱えている場合など、自分にはどうすることもできない理由でリセットが行われることもあります。

「自分の何がいけなかったのだろう」と悩むこともあるかもしれませんが、自分を責め続けることは、心の回復を遅らせてしまいます。「自分にはどうすることもできなかった」と、ある程度割り切ることも大切です。

相手の状況を理解する

相手の心の内を完全に理解することはできません。しかし、相手が置かれている状況や、抱えているかもしれない問題について想像力を働かせることで、「仕方なかったのかもしれない」と納得できる部分が見つかるかもしれません。

たとえば、相手が仕事で大きなストレスを抱えていた、家庭環境に問題を抱えていた、精神的に不安定な状態だった、など、さまざまな可能性が考えられます。相手の立場に立って考えることで、一方的に相手を責める気持ちが和らぐこともあります。

相手の問題だと割り切る

人間関係のリセットは、相手自身の問題や特性によって引き起こされることがあります。とくに、相手が人間関係リセット症候群である場合、それは相手の個人的な問題であり、あなたにはどうすることもできません。

「自分に原因があるのではないか」と悩み続けるのではなく、「これは相手の問題なのだ」と割り切ることで、気持ちが楽になることがあります。無理に関係を修復しようとするのではなく、距離を置くことも時には必要です。

人間関係をリセットされたあとにできること

ここでは、人間関係をリセットされた後にできることを紹介していきます。

  • コミュニケーションスキルを磨く
  • 新しい人間関係を築く
  • 相手との適切な距離感を保つようにする
  • 期待しすぎず相手からの連絡を待つ

それぞれ詳しくみていきましょう。

コミュニケーションスキルを磨く

人間関係をリセットされた原因の一つに、コミュニケーション不足が考えられる場合があります。今後の人間関係をより良くするために、コミュニケーションスキルを磨くことは有効です。

相手の話をしっかりと聞く「傾聴力」、自分の気持ちや考えを適切に伝える「表現力」、相手の立場や気持ちを理解しようとする「共感力」などを意識するようにしましょう。

しかし、これらのスキルは、すぐに身につくものではありません。日々の生活の中で、意識的に練習を重ねることが大切です。まずは言い方を少し変えてみるだけでも変わります。うまく完璧なコミュニケーションを目指さなくても、感じていることを素直に伝えることを意識してみましょう。

新しい人間関係を築く

人間関係をリセットされたことは、新しい人間関係を築くチャンスでもあります。失った人間関係に囚われすぎず、新しい出会いに目を向けてみましょう

趣味のサークルや習い事、ボランティア活動など、共通の興味や目的を持つ人々が集まる場所に積極的に参加してみるのがおすすめです。新しい環境に身を置くことで、新たな価値観や考え方に触れることもできます。

最初から深い関係を築こうとするのではなく、まずは気軽に話せる相手を見つけることから始めてみましょう。焦らず、少しずつ関係を深めていくことが大切です。

相手との適切な距離感を保つようにする

人間関係はつねに一定ではありません。時間の経過とともに、お互いの状況や環境、考え方が変化し、関係性も変化していくのが自然です。この変化を敏感に察知し、柔軟に対応することが大切です。

以前は頻繁に会っていたとしても、相手が忙しくなったり、環境が変わったりした場合は、以前と同じような付き合い方を続けることは難しくなるかもしれません。相手の状況を理解し、無理強いせず、新しい関係性を模索することが大切です。

会う頻度を減らしたり、連絡方法を変えたりするなど、状況に応じた対応が必要です。関係性の変化を恐れず、柔軟に対応することで、より長く、より深い関係を築くことができるでしょう。再び同じような状況にならないためにも、相手とは適切な距離感を保つように心がけましょう。

期待しすぎず相手からの連絡を待つ

相手からの連絡を待つことは必ずしも悪いことではありません。しかし、連絡が来るかどうかは相手の状況や気持ち次第であり、自分ではコントロールできない部分です。

連絡が来ない可能性も受け入れ、それに囚われすぎずに、自分の人生をしっかりと歩んでいくことが大切です。 連絡が来たら来たで、その時に考えれば良い、くらいの気持ちでいる方が、精神的にも楽でしょう。

もしかしたら、時間が経つにつれて、相手との関係性に対する考え方や、自分自身の気持ちが変わるかもしれません。 連絡の有無に一喜一憂するのではなく、自分の人生を主体的に生きることが、結果として、より良い未来につながるはずです。

言い方を変えるだけでコミュニケーションがスムーズになることも

人間関係をリセットされてしまっても、自分を責めないようにしましょう。原因は相手にあるかもしれないのです。しかし、リセットの対象にならないように日ごろから良好なコミュニケーションをとっておくことも大切です。

とはいえ、コミュニケーションを苦手とする人は少なくありません。そんなときは、少し言い方を変えて壁を作らない会話術を身につけることをおすすめします。山﨑拓巳著『なぜか感じがいい人のかわいい言い方』では、話しやすい空気になる言い方のコツを紹介しています。

言い方を変えるだけでコミュニケーションがスムーズになり、人間関係が良好になります。リセットしたくないと思われる人になれるかもれません。

この記事は書籍『 なぜか感じがいい人の かわいい言い方 』の関連コラムです。