働いている人のなかには、「仕事ができる人になるにはどうすればよいのだろう?」と悩んでいる人もいるでしょう。
必要な作業をテキパキこなし周囲とも良好な関係を築いてハツラツと働いている、そんな上司や同僚を見て自分のできなさ具合に落ち込んでいる人も多いかもしれません。
しかし、仕事ができないと思っている人でも、物事の捉え方や少しの工夫で仕事ができる人になれます。
今回は小鳥遊氏、F太氏著書の『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』をもとに、仕事ができる人の特徴あるあるや仕事ができる人になるために今すぐ実践できる方法を紹介します。
仕事ができる人はどのような特徴を持っているのか、仕事ができる人になるためにはどうすればよいのか知りたい人はぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
仕事ができる人とは?
仕事ができる人の基準は役職やポジションにより異なりますが、一般的に当事者意識をもち主体的に行動していたり常に一定以上の成果を出し続けたりして周囲から良い評価を受けている人が該当します。
コミュニケーション能力の高い人が多く、上司や同僚、部下など誰とでも上手に関係を構築し協力しながら仕事を進められます。これにより、厚い信頼を得ているケースが多いです。
仕事ができる人の特徴・考え方あるある15個
仕事ができる人には、共通する特徴や考え方があります。ここでは、仕事ができる人の特徴・考え方のあるあるを紹介します。
1.判断が早い
仕事ができる人は、決断力があり物事に対する判断が早い傾向があります。
これは、日頃から効率化のために優先順位を考えて行動しているからです。自分の中で判断軸ができているため、どのような状況下でも今やるべきことを迅速に判断して行動できます。
2.行動力がありチャレンジ精神旺盛
チャレンジ精神旺盛で行動力がある点も仕事ができる人の特徴。疑問点や不安点があれば躊躇せず上司や同僚に聞いたり、自分の成長につながるプロジェクトに率先して参加したりします。
率先して行動すればするほど経験値や知識の蓄積が早くなるため、仕事で必要なノウハウが早い段階で自然と身に付き結果的に仕事ができる人になるのです。
3.連絡へのレスポンスが早い
仕事ができる人は、依頼やメールへのレスポンスも早いケースが多いです。
とくにリモートワークでお互いの状況がみえないなかでは、連絡への反応が遅いと気づいているのだろうかと相手を不安にさせてしまう可能性があります。
また、急ぎの依頼である場合にはレスポンスが遅いことで仕事のチャンスを逃してしまうことも。
そのため、仕事ができる人はメールやチャットが来たら内容をざっと確認し回答できる内容であればその場ですぐに返信します。考える必要がある場合にも、その旨を伝える連絡は怠りません。
これにより、周囲の人から信頼を寄せられやすいです。
4.当事者意識が高く主体的に行動している
当事者意識が持って作業に取り組むのも、仕事ができる人に多い特徴です。
自分は雇われているだけという意識ではなく、職場の責任者の1人であるという考えで行動しています。
そのため、ミスをしたり物事がうまく進まなかったりするときにも他責にせず、どうしたらミスが起きなくなるか、滞っている仕事がどうすればスムーズに完了できるかなどすべて自分事にして考えます。
上司に指示されなくてもやるべきことに気づいて行動できるため、周囲から評価されやすいでしょう。
5.計画性がある
仕事ができる人は、どのような小さな仕事でも計画を立てて進める傾向があります。
最終的なゴールを見据えてもれや抜けがないように月・週・日ごとの細かい計画を立てるため、今何をすべきかが一目でわかります。
そのため、締め切り間際に焦ることなく淡々と作業を進められるのです。
6.時間に対する意識が強い
時間に対する意識が強い点も、仕事ができる人の大きな特徴です。納期までに一定の品質を保った成果物を出せるよう、タスクごとの工数と所用時間を割り出しバッファも設けた余裕のあるスケジュールを作成します。
これにより、納期を過ぎてしまったりやっつけ仕事になったりすることもありません。
7.自己管理能力が高い
仕事ができる人は、自己管理能力も高い傾向にあります。自己管理能力とは自分の心身の健康管理やモチベーション管理をする能力のことで、仕事のパフォーマンスに大きく関わる重要な要素です。
体調を崩しやすかったり、仕事へのモチベーションに大きなムラが出やすかったりすると、最大限のパフォーマンスを発揮できなくなります。
仕事ができる人は自己の健康やモチベーションも上手にコントロールできているため、いつでも一定以上の品質を保った仕事ができるようになっているのです。
8.切り替えが上手
仕事ができる人は、オンとオフの切り替えも上手です。
仕事のときは仕事、休憩するときには仕事のことは忘れて休むことに意識を集中させています。
緊張と緩和を上手に使い分けられるため、大きなストレスを抱え込むこともありません。
9.コミュニケーション能力が高く周囲と良好な関係を築きやすい
仕事ができる人は、コミュニケーション能力の高い人が多いです。
コミュニケーション能力が高いと、周囲と良好な関係を築きやすくなります。そのため、上司や同僚などに協力を仰ぎながら業務をスムーズに進められます。
コミュニケーションがとりやすければ確認や相談もしやすいため、ミスも起こりにくいでしょう。
また、相手の要望をくみ取る能力や自分の意見や考えをわかりやすく言語化する能力にも長けているため、顧客などから信頼されやすいのも特徴です。
10.常にアンテナを張って情報収集をしている
仕事ができる人は、依頼された業務をこなすだけでなく情報収集も欠かさずに行っています。
自分に不足している知識やスキルをできる限り早く補えるよう常にアンテナを張り必要な情報をインプットしているため、成長スピードも速いです。
11.清潔感がある
身だしなみが整っており清潔感があるのも仕事ができる人の特徴です。清潔感のある外見は、相手に好印象を与えます。
仕事ができる人は自分が周囲からどのように見られるかを意識できているため、外見にも自然と意識が向きます。
髪型・服装・靴といった外見はもちろん、バッグの中・作業をする机周りなどまで整理整頓が行き届いているでしょう。
12.周囲の人へ上手に頼れる
仕事では予想できない事態が起きたり、緊急の案件が入ったりすることが多々あります。
仕事ができる人はこのような想定外の出来事で進捗が遅れてしまいそうなとき、分かった時点ですぐに上司や同僚などにヘルプを出せます。
必要なときに周囲の人を上手に頼れるため、自分の力だけでは難しい業務も確実に遂行できるのです。
13.常に冷静で論理的に考えられる
仕事ができる人は、論理的に物事を捉える傾向があります。導き出した意見には明確な根拠があるため、上司や顧客などへも根拠をもとに自分の意見を伝えられます。
理不尽なクレームや顧客や上司から叱責を受けているときも、感情的になって言い争いに発展させることはありません。大きなトラブルを起こしづらいため、周囲から信頼を獲得しやすいとされています。
14.周囲への気配り・気遣いを欠かさない
仕事ができる人は、同僚や上司など周囲への気配り・気遣いも欠かさずに行っています。
体調が悪そうに見えたら相手に労いの言葉をかけたり、仕事を手伝ってもらったときには感謝の言葉を伝えたりします。
そのため、周囲からは好印象を抱かれているケースが多いです。普段気を配っているため、自分が困ったときにも周囲からサポートしてもらいやすいでしょう。
15.課題発見力が高い
仕事ができる人は現状の把握・分析を行い、より良い成果を出すために改善できる点はないか、効率化につながる方法はないかと常に考えています。
そのため、課題発見力が高い傾向にあります。課題発見力が高いと業務上の改善点も見つけやすく、周囲が思いもつかないアイデアを出したり期待以上の成果を出したりすることも。
これにより、上司や顧客から高い評価を得たり厚い信頼を寄せられたりしやすいようです。
仕事ができる人とできない人の違い
仕事ができる人とできない人の違いは、主に失敗に対する意識・物事の捉え方・計画力の3つが挙げられます。
仕事ができる人は、どんな小さな仕事であっても計画を立てて実行します。そのため、締め切りが迫ってきても焦ることがありません。
一方、仕事ができない人は計画性がなく目の前の仕事をとにかくこなすことばかり考えます。これにより、納期に遅れたり予定に無理やり間に合わせるためのやっつけ仕事をしてしまったりするケースが多いです。
また、仕事ができる人は物事をポジティブに捉えやすいのに対し、仕事ができない人は何事もネガティブに捉えがちであるという違いも。
失敗したときに仕事ができる人はプラスに捉えますが、仕事ができない人はミスを引きずって自分否定に陥ってしまいやすいといわれています。原因を理解できていないままミスを引きずるため、同じミスを繰り返しやすいでしょう。
仕事ができるカッコいい人になるために!今すぐできる3つのこと
ここからは、仕事ができる人へ近づくために今すぐできる方法を厳選して3つ紹介します。
手順書を作る
まずは、タスクごとの手順書を作りましょう。頭に思い浮かぶやらなければいけないことを、タスクとして紙に書き出します。
たとえば、上司に会議資料を提出しないといけないのであれば「上司に会議資料を提出」と書きます。
タスクをすべて書き出したら、それぞれの作業手順を細かく書いていきましょう。
以下は、「上司に会議資料を提出する」がタスクの場合の手順書です。
- 会議資料作成に必要な情報を集める
- 会議資料の下書きをする
- 上司に下書きをチェックしてもらう
- 上司からのコメントをもとに会議資料を仕上げる
- 上司に会議資料の最終チェックを依頼する
上記のように手順を一通り書けたら、次は誰が作業をするのかを明確にします。上記の場合なら、会議資料の下書きチェックと最終チェックは上司、ほかは自分が行うことになります。
最後に、タスク全体と手順ごとの締め切りを設定しましょう。締め切りまで設定できたら、あとは手順書通りにタスクを進めていくだけです。
これまで手順書を作成していなかった場合は、手順書を取り入れるだけでも仕事がスムーズに進むようになるためぜひ試してみてください。
目の前のことだけに意識を集中させる
作業に取り組むときは、目の前にある今やるべきことだけに意識を集中させることが大切です。
タスクが多いときは「これが終わったら次はあれをやらなきゃ」「まだこんなにやることがある」「全部終わるだろうか」など余計な思考が出てきやすいです。
このような思考が出てきてしまうと、作業スピードが通常よりも遅くなってしまいます。そのため、作業を始めるときには今取り組むべきタスクのみを見える状態にすることが大切です。
今やるべきタスクのみをデスクトップ画面に大きく表示する、付箋に今取り組むべきことのみを記載し見えるところに貼るなどして「今」に集中できるようにしましょう。
先に相手を喜ばせる
仕事ができる人は、周囲に手伝ってもらいながら仕事を進めます。しかし、同僚や上司などにヘルプを出すのが苦手な人もいるでしょう。そのような人は、まず相手を喜ばせることに意識を向けてみてください。
たとえば、同僚のAさんが書類の整理をしてくれていたとします。このときに、Aさんに対して「書類の整理ありがとうございます!助かります」と声をかけてみます。
Bさんのプレゼン資料が読みやすかったのであれば、「とてもわかりやすい資料でした。参考になります」などと褒めてみましょう。
誰でも感謝されたり褒められたりすると、うれしく感じるものです。日頃から周囲を観察して感謝の言葉をかけたり褒めたりしてくれる人からお願いされたら、断ろうとはそうそう思いません。
日頃から相手を喜ばせることを心がけ、必要なときにサポートを受けやすい状態を目指しましょう。
まとめ
仕事ができる人は、判断が早かったり行動力があったりなどさまざまな特徴があります。読者のなかには特徴あるあるを見て、特性が全く違うから自分は仕事ができる人にはなれないと感じてしまった人もいるかもしれません。
しかし、彼らのような特性を持っていなくても諦める必要はありません。仕事ができる人になりたいのあれば、彼らの良い面を少しずつ真似していけばよいのです。
仕事ができる人になるための具体的な方法は、小鳥遊氏、F太氏著書の『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』にてわかりやすく解説されています。
必要な仕事をテキパキこなし、上司や同僚、部下、顧客など周囲の人から信頼を寄せられるような人になりたい人は、ぜひ本書を手に取ってみてください。