『うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと』(2022年11月8日発売)著者のデラさんに「うつ病のボクが精神科のメリットとデメリット」を聞きました!
「うつ病彼氏の恋愛相談」で救われる人が続出!「うつ病の当事者」であったデラさんが今うつ病に悩む全ての人に伝えたいことを本音で語ります。
「うつ病かもしれない。そんな人が病院に行くメリットとデメリットを話します」
こんにちは。Twitterで「うつ病の治し方」を中心に発信をしてフォロワー約15,000名。ココナラで「うつ病彼氏の恋愛相談」の仕事を約200件。レビュー★5 うつ病になって丸8年の「デラさん」です。以前に「講演会」をさせていただき、記事化していただきました。そちらもチェックしていただけると嬉しいです。
この記事はこんな人に向けて記載をしています。
・精神科に行きたくないという当事者
・精神科に行って欲しいと願う恋人
・薬漬けになるのが怖いという人
・病院に行く前と後の体調の変化を知りたい人
うつ病を8年ほど経験して、最初の4年間は自力で治そうとした結果と。その後の4年間は通院をすることで、どんな薬を処方されて回復していった経緯から「メリット」「デメリット」を話していこうと思います。
体験談がベースとなる内容になりますので、意見の1つとして考えてくだされば嬉しいです。
目次
回復を優先するなら通院。履歴書のことを考えると自力
もったいぶらずに結論から言ってしまえば、通院せずに回復させるのは難しいと思っています。その理由も後半に追記しますが「治すための土台」になってくれるから。
逆にデメリットとして大きいのは「社会的ステータス」という問題かと思います。東京でバイトの面接ですら「精神科などに通院していますか?」という質問をされたり、誓約書に「精神科に通院してない」という記入を求められたこともあります。
企業側としては、すぐ辞めてしまう可能性のある人材。ストレス耐性が弱いと判断される者を採用したいと思わないことが要因かと思います。ですので、履歴書のことを考えると精神科に通院するという選択は難しいのかもしれません。
ザックリ話すとこんな感じですが、自分の経験談から「なぜ?この結論に至ったのか」という理由を紹介していきますね。
通院しなかった4年間の体調
ちょうどボクは8年前の今頃に、うつ病を発症しました。前半の4年間は「精神科には行きたくない」「クスリなんか飲まずに治してやる」とおそらく今この記事を読んでいる方と同じような心境でした。または、うつ病の恋人が似たようなことを言っている。という方もいると思います。
精神科に行かない4年間は、体調の波が激しく、自分でも半日後の体調ですら予測することが難しかったんです。
外出をしたり、バイトで働いたり、その次の日は疲れでダウン。しかも、体力の回復が遅くなってしまい。週2で働いて、週5で休んでも間に合わない時期もありました。
「これが当たり前」「うつ病ってそういうもの」当時はそう思っていたので、現状の自分に絶望していました。死にたくなるのは、当たり前ですよね。昔の自分と比べものにならないくらい体力が衰えて、今まで普通にできていたことができなくなってしまったのですから。
受け入れたくないけど、体調が悪い状況。「寝れば治る」と思っていましたが、どれだけ寝ても良くならず。気がつけば、4年間ほど横になっていた記憶しかないほど。
病院に行かない状態だと、こんな感じ。
うつ病を治すためには「朝の散歩」などが効果的と言われますが、そんな気力もなかったですし。それを継続させるなんて無理だなと本気で思っていました。
通院した時の4年間の体調
精神科のクスリを毎月ちゃんと飲むようになってからの話。
医者からは「気分を上げるクスリ」という記載があるものを処方されました。当時のボクはレクサプロを飲んでおり、初めて飲んだ時は「壊れた心がくっついていく感覚」になったことを強く覚えています。
ドクターは無愛想でしたが、話を聞いてひたすらメモを取ってくれて「こういう作戦で治療を進めていきましょう」と話してくれました。口数は少なかったですが、今までよりも身体に活力が満ちていき「この病院に来てよかった」と思えたんですよね。
あんなに精神科のクスリを嫌がっていたのですが、今までとは比べものにならないほど状態が良くなって。元気でいる時間が長くなり、人間らしい感覚に戻れる時間が増えていきました。
今までは生きていたけど、死んでいた。完全には良くなっていないけど、行動できる量も増えて、そこから2年間。週3のバイトを休まずドタキャンせずに働き続けることができたんです。
今までの自分からしたら、あり得ない結果。
こんなことなら、もっと早く精神科にチャレンジすればよかったと思っています。この2つの経験から、メリットとデメリットをまとめていきますね。