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「ごめんなさい」が多すぎるあなたへ。自分の価値観をひきだして対等な人間関係にする方法

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すぐに「ごめん」と謝ってしまったり、腐れ縁を断ち切れなくてつらい思いをしていませんか?
よい人間関係を築くには、自分の心と向き合いコントロールする習慣を身につけることが大切です。

その方法をメンタルクリニック院長である須田賢太著書の『メンタルヘルス大国アメリカで実証された 心がモヤらない練習』より紹介します。

恋人や友だちからナメられている気がするときには

上から目線にモヤモヤするときの対処法を以下に紹介します。大切なことは、自分自身を尊重することです。

  • 人間関係に上下はない
  • 「ごめん」を「ありがとう」に変換する

人間関係に上下はない

人間関係に、上も下もありません。誰もが自分自身を尊重していいし、長く良好な関係を築いていくためには、お互いを尊重し合うことが不可欠です。

とはいえ、恋人や友だちとの関係は対等のはずですが、約束をよくドタキャンされてしまう、「だから〇〇はダメなんだよ」とバカにされる、なぜかイライラされることも。どういうわけか上下関係が生まれてしまうことがあります。

「自分が上」だと認識した人は、相手の意見や都合をないがしろにしたり、無意識に偉そうな態度をとったりしがちです。

そんな接しかたにも「イヤ」と言えずに「私はそうされても仕方ない人間だから」とガマンしている人もいると思います。

でも、本来恋人や友だちとの関係に上下はありません。あなたが感じている上下関係は実際に存在するのではなく、なにかがきっかけで生じている錯覚のようなものです。

「ごめん」を「ありがとう」に変換する

「私は下の立場の人間」という錯覚をなくすために、まずおすすめしたいのは、「謝りすぎない」ことです。「ごめん」と言いそうになったときには、代わりに「ありがとう」と言いましょう。

なにかをしてもらったときや、相手の機嫌が悪いとき、相手と意見が合わなかったときなど、つい「ごめん」と言ってしまっていませんか?

自分の意見を持つことやそれを主張すること、人の意見に同意しないこと、人になにかを求めること、それらはすべて「申し訳ないこと」ではありません。

人に迷惑をかけたり傷つけてしまったときは素直に謝るべきですが、そうでない場合、過度の謝罪は相手の癇にさわります。

必要のない謝罪で下手に出ることは、自ら上下関係を演出してしまうということ。それが続くと相手もだんだん勘違いし、横柄な態度をとるようになるのです。

悩みを聞いてもらったとき、自分が使ったコップを片付けてくれたとき、行きたいお店につきあってもらったとき。「ごめん」と言いそうになるのを抑えて、代わりに「ありがとう」と言います。申し訳なさそうにされるより、感謝されるほうが相手も嬉しいはず。

対人関係において大切なことは、自分自身を尊敬し続けることができる関係かどうか。簡単に言うと、その人と親しくしている自分自身を好きかどうかです。

謝るよりも、まず「ありがとう」と伝えることで、自分自身を尊重するきっかけになります。

腐れ縁を断ち切れないときには

本当は苦しいけれど、なんとなく続けてしまっている人間関係を見直す方法を以下に紹介します。

  • 人生で大切にしたい人間関係とは
  • 4つの質問で自分の価値観を思い出す

人生で大切にしたい人間関係とは

人生で大切にしたい人間関係とは、一緒にいてあなたの価値観が守られる関係、お互いに尊重し合える関係だと言えます。

とはいえ、離れようとしても離れられない人間関係もあるでしょう。

自分を大切にしてくれなくて何度もつらい思いをしているのに、情がわいてどうしても離れられない恋人や友だち。大人になっても干渉してくる家族、お世話になった社長への恩義でやめるにやめられない会社なども腐れ縁と言えるかもしれません。

「関係を続けていると苦しい」ということは、その人とかかわることで自分のなかのなにかが犠牲になっている、ということです。

大切にしたい価値観や思い、自分が自分であるという尊厳。それらを犠牲にしてまで、本当に続けるべき関係なのでしょうか。

重要なのは、一緒にいてその価値観が守られる関係、お互いに尊重し合える関係です。

4つの質問で自分の価値観を思い出す

価値観は、自分がほかの誰でもない自分であることを教えてくれるもの。

ここでは、自分の大切にしたい価値観を引き出す質問を4つ紹介します。

あなたの答えを考えてみてください。

  1. 以前の私は、どんな理想の人生を思い描いていた?
  2. 日頃から一番大切にしていることは?
  3. どんな人間になりたい?
  4. 人生で成し遂げたいことは?

たとえば、こちらの都合を考えず、自分勝手に呼び出してくる恋人がいたとします。嫌われたくないので呼ばれたら駆けつけ、自分のことはいつもあとまわし。このままでいいのか悩みながらも、ずるずると関係を続けていました。

でも、その恋人とつきあう前は、「国家資格をとって一生好きな仕事をする!」と勉強をがんばっていました。趣味の時間を削ってでも、夢のためなら前向きに努力していたのです。

それが今では、勉強する時間は恋人にとられ、やる気もすっかり喪失しています。

しかし、本当にそれでいいのでしょうか?長期的な視点で人生を考えたとき、今すがっているものは、自分の価値観を犠牲にしてまで守りたいものでしょうか。

4つの質問の答えはあなたの価値観です。それらの阻害要因になるような関係は見直したほうがよさそうです。

腐れ縁を断ち切るときは、自分の価値観と率直な気持ちを相手に伝えて、関係性が変わるかどうか様子を見てもいいかもしれません。その際は、申し訳なさそうにしたり相手の顔色をうかがったりせず、自信をもって伝えましょう。

まとめ

「ごめんなさい」と、必要のない謝罪で下手に出ることは、自ら上下関係を演出してしまうきっかけにつながります。その結果、立場が下だと感じてしまい、人間関係がうまくいかなくなることもあるでしょう。

本来、恋人や友だちとの関係に上下はありません。

対等な関係を構築するためにも、ぜひ「ごめんなさい」を「ありがとう」に変えるなどして、無意識に立場を下げる行動を避けるようにしてみてください。

メンタルヘルス大国アメリカで実証された 心がモヤらない練習』では、つい「ごめん」と謝ったり、腐れ縁に悩むのではなく、よい人間関係が作れるよう自分の心をコントロールする30の行動リストを4コママンガとともにお届けしています。

自分も相手も大切にして、楽しく過ごしましょう。


メンタルヘルス大国アメリカで実証された 心がモヤらない練習 著:須田賢太 / マンガ:まるいがんも

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