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リーダーシップをとる(発揮する)とは|行動事例や求められる能力・資質など解説

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本記事では「リーダーシップをとりたい」「リーダーシップを発揮するにはどうしたらよいか」と考えている人に向けての内容を解説します。リーダーシップをとるとは何を意味するのか、行動事例や求められる能力・資質、リーダーシップを高める方法など、今後リーダーシップを発揮するためにぜひ参考にしてください。

リーダーシップを必要と感じている人は多い

職場や転職市場などビジネスシーンにおいて、リーダーシップをとれる人材が強く求められています。ただし実際には、リーダーに該当する人であるものの、周りからリーダーシップがないと思われているケースも多々あります。リーダーシップは、目標管理・達成に通じる能力であることから、役職に就いている人だけでなく、個人としても身につけたいと考える人は少なくありません。

リーダーシップとは

リーダーシップとは、組織における統率力のことです。統率力は、組織全体の目標達成を実現するために、組織をまとめ上げ、全体の意識を引っ張っていく能力をいいます。明確なビジョンと目標を示した上で、メンバー一人ひとりのパフォーマンスを最大化させる役割があります。

他にも、模範的な振る舞いや組織環境の整備、時にはメンバーに業務遂行や意思決定などの権限を委ねることで個の成長を促すなど、組織全体のために使われる能力のことです。

リーダーシップをとるとは

リーダーシップをとるとは、自身の人格を高めることで、「リーダーシップを発揮する」ともいいます。チーム全体の目標達成に向け、チームメンバーや組織を導いたり、業務を円滑に回したりする自身の言動そのものといえるでしょう。そのため、上司や管理職に限らず、一般社員にもリーダーシップをとることが求められます。

リーダーシップは先天的な性質のものではない

個人の先天的な性質や才能と考えられていたリーダーシップですが、最近のさまざまな研究では、努力や経験を経て後天的に身につけることができるとされています。リーダーシップを引き出すためには、個人の意思や行動に加え、仕事の状況やチームメンバーとの関係性など、周囲の環境が影響するのです。

経営学者ピーター・ドラッカーは、リーダーシップとは資質ではなく仕事であり、責任をとること、信頼によって生まれるものであると定義しています。目標達成と集団維持の2つの能力からリーダーシップを定義するPM理論という行動理論も有名です。

マネジメントとの違い

リーダーシップとマネジメントは異なるものです。リーダーシップには、チームを統率する力や人望、先見性など、チームを目標に導く力や共に進む能力が重要です。一方のマネジメントは、目標のための手段を考え、時にはチームが向かう方向性を俯瞰し、軌道修正するなどの管理調整能力が求められます。

リーダーシップとマネジメントの違いを理解しておくことで、自分の仕事にはどちらが必要なのかを冷静に判断することができます。

リーダーシップ(リーダーとしての行動)の事例

リーダーシップをとるにはどのようにしたらよいのか、リーダーシップを発揮するために必要なことは何かを、具体的な行動事例を挙げて解説します。

大きな目標・明確なビジョンを設定し示す

リーダーシップは、チームの目標を設定し、達成に向かうときに発揮されます。明確な目標があることで、チームメンバーは向かうべき方向性を理解します。さらに、目標達成のためにメンバーを導く際にも、リーダーシップは発揮されるのです。組織をまとめること、つまり、方向性やモチベーションの維持をする力が必要になります。

組織の環境を整備したり、自身が模範を示したりすることも、重要なリーダーシップのひとつです。

周囲の変化に柔軟に対応できるようにしておく

複数の人で構成されるチームでリーダーシップを発揮するためには、常に周囲にアンテナを張っておく必要があります。日頃からチームメンバーとのコミュニケーションを意識すれば、必要に応じたサポートやアドバイスが可能です。

チーム内の変化に気を配ったり、適宜結果を確認したりすることは、モチベーションの維持やチーム全体の活性化につながります。また、結果的に業務の効率化や組織化の徹底もできるでしょう。

自分と周囲を冷静かつ客観的に分析することが必要

リーダーシップをとるためには、何があっても冷静な判断を下せることが大切です。自分の意思や行動、周囲の状況やチームの環境を冷静かつ客観的に分析して、その時々に必要なことを見極める冷静さがリーダーには求められます。

ただし、独断で進めるだけではリーダーシップとはいえません。チームメンバーの意見も尊重できる余裕と問題解決のための傾聴力が必要です。冷静さや傾聴力は、チーム全体に安心感を与えます。