「仕事で成果を出したい!」と考えている人はたくさんいるでしょう。そんなとき、本を読んだり、セミナーを受講をしたり「インプット」ばかりしていても、「アウトプット」の方法を間違えると成長はできません。結果を出し続けている人は、インプットよりアウトプットを重視しています。
今回は日本一情報発信をする精神科医、樺沢紫苑著書「学びを結果に変えるアウトプット大全」よりアウトプットの重要性を紹介します。
もっとも効果的なアウトプット方法を解説しているので、仕事で成果を出したい人や、自分の意見をうまく伝えたいと思っている人は、参考にしてみてください。
目次
現実世界を変えるのはアウトプットだけ
アウトプットとは、脳の中に入ってきた情報を頭の中で処理して、外界に出力することです。具体的には、
- 話す
- 書く
- 行動する
などがアウトプットです。本読んだり、話を聞いたりインプットをすると、脳の中の情報や知識は増えますが、現実的な変化は何も起こりません。アウトプットは「行動」をするので、現実世界に変化や影響を与えます。
たとえば、本を読んで何も行動をしなければ、インプットしただけで終わりです。感想を友達に伝えたり、感じたことを書いたり、本の内容を行動に移してみましょう。
ほかにも、教科書を読むだけではなく、問題を解いたり、テストを受けたり、友達に理解した内容を教えるといったアウトプットをしましょう。
本を100冊読んでも「脳内世界」が変化するだけなので、アウトプットしなければ現実的な変化は起こりません。
目の前の現実を変えたいなら、得た知識をアウトプットしましょう。自己成長のカギは、どんどん話して、書いて、行動することです。
アウトプットは運動!体で覚えて記憶定着
インプットとアウトプットの最大の違いを一言で表すと、「運動」です。
「話す」「書く」「行動する」などアウトプットをするとき、人は運動神経を使って筋肉を動かします。このように運動神経を使った記憶は「運動性記憶」と呼ばれ、一度覚えるとその後忘れることがほとんどないのが特徴です。話すときは口や喉周りの筋肉、書くときは手の筋肉、行動は全身の筋肉と運動神経。
たとえば、久しぶりに転車に乗ったり楽器を弾いたりしても、身体が覚えていて乗り方や弾き方を忘れていることはないでしょう。
他にも、英単語を頭の中で暗記するのではなく、手で書き、声に出して覚えるなど行動をするだけで、「運動性記憶」としてかなり記憶に残るでしょう。英単語を声に出してアルファベットの綴りを一言一句言えなくても、頭で考えずに手が勝手に動くことがありますよね。この体が覚えている感覚が運動性記憶です。
筋肉を動かすと、その運動は小脳を経て、海馬を経由し、大脳連合野に蓄積されます。経路が複雑で多くの神経細胞を働かせるので、記憶に残りやすくなる。だから、筋肉を動かして一度覚えたことは、忘れにくい特徴があります。運動して記憶することで、真の意味で身につき、自己成長に繋がります。
自己成長とはインプットとアウトプットの繰り返し
自己成長はアウトプットだけでは実現しません。アウトプットするには、インプットが必要です。インプットとアウトプットを、どんどん繰り返すことによって自己成長できるのです。
インプットとアウトプットの繰り返しは、円のように同じ所を回るのではなく、一巡するたびに少しだけ成長します。さらにインプットとアウトプットを繰り返すことによって、螺旋階段を上がるように上へ上へとどんどん成長していくことができるでしょう。
著書の樺沢紫苑氏は、成長してどんどん上にあがっていくことを、「成長の螺旋階段」と呼んでいます。インプットとアウトプットの繰り返しこそが、究極の勉強法、学習法で自己成長の法則なのです。
テレビを見たら友達に内容を話したり、映画を観たらブログなどに感想を書くなどして、インプットとアウトプット繰り返しましょう。作家の立花隆氏、脳科学者の茂木健一氏も、インプットとアウトプットのサイクルを回すことの重要性について述べています。
自己成長をしたければ、インプットとアウトプットをセットにして、繰り返すことを意識しましょう。
まとめ
人生はアウトプットで変わります。
インプット後に、「話す」「書く」「行動する」を意識するだけで、現実世界に変化や影響を与えます。仕事や勉強をアウトプット中心に切り替えると、あなたの計り知れない能力は今まで以上に発揮されるでしょう。
日本一アウトプットをしている精神科医、樺沢紫苑著書「学びを結果に変えるアウトプット大全」では、数万時間を超えるアウトプット経験をもとに確立した、結果が出る「アウトプット術」が紹介されています。もしあなたが、「いくらインプットをしてもちっとも成長していない」と悩んでいたら、ぜひ本書を手に取り自己成長へ繋げてみてください。