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言い方がきつい人の特徴や心理は?育ちとの関係や末路・対処法などを網羅して解説

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「周りに言い方がきつい人がいて困っている…」
「なぜあんな言い方になるんだろう?」
「言い方がきつい人にはどう対処すればいい?」
などと考えていませんか?

きつい言葉を受けると、傷ついてしまったり、不快な気持ちになったりと、様々な悪影響があります。
ところが相手が職場の上司や知人だと、関係を断ち切ることができません。そのため、自分が傷ついてしまわないように、対処していくことが大切です。

そこでこの記事では、言い方がきつい人の特徴や、対処法について解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。

この記事は書籍『 なぜか感じがいい人の かわいい言い方 』の関連コラムです。

言い方がきつい人の特徴や心理とは?6つのポイントを紹介

こちらでは、言い方がきつい人の特徴や心理を紹介していきます。

  1. せっかち
  2. 口下手
  3. 相手の気持がわからない
  4. 気持ちに余裕がない
  5. 自分の考えが1番正しいと考えている
  6. 無自覚

それぞれ詳しく確認していきましょう。

1.せっかち

せっかちな性格で、物事を早く解決したいと考えている人は、言い方がきつい傾向にあります。相手の感情を考えるよりも「物事を早く済ませたい」という気持ちが強いからです。

せっかちな人は、余計な話や遠回りな議論をあまり好みません。短くて要点だけを説明することを好むため、話し相手からすると「きつい」と感じてしまうのです。

効率を優先するというのは強みでもあるのですが、一緒に過ごしている立場からすると、つらい気持ちになってしまうかもしれません。

2.口下手

コミュニケーションが苦手で、口下手な人も、言い方がきついという特徴があります。自分の考えや感情を表現するのが苦手なので、淡白な言い回しになることが多いからです。

例えば連絡なしで遅刻をした人に対して「事前に連絡しろ」とだけ伝えると、人によってはきついと感じるでしょう。ところが言葉の裏側には「心配だから」という感情が入っていることも考えられます。

「心配になるから事前に連絡しろ」なら、受け取り手もそこまできついとは感じませんが、口下手なので感情をうまく表現できず、きつい表現になってしまうのです。

3.相手の気持がわからない

相手の感情や立場に対する理解や共感力が不足していて、言葉づかいに思いやりが欠けてしまうケースがあります。「相手がどう思うか」ということを考えないので、厳しい言い方になってしまうのです。

例えば相手の気持ちを考えられる人は、仕事がうまくできない人に対して、「なぜできないのか」という背景を考えます。
一方で気持ちがわからない人は事実だけを見るため、「こんなことがなぜできないのか」という感情になり、そのまま言葉に出してしまいます。

相手の気持への理解力が乏しいと、言葉づかいもきつくなってしまうでしょう。

4.気持ちに余裕がない

精神的や時間的になど、気持ちに余裕がない状態の人も、相手に対して言い方がきつくなってしまう傾向にあります。例えば仕事の納期が迫っている、大事なプレゼンの前など、プレッシャーがかかっている状態だと、他人に気を配る余裕がなくなるでしょう。

普段は穏やかな人でも、余裕がなくなってしまうことで、きつい言い方になることは珍しくありません。

5.自分の考えが1番正しいと考えている

自己中心的であり、自分の考えを絶対視している人も、他人に対して厳しい口調になりやすいです。このような人は他人の意見を聞き入れることが少なく、自分と違った意見を敵対視する傾向にあります。

そのため、意見が違う人に対して、厳しい言葉を使って批判をしてしまうのです。

また、厳しい言葉は、相手を萎縮させる効果があります。自分の考えや立場を守るために、きつい言葉を投げかける人は少なからず存在します。

6.無自覚

まったくの無自覚で、言葉づかいがきつくなっているという人もいます。特によくあるパターンが「方言」です。

例えば関東の人にとって、関西弁がきついと感じるケースは珍しくありません。ところが関西の人からすると、関西弁は日常的に使う「普通の言葉」という認識です。完全に無自覚であり、相手がきついと思っているとは思わないでしょう。

このように、自分が使っている言葉が、他人にどのように思われているかを気づいていない人も、言い方がきついと感じられやすいです。

言い方がきつい人は育ちが悪い?

言い方がきつい人に対して「どんな育ち方をしたら、そんな強い言葉を使うようになるのか」と感じる方はいるでしょう。

実際、育った環境によって、言い方がきつくなってしまう人は一定数存在します。

例えば、親がきつい言葉を使う家庭だとします。子どもは親の行動や言動を真似する傾向が強いため、親の言葉をそのまま使ってしまうという状況は珍しくありません。

また、親の教育やしつけが行われていない状態だと、他人に対してきつい言葉を使っても、怒られることがありません。怒られない=問題ないと考えてきつい言葉を使い続けた結果、大人になっても改善されないということも考えられます。

もちろん育ちだけが言葉がきつくなる原因ではありませんが、ひとつの要素として存在するのは確かです。

言い方がきつい人の4つの末路

言い方がきつい人は、自身の生活に悪影響を及ぼしてしまうことがあります。こちらでは、言い方がきつい人の末路を紹介します。

  1. 友だちや恋人など大切な人を失う
  2. 困ったときに助けてくれる人がいない
  3. 仕返しを受ける
  4. 環境を変えざるを得なくなる

1.友だちや恋人など大切な人を失う

言い方がきついせいで、友だちや恋人など、自分にとって大切な人が離れていってしまうケースです。

言葉がきつい人を相手にしていると、精神的に疲れてしまったり、傷ついてしまったりすることは珍しくありません。話しているうちに相手にストレスが溜まってしまい「この人とは関わりたくない」と感じられてしまいます。

「言葉の暴力」と表現されるくらいに、きつい言い方は受け取った側がつらい思いをします。言葉のせいで大切な人がいなくなることは十分にありえるので、注意が必要です。

2.困ったときに助けてくれる人がいない

言葉がきついと、人が離れてしまう傾向があります。自分の生活や仕事がうまくいっているなら問題ないかもしれませんが、いざ立場が危うくなっても、誰も助けてくれません。

言い方がきつい人は、相手の気持を考える力が乏しい可能性が高いです。そのため、相手が困っているときも厳しい言葉を使ってしまいます。

すると、信頼関係が構築できないので、いざ自分が困ったときに助けを求めても、誰も助けてくれません。

心理学には「返報性の原理」というものがあり、人は何か施しを受けると、お返しがしたくなります。言い方がきつく、人に何も与えられていない状態の人には、何も返ってこないでしょう。

3.仕返しを受ける

きつい言い方をすることで、相手の反感を買ってしまう恐れがあります。その結果、対立や報復の対象となる可能性があります。

この仕返しは、目に見えるものだけではありません。例えば仕事で「この人には前にきついことを言われたから、適当にやってやろう」と、手を抜かれることもあります。コミュニケーションを避けられてしまい、情報共有が円滑に進まなくなることがあるかもしれません。

直接的に何かをされるのではなく、間接的な仕返しを受けて、結果的に自分の生活や社会的な立場が脅かされていくというのも、言い方がきつい人の末路です。

4.環境を変えざるを得なくなる

状況によっては、いまいる環境を変える必要が出てくるかもしれません。例えば部下に厳しく指導していて、その部下が人事に「あの人の下では働けない」と伝えた結果、役職を降ろされたり、会社をクビになったりするケースがあります。

もちろん、仕事だけではありません。友人コミュニティから誘いが来なくなる、恋人や配偶者から別れを告げられるなど、きつい物言いによって環境が変わってしまうことは十分ありえます。

本人は無自覚かもしれませんが、言葉を受け取る側には傷が残ります。悲惨な末路を迎えないためにも、言葉の表現を改める必要があるでしょう。

言い方がきつい人への対処法

こちらでは、言い方がきつい人への対処法について解説します。

  1. 割り切って対応する
  2. なるべく距離を置く
  3. 思い切って打ち明ける

それぞれ詳しく紹介します。

1.割り切って対応する

言い方がきつい人の言葉を真に受けてしまうと、自分が傷ついてしまいかねません。そこで「この人はこういう言い方をする人だ」と割り切ってしまうことで、気持ちが楽になることがあります。

またすべてを真に受けず「話半分くらいに聞いておく」くらいの気持ちでコミュニケーションを取ることも効果的です。もちろん無理をする必要はありませんが、ある程度割り切ってしまうことは、自分の精神を安定させるうえでも重要だといえます。

2.なるべく距離を置く

言い方がきつい人とは、なるべく距離を置くことも大切です。言葉は時には人を深く傷つけてしまいます。マイナスな感情になることをなるべく防ぐためにも、言葉がきつい人とのコミュニケーションは必要最低限に留めておきましょう。

どうしてもコミュニケーションを取る必要がある場合は、相手の機嫌の良いタイミングを見計らうのも大切です。例えば「比較的穏やかな朝に重要な話をする」など、相手の状況を見てコミュニケーションを行い、他のタイミングではなるべく話をすることを避けます。

自分が不快な気持ちにならないためにも、距離を取ることを意識してみてください。

3.思い切って打ち明ける

どうしても相手の言葉づかいが直らない場合は、思い切って打ち明けるのも重要です。言い方がきつい人のなかには、完全に無自覚という人もいます。そのような人は、人から指摘がない限り、言葉づかいは改善されません。

指摘されたことで「気をつけよう」となって、言葉づかいを改めてくれる人もいるでしょう。もし自分で言えそうにないなら、他の人に相談してみるのも手段のひとつです。

勇気がいる行動ではありますが、ぜひ打ち明けることも視野に入れてみてください。

まとめ

言い方がきつくなる理由は、人によって様々です。言葉を受け取る側からすると、きつい言い方というのは心が折れてしまう要因になりかねません。自衛のためにも、相手がなぜきつい言い方をするのかを考えたうえで、対策を行っていきましょう。

もし「自分もきつい言い方をしているときがあるな…」と感じている方は、上手に話す方法を学ぶことがおすすめです。

山崎拓己氏著書の『なぜか感じがいい人のかわいい言い方』では、様々なシーンごとの上手な話し方が詳しく解説されています。他者との会話をうまく進められる方法を具体的に知りたい人は、ぜひ本書を手に取ってみてください。

この記事は書籍『 なぜか感じがいい人の かわいい言い方 』の関連コラムです。