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【貧乏飯】人は「匂い」と「見た目」さえ合ってれば味を勘違いするって本当?高級料理を再現してみた

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こんにちは、18歳からずっと金欠状態のワカジツです。頑張って仕事をして給料を増やすと、支出も増える星の下に産まれてしまいました。

突然ですが、皆さん「マツタケ」は好きですか?僕は今の季節は、毎日マツタケのことを考えて過ごすくらいには大好きです。

でもマツタケって普通に数千円するし、当然そんな頻繁に買えるものではないため、最近は画像で済ませることが多いのですが、ふとネットでこんな情報を見つけました。

人間が感じる味覚は、見た目と香りでほぼ決まっている

……舌で感じる味よりも、香りやビジュアル面を重要視しているという説です。

もちろん諸説ありという感じなのですが、味覚の95%は「香り」と提唱している人もいるそうです。

しかも実際に説を立証するようなエピソードもありまして。

かき氷ってそれぞれ味が全く違うように感じますが、シロップの味は全部同じで、香料と着色料が違うだけという話もあるんですよね。人間は「香りと色だけで味を判断している」という説、わりと信ぴょう性ありそうです。

つまり、匂いと見た目、ついでに食感さえなんとかできれば、どんな高級食材でも安く再現できるのでは?

ということで、今回は「匂いと見た目、食感」を再現して、低価格でマツタケを食べられる環境を作ろうと思います。

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この記事は書籍『 虚無レシピ 』の関連コラムです。

マツタケを再現する材料

では早速、マツタケを再現するために必要そうな材料を考えていきます。

とりあえず、マツタケを再現するためには本物に触れないとダメだろうということで、本物を買ってきました。(アメリカ産、期限間近の特売で2,800円)

「低価格で再現するために本物を買う」という大いなる矛盾は一旦無視します。

……あと冒頭で説明した「味覚の95%は香り」という説だと、匂い付き消しゴムが最強になるのでは?という懸念がどうしても消せなかったので、一旦買ってきました。

最近の匂い付き消しゴムって、めっちゃ本格的な香りがするんですよね。昔よりも絶対進化してると思う。

 

ただのゴムだったので一旦忘れてください。

人生で3番目くらいには後悔しました。

 

……てことで、本題のマツタケに戻るのですが、似せるための食材はこちらにします。

エリンギ。

マツタケに似てるやっすい食材の代表格みたいなもんです。食感はほぼ同じ(とネットで見ただけ)なので、あとはうまくマツタケに似せて香りをつけられれば完全再現できるのではないでしょうか。

これらの食材を使って、見た目を寄せていきます。

「見た目」や「香り」を再現する

ということで、エリンギやはんぺんの見た目を、マツタケに寄せていきたいと思います。

マツタケは特売品を買ったのと、保存方法をやや失敗していたらしく、数日でしわしわになっていました。急に変化したので、リアルに浦島太郎を見ている気持ちになりました。

この状態だと見た目を寄せるなんてまず無理なので、細かくカットしていきます。

そのままだと香りは一切せず、現状マジで「土臭いな」しか感想がないので、キッチンペーパーで優しく汚れを落とします。

ゴシゴシ水洗いすると風味もかなり落ちるとのこと。

細かくカットしていきます。

エリンギをマツタケに寄せるだけでなく、マツタケもエリンギに寄っていただくことで、再現度を高めていきたいですね。

ちっちぇぇ~~~。

カサの部分しか処理してないとはいえ、これで2,800円かあ。

エリンギも切って並べてみました。

単体で見るとエリンギをマツタケという人は出てきそうですが、並べると色味の高級感が全然違いますね。

ちなみに汚れを落として切った段階で、だいぶ「おっ、マツタケ!」となるくらいの香りは漂ってきました。2つを比べると、風味は段違いです。

ただ、ここまで近づけないと香らないのはアメリカ産だからでしょうか。

エリンギは、炒めて色を寄せていきます。

エリンギにはなるべく無味無臭をキープしていただきたいので、ノンオイルノン調味料で炒めるだけ。

これでだいぶ色味も似るはず。

マツタケとエリンギがお互い歩み寄った結果、中間地点でシイタケが爆誕しました。

まあパッと見ればマツタケにも見える…かな?

とりあえず見た目はこれくらいして、次は香りを用意します。

食感はマツタケに似ているし、あとは香りさえちゃんとしていればマツタケを食べていると誤認できる(はず)ので。

香りを再現するといったら「永谷園 松茸の味 お吸いもの」しかないですよね。
マツタケ香辛料が入っている最強のコスパアイテムです。

そのままでも十分マツタケの香りはしますが、より香りの強さを高めるために、中の海苔や麩などをなるべく取り出して、マツタケをぶち込んだオリジナルのお吸い物を作りました。

うん。めっちゃマツタケ。ありがとうございます。

 

これで準備が整ったので、さっそく実食していきましょう。

右手にエリンギ、左手にマツタケの香りを携えて、いざゆかん。

スゥゥゥゥゥゥゥ……(深呼吸)

パクっ!

さあ、そのお味は????

・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・

それなりにマツタケの味がするぞ…!

100%「マツタケじゃああああ!うおおおおおお」って感じではないのですが、エリンギを食べてるとは思えないくらいの豊かな風味が口(と鼻)に広がっています。

裏側を知ってる僕でこの状態なので、誘拐されてマツタケの香りがする部屋に閉じ込められた後にエリンギを食べさせられた人なら、「マツタケ!」って思うかもしれませんんね。
(そしてマツタケと答えたら命が終わるデスゲームに発展しそうですね)

これはギリギリ、説立証と言ってもいいかもしれません。

 

なお、息を吐いた瞬間「エリンギだ…」となるので、マツタケの味を長時間キープするには水泳選手ばりの肺活量が必要になりそうです。

まとめ

ということで検証結果としては、「香りと見た目とある程度の食感さえあれば、けっこう本物を再現できそう」ということでした。

マツタケの香りは繊細なので、焼肉のようにジャンキーだけど匂いが強いものであれば、もっと満足度を高められそうです。

とはいえ、まあ正直本物には敵わないし、何なら今回の再現メシは3,000円超えているしで、貧乏だけど高級食材を楽しみたいという目的から考えるとあんまり満足できないなあという結論になりました。

おいしい貧乏飯を食べるという観点からすると、もっと他の方法を使ったほうが良いですね…。

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ガチで100円あったら作れるようなレシピがゴロゴロしているので、財布に気を使いながらもおいしいものが食べたい!という方はぜひ手に取ってみてください。

僕は肺活量を鍛えるためにマラソンしてきます。

ではまた。


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