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対人関係の苦手意識を克服するには?特徴や原因を知って改善策を見つけよう

頭のいい人の対人関係 誰とでも対等な関係を築く交渉術
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生きている以上、人との関わりは避けられません。しかし、対人関係に苦手意識を持つ人も少なくないでしょう。苦手を克服するにはどうしたらよいのでしょうか?

この記事では、対人関係が苦手な人の原因やその克服法をご紹介します。ぜひ最後まで読んで、苦手を克服する方法を実践してみてくださいね。

対人関係が苦手な人の特徴

対人関係が苦手な人の特徴を見ていきましょう。

人と話すことに苦手意識がある

そもそも話すことが苦手だという人は、対人関係も苦手になりやすい傾向があります。話さなければならないと思うと、余計に苦痛になってしまうかもしれません。

自分に自信がないと、何を話していいかもわからず不安を覚えることもあるでしょう。

ただ、相手は話すことが上手いかどうかは気にしていないことが多いものです。意識を変えるだけで苦手を克服できるかもしれません。

内気で自分をみせられない

内気な人は、自分から行動を起こすことが苦手。雑談の輪にうまく入れなかったり、自分から話題を提供できなかったりするのではないでしょうか。

自分の話には価値がないと考えてしまうからかもしれません。自分に自信がつけば、積極的になれることもあります

人を疑ってしまう

相手が本当は自分のことを嫌っているのではないかと疑ってしまいやすい人は、相手と距離をおこうとしてしまいがちです。親しくなればなるほど、不安や恐れを抱いてしまうことも。

このため、相手への警戒心が募り、壁をつくってしまいます。すると、その警戒心が無意識に態度に表れてしまい、相手側も身構えてしまうのです。

人の顔色に敏感に反応してしまう

周りの空気を敏感に感じ取れる人は、相手がどう思っているのかを考えすぎてしまい、会話をするだけで疲れてしまうことも。

自分の意見を言えず、ストレスが溜まってしまいます。その場では楽しいと感じていても、あとから疲れが押し寄せてくることもあるでしょう。

ネガティブ思考になりやすい

ネガティブ思考になりやすい人は、相手の言動を敏感に感じてしまい、少しのことで傷ついて悩んでしまいます。相手は悪気がなかったとしても悩んでしまうので、人と関わることが怖くなってしまうのです。

どれだけ良好な関係でも多少は起こりうることなので、る程度は許容できるようになるとよいでしょう

自分の感情をうまく伝えられない

自分の感情をうまく伝えられないことで、常に自分の気持ちを抑えてしまい、対人関係が苦痛になってしまいます。相手から嫌われたくないと思い、嫌なことでも賛同してしまうことも。

自分は人から好かれないと思いがちなので、自分の気持ちを我慢し続けてストレスが溜まってしまうのです。

自分のこだわりがあり、ひとり行動が好き

ひとり行動が好きな人は、他人にペースを合わせることを苦手に感じます。特に孤独が苦ではない人は、自分のペースが乱されることを嫌い、苦手意識が生まれることに。

また、自分のこだわりがあると、違う価値観を持った人とはうまくやっていけないのだと、関係を築くことを諦めてしまう傾向があります。

とにかく真面目で几帳面

真面目で几帳面な人は、相手の話を真正面から受け止めてしまいがちです。ちょっとしたネガティブな内容を聞き流せないので、ストレスを感じやすく、相手に気を使いすぎて疲れてしまいます。

また、良好な対人関係を築かなければならないと思って頑張ってしまうために、うまくいかないことに悩んでしまいがちです。

対人関係が苦手になってしまう原因

対人関係が苦手になる原因を探っていきましょう。

相手の気持ちに配慮しすぎてしまう

良好な関係を築くためには、相手を思いやった言動が大切です。しかし、相手から嫌われないようにと我慢をし続けていると、ストレスが溜まり、対人関係に苦手意識が生まれてしまいます。

特に対人関係がうまく築けないと自分に価値がないと思ってしまう人は、無理な付き合い方をしてしまう傾向があります。

自分のペースを乱されるのが苦痛

対人関係を良好に保つには、相手の考えを受け入れて自分が妥協しなくてはならないときもあります。自分のペースが乱されてしまうので、関係を持つこと自体が苦痛になってしまうのです。

うまくコミュニケーションが取れない

内気で自分をみせられない人や、自分の感情をうまく伝えられない人は、仲良くなりたいと思っていてもなかなか話の輪に入ることができません

コミュニケーションが苦手なことで、大きなストレスを感じます。このため、対人関係を築いていくことに苦痛を感じてしまうのです。

深い関係が築けない

過去に裏切られた経験がある人は、他人への警戒心が強くなってしまいます。このため、深い関係を築くことにためらいが生じてしまうのです。

人と関わること自体を避けてしまいがちなので、苦手意識はなかなか改善されなくなってしまいます。

対人関係の苦手意識を克服するには?

対人関係の苦手意識を克服する方法を見ていきましょう。

仕事での対人関係を克服する方法

人生において多くの時間を費やす職場での対人関係。自分と合う人ばかりではないので、悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。

目的は仕事なので、ある程度割り切ってしまうことも大切。コミュニケーションは、仕事に必要なものを中心にすると気が楽です。共同で何かを作り上げる意識を持つとよいでしょう。

挨拶をきちんとするだけでも印象は変わります。最低限のコミュニケーションを成立させておけば良好な関係にすることが可能になるです。

どうしても無理なときは、信頼できる上司や先輩に相談してみましょう。

恋愛での対人関係を克服する方法

友達の関係だと楽しく付き合えるのに、恋愛で深い関係になるとうまくいかなくなってしまうタイプの人がいます。好きな人に嫌われたくないという気持ちが苦手意識につながってしまうのです。

怖いかもしれませんが、自分の気持ちを素直に伝える努力が大切。ぶつかることもありますが、きちんとお互いの気持ちを知ることでより深い関係性に近づいていくでしょう。

恋人は嫌う対象ではないので、苦手を克服しやすい関係性です。少し意識を変えるだけで円満な関係にすることができるでしょう。

友達付き合いでの対人関係を克服する方法

友達との関係は比較的長く続くので、無理をしないようにすることがポイントです。

対人関係に苦手意識がある人は、つい相手に合わせてしまい、気を遣いすぎて疲れてしまう傾向があります。表面的には安定した関係に見えますが、友達と一緒にいることが次第に苦しくなってしまいます。

ある程度関係が続いてきたら、少しずつ自分の意見や気持ちを伝えるように意識してみましょう。最初は勇気がいるかもしれませんが、自分を出せるようになれば気疲れすることも減っていきます

案外、相手はなんとも思っていないもの。対人関係を気軽に考えられるようになれば、苦手意識を克服していけるでしょう。

対人関係で溜め込んだストレスを解消することも大切

ストレスは溜め込まないようにしたいもの。自分なりに解消する方法を持っておくとよいでしょう。

良質な睡眠で体と心を休める

心と体はつながっています。良質な睡眠を心がけ、ストレスを溜め込まないようにしましょう。規則正しい生活を意識し、入浴はぬるめのお湯にゆっくり浸かるなどの対策が有効です。

睡眠不足は更なるストレスを生みますので、意識して睡眠をとるようにしましょう。

適度な運動でリフレッシュする

適度な運動も大切。無理のない程度の適度な運動を日常に取り入れることで気分転換にもなります。

ウォーキング・軽いランニング・ダンスなどの有酸素運動がおすすめ。休日には緑の多い公園やハイキングに出掛けるのもよいでしょう。太陽の下で体を動かすだけでもリフレッシュできます。

趣味などに没頭して嫌なことは忘れる

好きな趣味などに没頭しているときは嫌なことを考えることなく、ストレス発散にもつながります。趣味がないという人は、何か没頭できるものを探すのも楽しいかもしれません。

映画・漫画・ゲーム・音楽鑑賞や演奏・スポーツ・旅行など、没頭できればなんでもいいのです。共通の趣味を持つ人に関われれば、対人関係の苦手意識の克服にもつながるでしょう。

信頼できる人に話を聞いてもらう

信頼できる人に相談することも大切です。一人で抱えきれなくなっては大変。相談することで、自分では思いつかなかった解決策が見つかることもあるでしょう。

話を聞いてもらうだけでも気持ちの整理ができるようになり、心が少し軽くなるはずです。

対人関係が苦手な人におすすめの考え方

対人関係に苦手意識がある人におすすめの考え方をご紹介します。

マインドフルネス瞑想

マインドフルネスとは「今、この瞬間」を大切にするという考え方のこと。過ぎ去った過去を手放し、将来の不安からも離れます。マインドフルネス瞑想にはストレス軽減効果があります。

あぐらの姿勢で座り、呼吸に意識を向けましょう。何か考え事をしてしまっても、すぐに呼吸に意識を戻すことで、何度でも「今」に戻るのです。

マインドフルネス瞑想は集中力の向上も期待できるので、仕事にもよい影響があるでしょう。

リフレーミング

リフレーミングとは、物事を違う視点で捉えてポジティブに解釈する考え方のことです。

対人関係が苦手な自分が嫌だと感じている人がいるかもしれませんが、苦手だということ自体は悪いことではありません。話すのは苦手でも文章を書くことに素晴らしい才能があるかもしれませんし、話題を振れなくても相手の話を引き出すことが得意だったということもあります。

このように、欠点と思われることも違う視点で見ると長所になりうるのです。リフレーミングを実践することで、ネガティブをポジティブに捉えられるようになるでしょう。

アンカリング

アンカリングとは、ある情報や数値を提示すると、それを基準にして判断するようになる心理作用のこと。これを応用し、ポジティブ思考の行動を実践することで、ポジティブ思考になれるようにするのです。

たとえば、何かに勝利した時にとるガッツポーズ。これを悩んだ時などに意識的に取り入れることで、ポジティブな考え方になれるでしょう。

どうしても辛いと感じたら

考え方や行動を少し変えると対人関係の悩みが軽減することもあります。また、対人関係が苦手な自分を受け入れて、その中で心地よく生きていくことも可能なのです。

ただ、ストレスが体や心に現れてしまったら、病院で治療をうけることも大切。一人で抱え込まないようにしていきましょう

まとめ

対人関係に苦手意識のある人は、自分よりも相手のことを中心に考えているのかもしれません。少しずつ考え方や行動を変えていくことで、無理のない付き合い方ができるようになり、苦手意識の軽減につながりますよ。

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