仕事で何をしたらいいかわからないという状況に不安を感じていませんか?自分に能力がないのでは…と落ち込んでしまうこともあります。しかしそれは、単なる経験不足だったり、仕事のやり方を知らないだけかもしれません。
この記事では、仕事で何をしたらいいかわからなくなってしまう原因と、対処法について解説しています。誰もが最初から完璧にできるわけではありません。原因を知り、きちんと対処することで克服できます。ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
仕事で何をしたらいいのかわからなくなる原因
仕事でなにをしたらいいのかわからなくなる原因を見ていきましょう。
経験不足による不安がある
経験が少ないと自信が持てず、適切な判断や行動ができなくなってしまいます。理論的な知識があっても実際の業務で活用する経験が不足していれば、具体的にどう動くべきかがわからずに本来の能力を発揮できなくなってしまうのです。
特に新入社員や移動直後はこのような状況に陥ることが多くなります。個人差はありますが、基本的な業務をこなせるようになるまでには3〜6ヶ月、一人前になるには1〜3年かかるとも言われているので、焦らず着実に経験を積み重ねていくことが大切です。
業務内容を理解しきれていない
業務内容を理解できていないと、仕事の全体的な流れや各タスクの関連性を把握できません。このため、次に何をしたらいいのかを予測できなくなります。複数のタスクが発生すると、どれを先に行うべきかの判断も難しくなるのです。
自分では理解していると思っていても、実際はそうではなかったという場合もあります。業務を完了させるまでの手順を書き出してみると、曖昧なところが見つかるかもしれません。また、書き出すことによって仕事の全体像が見えるようになります。
仕事の目標や方向性が明確になっていない
仕事の目標や方向性が理解できていないと、複数の業務や課題の中で、何を重視すべきかがわかりません。いつまでに何を達成するべきかという期限がわからないので優先順位が決められず、何をしたらいいのかわからなくなってしまうのです。
営業部門で働いている場合、「売り上げを上げる」という漠然とした目標だけでは具体的に何をすればいいのかわかりません。しかし、「今月は新規顧客を5社獲得する」などの明確な目標があれば、そのために必要な行動がみえてくるはずです。
仕事で何をしたらいいのかわからない人の特徴
仕事で何をしたらいいのかわからなくなってしまう人が持っている特徴を見ていきましょう。
優先順位を決められない
優先順位が決められない人は、目の前のタスクの重要度や緊急度を判断することが難しくなり、どの仕事から取り組むべきかがわかりません。このため、次に何をしたらいいのかがわからなくなってしまいがちです。
複数のタスクが同時に発生したとき、どれから手をつけたらいいのかがわからないのです。どうするべきか迷ってしまい、結果として何もできないという状態に陥ってしまいます。優先順位を決めることが苦手な人は、何をしたらいいのかわからなくなってしまう傾向があるのです。
周囲に頼りすぎている
自分で判断や決定することを避け、つねに他人の指示や助言を求めている人は、ひとりでは何をすべきかを判断することができません。自立心や問題解決能力が育たないままなので、言われたことだけしかできなくなってしまうのです。
このような人は、失敗を恐れる気持ちや、責任を取りたくない気持ちが働いていることが多いです。まずは小さな判断を自分ですることから始めて、徐々に自分で決定する範囲を広げていくと自信がついていきます。
自信がなく不安を感じている
自信がない人は自分の能力や判断を過小評価してしまい、自分で考えることに対して不安を抱えています。このため、積極的に仕事に取り組めなくなってしまい、何をしたらいいのかがわからなくなるのです。
自分に自信がないと周りの評価を過度に気にすることにもつながります。周囲から批判されたり、迷惑をかけたりしたらどうしようという不安があるからです。自分でもできるという経験を積んでいくと自信につながり、何をしたらいいのかがわかるようになります。
仕事で何をしたらいいのかわからないときの7つの対処法
ここからは、仕事で何をしたらいいかわからないときの対処法を7つご紹介します。
- なぜわからないのかを考える
- 自己分析をして自分の強みを知る
- 上司や先輩とのコミュニケーションを改善する
- 小さな目標を設定する
- 仕事の手順を明確にする
- 仕事の優先順位をつける
- スキルアップを目指す
次から詳しくみていきましょう。
1.なぜ分からないのかを考える
なぜ何をしたらいいのかわからなくなるのか、その原因を考えてみます。自分の課題や不安要素が明確になれば、適切な対策が立てられます。何がわからないのか、どのような状況でわからなくなるのかなど、具体的に書き出してみましょう。
業務内容が理解できていないことが原因だとわかれば、マニュアルを見直したり、作業の手順を再確認したりするなどの対策ができます。なぜわからないのかを、自分自身で考えてみることが大切です。
2.自己分析をして自分の強みを知る
自分の強みを理解できると、それを活かせる業務や役割がみえてきます。すると、仕事に対する自信が生まれ、積極的に仕事に関わるようになるので、何をしたらいいのかがわかるようになってきます。
自己分析の方法としては、過去の成功体験を振り返ってみることが効果的です。これまでにうまくいったことや、評価されたことを思い出してみましょう。そこで発揮された能力や特性が自分の強みである可能性が高いです。
3.上司や先輩とのコミュニケーションを改善する
上司や先輩とのコミュニケーションが円滑だと、仕事の進め方や優先順位の付け方、業界特有の知識なども伝授してもらいやすくなります。また、仕事で何をしたらいいかわからないときも、質問をしやすいはずです。
まず自分から積極的に話しかけるなどして、普段からコミュニケーションをとるようにしましょう。定期的に進捗報告をしたり、わからないことはすぐに質問したりすることを習慣にしておくと、上司や先輩側も気にかけてくれるようになります。
4.小さな目標を設定する
大きな目標や長期的な目標は重要ですが、それだけでは日々の業務で何をするべきかがわからなくなることがあります。そこで、大きな目標を小さな目標に分割し、短期的に達成可能な目標を設定することが有効になってきます。
「今月の売り上げ目標を達成する」という大きな目標があれば、それを「今週は5件の新規顧客にアプローチする」「今日中に2件の見積書を作成する」などの具体的かつ小さな目標を設定するのです。
達成可能な目標を設定すると、目標を達成するごとに自信がつき、達成感を味わえます。また、大きな目標への道筋が見えてくるので、仕事の方向性もわかってきます。すると、「次は何をするべきか」が明確になっていくのです。
5.仕事の手順を明確にする
仕事の手順が明確になっていないと、どこから手をつければいいのかがわからず、不安や焦りを感じます。自分の抱えているタスクの手順を整理し、可視化することで「やるべきこと」がはっきりとわかるようになります。
仕事の手順を明確にするには、自分の仕事のタスクを終わらせるための手順をできるだけ細かく書き出すことが大切です。もしその手順が間違っていたら、そのたびに修正していくことで、完璧な手順が出来上がっていきます。
書き出した手順に沿って業務を進めていくことを繰り返していると、次に何をすべきかが瞬時にわかるようになります。また、効率化したり、改善点を見つけたりすることもできるようにもなるのです。
6.仕事の優先順位をつける
仕事の優先順位がつけられるようになれば、複数のタスクが同時に発生しても悩むことなく業務に取り掛かれるようになります。優先順位をつけるには、締め切りを設定することと、最優先以外の仕事以外を「やらない」と判断することも必要です。
優先順位をつけるときは、自分の中で基準を明確にしておくことが大切です。たとえば、職位の高い人の依頼を優先すると決めたなら、せっかちで怖い人や強引でグイグイくる人など、衝動的に優先してしまいそうな人からの依頼に惑わされないようにします。
優先順位を決めるための明確な基準を持ち、それに従って順番を決めることを繰り返していくと、優先順位をつけられるようになります。
7.スキルアップを目指す
スキル不足で何をしたらいいのかわからなくなっているのなら、継続的なスキルアップをすることが必要になります。知識やスキルを身につけることで、仕事への理解が深まり、自信を持って業務に取り組めるようになるのです。
自分の業務に直結するスキルを優先的に学ぶようにしましょう。セミナーや書籍から知識を得たり、資格を取得したりするのはもちろん、先輩や上司の仕事を観察して学ぶことでもスキルアップができます。
仕事で何をしたらいいのかわからなくても前向きにとらえよう
仕事で何をしたらいいのかわからない状況に陥ってしまうと、自分は仕事ができないのではないかとネガティブな感情を抱いてしまいがちです。しかし、自分を見つめ直し、成長する機会だと思ってできることから取り組んでみましょう。
経験を積んだり、仕事の全体像を把握したりすることで何をすべきかの判断ができるようになります。自分で考え、成功体験を重ねていくうちにできるようになっていくものです。
すべての仕事の基本は手順を明確にすること
仕事で何をしたらいいのかわからないときは、仕事のやり方を知らないだけかもしれません。すべての仕事の基本は手順を明確にすることです。やるべきタスクを把握したら、その手順を把握することで仕事の全体像が見えてきます。すると、「今やること」がわかるようになるのです。
小鳥遊氏・F太氏著『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』では、スムーズに仕事ができるようになる仕事術を悩み別で紹介しています。仕事の手順を明確にする方法も詳しく説明されているので、仕事で何をしたらいいのかわからないという悩みを抱えている人には参考になるはず。ぜひこの本を読んで、スムーズに仕事ができる人を目指してください。