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仕事はお金のためだと割り切るほうがいい?メリットとデメリットから徹底解説

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「お金のためだけに働く人生は寂しいこと?」
「やりがいを求めるべきか、現実的に割り切るべきかを迷っている」

仕事とお金の関係は誰もが直面する問題です。このような悩みを持ちながらも、生活のためには働くしかありません。では、仕事をお金のために割り切ることは、よくないことなのでしょうか?

この記事では、お金のためだと割り切って仕事をすることのメリットやデメリットを解説しています。誰もが理想の仕事をできるわけではありません。バランスをとり、自分らしい働き方を見つけるヒントとして、ぜひ最後までお読みください。

この記事は書籍『 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 』の関連コラムです。

仕事はお金のためだと割り切るのはよくないこと?

やりがいのある仕事や好きな仕事をして十分な収入が得られるころが望ましいですが、現実は簡単ではありません。ここでは、仕事をお金のためだと割り切ることについて解説します。

生きていくにはお金が必要

現代社会において、生きていくためには必ずお金が必要です。このため、仕事をお金を得る手段として考えるのは自然なことと言えます。生活の安定や家族の幸せのために働くことは、決して否定されるものではありません。

しかし、お金だけを目的として仕事をするのは注意も必要です。長期的にみると、仕事に対する満足度や人生の充実度に良くない影響を与える可能性があるからです。どちらかに偏らず、うまくバランスを取ることが大切です。

やりがいとお金の両立は難しいもの

やりがいを感じる仕事が必ずしも高収入につながるとは限りません。たとえば、芸術や社会福祉の分野ではやりがいが大きくても収入が不安定な場合が多くみられます。反対に、高収入を得られる仕事が個人の興味や価値観と一致するとも限らないのです。

自分の情熱を注げる仕事で高収入を得られることが理想ですが、現実は厳しく、どこかに妥協しなければ仕事が見つからないことがほとんどです。自分が譲れないと思うものを明確にしておくことが大切になります。

仕事をお金のためだと割り切ることによるメリット

仕事をお金のためだと割り切ることで得られるメリットがあります。

  • ワークライフバランスを改善しやすい
  • 仕事を選択する際の自由度が上がる
  • 感情的になりすぎず、ストレスが少ない
  • 目標が明確になる

それぞれ詳しくみていきましょう。

ワークライフバランスを改善しやすい

割り切って仕事ができるため、過度に仕事の没頭することがありません。長時間労働や仕事の持ち帰りが避けやすくなり、仕事とプライベートの境界線も明確です。オンとオフの切り替えがスムーズで、退社後や休日に仕事のことをあれこれ考えることが減ります。

仕事が生活の中心になりにくいので、仕事とプライベートのバランスがとりやすくなり、生活全体を充実したものにできる可能性が高まります。

仕事を選択する際の自由度が上がる

仕事を選ぶ際には、選ぶ基準を明確にしやすくなります。給与・福利厚生・立地・働き方など、自分のライフスタイルに合った仕事を選びやいのです。より収入が高い会社に転職したり、在宅ワークができる会社を選んだりできます。

業界や職種にこだわらずに仕事を探せるので、幅広い選択肢の中から自分に合った仕事を見つけられる可能性が高くなります。仕事をお金のためだと割り切ることで、人生設計に合わせた柔軟な仕事選びができるのです。

感情的になりすぎず、ストレスが少ない

仕事上のトラブルや人間関係の問題に対して、客観的に対処しやすくなります。個人的な感情を抑え、冷静に状況を分析できるのです。上司や同僚との意見の相違も、仕事上の問題として捉えられるので、ストレスが少なくて済みます。

また、仕事に対する過度な期待や理想を持たなくなるため、現実的な視点で仕事に向き合えます。仕事をお金のためだと割り切ると、感情的な振れ幅が小さくなり、少ないストレスで働くことができるのです。

目標が明確になる

仕事をお金のためだと割り切ると、お金を軸にした目標や計画が立てやすくなります。たとえば、「年収をいくらにする」「貯金額をいくらにする」などといった明確な金銭的目標を設定しやすくなります。

また、目標金額達成のために、困難な仕事や面倒な業務にも前向きに取り組めるようになるのです。昇進や昇級を目指せば新しいスキルの習得に挑戦する意欲も出てきます。結果として効率的な努力ができ、キャリアが積み上がっていくこともあります。

お金のためだと割り切って仕事をすることのデメリット

お金のためだと割り切って仕事をするのはいいことばかりではありません。ここでは、仕事をお金のためだと割り切ることのデメリットをみていきましょう。

  • モチベーションを保つことが難しい
  • キャリア形成への意欲がおきない
  • 職場の人間関係が希薄になる
  • 人生の充実感が得られにくい

次から詳しく説明していきます。

モチベーションを保つことが難しい

当然のことながら、仕事に対する意義や目的を見出しにくくなります。お金のためだと捉えると、日々の業務に対する興味や関心は薄れてしまうもの。与えられた仕事をこなすだけの受動的な姿勢になり、成長の機会を逃してしまうこともあります。

仕事自体から得られる満足感や達成感がないと、日々の業務がマンネリ化し、モチベーションを保つことが難しくなります。また、壁にぶつかった際にはすぐに諦めてしまう可能性が高くなってしまいます。

キャリア形成への意欲がおきない

現在の収入に満足してしまうと、長期的な目標や夢を持たずに日々の業務をこなすだけになってしまいます。将来的なスキルアップや成長の機会を見逃しやすくなり、新しい挑戦や責任のある仕事を避ける傾向が出てくるのです。

リスクを伴う新しいプロジェクトや、負担の大きい管理職などを敬遠し、現状維持に甘んじてしまいます。これにより、キャリアの幅が狭まり、長期的には収入の伸びも制限されてしまうことになるかもしれません。

職場の人間関係が希薄になる

仕事をお金のためだと割り切ってしまうと、職場での人間関係が表面的なものになってしまいます。 職場の人々を「共に働く仲間」ではなく「単なる取引相手」として見てしまうようになるのです。

業務上必要最小限のコミュニケーションしか取らず、深い信頼関係を築くことが難しくなります。自分の担当業務以外に関心を持たなくなり、同僚を助けたり、部署全体の目標達成に貢献したりする意欲が低下してしまうのです。

人生の充実感が得られにくい

人生の大半を占める仕事時間が、単なる義務や苦痛と感じられるようになります。一日の多くの時間を過ごす職場で満足感や達成感を得られないと、生活全体の質が低下します。毎日の出勤が苦痛になり、休日ばかりを心待ちにする生活になってしまうかもしれません。

仕事を通じて自分の能力を発揮したり、社会に貢献したりする喜びは、人生に大きな意味と充実感をもたらします。しかし、お金だけを目的とすると、これらの重要な要素を見逃してしまうのです。

仕事をお金のためと割り切ることができないときの考え方

やりたい仕事があったり、仕事にはやりがいが欲しかったりする人も少なくありません。しかし、思う通りにいかないこともあるもの。ここでは、割り切って仕事をすることに抵抗があるときに役立つ考え方をご紹介します。

金銭的な目標を設定する

具体的な金銭的目標を設定すると、今の仕事がその目標達成のためのステップとして位置づけられるようになります。仕事を単なる義務ではなく、自己実現の手段として捉えることができるようになるのです。

たとえば、目標を「1年以内に月収を20%アップする」「1,000万円貯める」などとすると、仕事の意義を「目標達成のための手段」として捉えやすくなります。これにより、割り切れないという感情的な悩みを実務的な課題に置き換えることができます。

期限を決める

明確な期限を設定すると、「いつまでこの状況が続くのか」という不安を軽減し、現状を一時的な段階として受け入れやすくなります。また、期限を決めることで、その間に次のステップに向けた準備をすることもできます。

たとえば、「今の仕事は2年間続けて、その間にやりたい仕事に有利な資格を取得する」「1年間は現状を維持しながら、副業の準備をする」といった具体的な期限と計画を立てられます。時間的な区切りを設けることで、現在の状況を前向きに捉えられるようになるのです。

やりたい仕事との折り合いをつける

完全に割り切るのではなく、現実的な妥協点を見つけることです。理想と現実のバランスを取ることで、仕事を単なる金銭的手段としてだけでなく、自己成長や将来のキャリアにつながる機会として捉えることができるのです。

仕事にはやりがいを感じないけれど、残業がなく休日もとれるのであれば、週末にやりたいことを副業として始めたり、今の仕事で得られる経験や人脈を将来の仕事に活かしたりすることができます。

お金のためにしている仕事だとしても、自己成長や将来のキャリアにつながる機会として捉えることは可能です。さまざまな側面から仕事と向き合うと、割り切ることもできるようになります。

お金のために仕事をしても、自分が好きなことは大切にしよう

生きていくには、仕事をお金のためだと割り切ることが必要になることがあります。しかし、自分が本当に好きなことややりたいことは大切にしましょう。お金のためだけの人生になってしまうと、最期に後悔することにもなりかねません。

Jam著『多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。』では、仕事の悩みやモヤモヤする気持ちから心を楽にする考え方のコツを紹介しています。この本を読めば、日々の悩みから解放されて、自分らしい選択ができるようになるはずです。

理想とは遠くても、きちんと仕事をして生活ができているならば、収入や評価を気にせず、やりたいことや好きなことも挑戦しやすいのではないでしょうか。お金のために割り切ったとしても、人生のバランスは崩さないようにしましょう。

この記事は書籍『 多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。 』の関連コラムです。