うつ病になると1日1日が長く、人生は永遠に続くように感じます。人生という終わりのないゲームに絶望し、強制終了を試みる人もいます。
「うつ病で毎日つらい」
「本当に治るのか?」
「うつ病で人生に絶望している」
というひと向けに、デラさん著書「うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと」から、死を短期・中期・長期で考える方法を紹介します。うつ病で苦しんでいるひとは、「どうせいつか死ぬ」という究極の考えを持つことで、生きるのがとても楽になる人もいるでしょう。いつ死んでも後悔がないように、今をとことん楽しみましょう。
目次
「いつか死ぬ」と究極の仮定をして人生を楽にする方法
うつ病でつらいひとは「今日死ぬなら?」「1週間後に死ぬなら?」と究極の仮定をしてみてください。考えなくていいことをグルグル考えると疲れて消耗してしまいます。無駄な思考をそぎ落とすのが、うつ病回復への近道です。
今日死ぬかもと考える
うつ病になると毎日がとても長く、人生は永遠に続くように感じます。しかし人生はいつかちゃんと終わりがきます。著者デラさんは死にきれなかった経験をしたことから、
「いつ死んでも後悔のないように生きよう」
「今日死ぬなら今はこれがしたい」
「今日死ぬならこれを食べたい」
とシンプルに考え、生きるのが楽になったと綴っています。うつ病の人は考えなくていいことまで考えて、疲弊することがよくあります。「今日死ぬかも」と究極の仮定で物事を考えることは、無駄な思考をそぎ落します。
「今日死ぬなら今何をする?」と考え、今を少しでも楽しみましょう。
1週間後に死ぬかもと考える
「今日死ぬかも」に慣れたら、1週間単位で考えてみましょう。「1週間後に死ぬならこんなことがしたい」「1週間でチャレンジしてみたいことがある」と考えてください。
さらには、「1年後にしたいこと」「将来したいこと」と、死ぬまでの期間をどんどん伸ばしていきましょう。
ゴールから逆算して生きるようにすると、生きているうちにやってみたいことが見つかったり、嫌なことがあっても「生きていたらこんな日もある」と切り替えられるようになります。そうすると人生はとても楽で楽しくなるでしょう。
うつ病で死にたいほど悩んでいる人が現状より上を向く方法
今死にたいほど悩んでいるひとは、「自分のためだけに生きる」「死を短期、中期、長期で考える」ことがうつ病回復のカギになります。
自分のためだけに生きる
うつ病で毎日がつらいひとは、「今日死ぬとしたらどうする?」と究極の選択を自らに課して、自分にとって楽しいことだけをチョイスできるようになりましょう。もし死にたいほど悩んでいる人がいたら、まずは1週間自分のためだけに過ごしてみましょう。1週間後、まだ自分のために生きたいと思うはず。
自分のために生きるのはとても楽しいことです。うつ病の人は、自分のために生きるのがとても苦手です。周りの顔色を伺い、自分の意思とは真逆の選択をしてしまいます。
繰り返すうちに、夢や目標だけでなく日々の食べたいものすら分からなくなることも。うつ病で苦しんでいる人は、自分のためだけの選択を意識してみてください。
死を短期・中期・長期で考える
うつ病がつらく「今死にたい」と思っているひとは、1年後、10年後のことは考えず1週間自分のために思いきり生きてみてください。それができたら3か月・1年・5年・10年と、死を短期、中期、長期のスパンで考えます。
すると今自分がしたいことが、おのずと見えてくるでしょう。結果的に、死から遠いところへ辿り着いているはずです。
まずは1週間、思いきり楽しんでみてください。自分のための人生を楽しみ尽くせば、最終的には自分の人生を長期的なビジョンで考えられるようになるでしょう。
うつ病のひとが他人より自分を大切にする方法
うつ病のひとは、自分より他人を優先する傾向があります。うつ病回復へ向けて消耗しないために、「自分の欲求に正直なる」「自分だけが喜ぶ選択をする」を意識しましょう。
自分の欲求に正直になる
うつ病の人は、自分の損得だけを考えて行動するのがおすすめです。うつ病になってしまう人は家族、友人、恋人といった存在を自分より守ったり、特別扱いをする傾向があります。思考力を他のひとより使うので、疲労し消耗してしまうでしょう。
自分のために時間を使うため、他人のことを考える時間を減らしてみることが大切です。
まずは毎日の食事のチョイスから始めてみてください。「友達が美味しいと言っていたから」「体にいいと言われているから」は一切考えず、自分の欲求に正直になり本当に食べたいものを選びましょう。自分の食べたいものをパっと言えるくらい、欲求に正直になりましょう。
自分だけが喜ぶ選択をする
うつ病回復には、他人のことは考えず自分の心の声に忠実になることが大切です。難しいと思うひとは、「究極、今日死ぬならどうする?」と考えてみましょう。今日死ぬなら嫌いな人と話したり、理不尽な仕事はやりません。会いたい人に会って、食べたいものを食べるでしょう。
うつ病のひとは、自分の欲求に正直なるシンプルな行動をとることが、自然体に生きる第一歩です。まずは期間限定で「今日死ぬなら?」の仮定のもと、自分だけが喜ぶ選択をしてみましょう。体力の消耗量が減り、回復スピードも上昇するはずです。
まとめ
今回はデラさん著書「うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと」から、人生を少しでも楽にして、自分を優先する方法を紹介しました。「うつ病で苦しい」「回復へ向かいたい」と考えているひとはぜひ本書を手に取り、うつ病を治す参考にしてみてください。