うつ病になった僕が伝えたいこと

うつ病から回復するためのOK行動と避けた方がいいNG行動を紹介します。

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#うつ病になった僕が伝えたいこと

うつ病からの回復が遅れるNG行動

今でもやってしまう失敗として「自分の状態を間違える」「疲れてるのに疲れることをする」この2つがダントツで多いです。その中でも多くの人が一度はやってしまうようなことを紹介します。

意識すれば避けることができるため「知っているか知らないか」という知識の部分も大きいです。また、無意識にやっていたけど実はやめた方がいいこともあったりするので、注意してください。

仮にNG行動をやっていたとしても、不可抗力というか仕方ない部分もあります。今まで右手を中心に使っていた人が急に左手を中心に使って生活してください。と言われても困惑してしまうのと同じです。

今までの習慣をカンタンに変えることはできません。

できなくても、落ち込む必要はないです。けれど、もしもできるようになったら今後の人生で役に立つ強い武器だと思ってくれた方がいいですね。

1. 情報を多く得ること

うつ病の療養中は可能な限り「SNS」「ニュース」「そのほかの過剰な情報の入手」はできるだけ避けた方がいいです。マジで毒にしかなりません。

何か調べたいことがあって、自発的に調べる分にはOKです。しかし、なんとなくTwitterを開いたりしてると情報が大量に流れてきます。

突然ですが、ご飯を食べたらお腹いっぱいになるように。情報も摂取したら脳がパンパンになります。しかし、多くの人は許容量に気付くことができず疲弊していきます。

脳が疲れるだけならいいんですが、SNSで伸びる投稿は「感情を大きく煽る」ことが多くメンタルを安定させたい療養中のタイミングだと猛毒になりかねません。

ボクの場合、Twitterはフォロー0で投稿だけ。インスタグラムは削除。テレビはつけない。特定のYouTubeの番組やアニメだけの生活をしていました。振り返ってみると情報をできるだけ得ない平穏な生活をすることでバランスを保っていました。

開くのがクセになっている人はアプリ自体を削除したり、他に時間を潰せる新しい方法を試すことをオススメします。どうしても使いたい場合は目的をしっかり持って使うべきですが、流されてしまうと思うので使わないのがベストかなと。

2. 特定の行動を強制すること

うつ病の療養中で「朝散歩を絶対にしよう」「絶対に朝に起きよう」「絶対に週5で働こう」など自分で特定の行動をしようと決意したり、頑張ろうとしてしまう。そんなこと皆さんもあると思いますが、うつ病になる前であれば実行できたでしょう。

しかし、うつ病になってからは辞めた方がいいです。

その理由は「意識が大きくなってしまう」ことが最大の要因になります。例えば「絶対に朝に起きよう」と強く意識してしまうと、そのことを強く考えてしまいます。

うつ病という状態は分かりやすく解説すると「脳が疲れている状態」だと思ってまして、イメージで例えるとフルマラソンを走ったくらい脳が疲れてます。その状態で「もっと頑張ろうぜ!」って言われても大半の人が勘弁してくれよ。って思いますよね。

できるだけエネルギーを使わずに生活することを心掛けた方が回復しやすいけれど、真面目な人ほど頑張ろうとしてしまいます。

行動を強制することも自分の身体にとてつもない負荷があります。

できるだけ楽に楽に考えるようにしてください。そこができるようになってくると「朝に起きようと思わなかったけど起きれた」と勝手にできるようになったりします。

その時まで今は頑張らないでください。

3. 勝手に治ったと判断すること

うつ病を再発する理由ランキング1位だと思っています。治ったと言っている人の99%は治ってません。そう思い込ませているか、たまたま調子がいいだけです。

そのため読んでいる方に実践して欲しいことは「体調が良いと思っても、体調が悪い時と同じような生活」を心掛けて欲しいです。うつ病はカンタンに回復できる病気ではありません。

ある程度の休息期間を取って、どれくらい行動するとダウンするなって境界線が分かってくるとペース配分ができるようになります。しかし、最初はそんなことできません。

ほぼ全員がオーバーペース。オーバーワークで再発します。要するにペース配分もなく常に全力でエネルギーを使いすぎてしまうんです。自分の体感ですが、絶好調と感じる日は年に数回くらいしかありません。

常に少し悪いな~という日が圧倒的に多いです。むしろ、絶好調だと怖いと思います。

これを読んでいる皆さんも「今日のわたし絶好調すぎる!怖いから控えめにしておこう!」という判断ができるようになったら、うつ病から解放される日も近くなるでしょう。それくらい間違えやすいので気をつけてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事では「自分でコントロールできないことは追わない」「自分で調節できることだけを追いかける」というスタンスで紹介してきました。

医学的な観点から考えたら「これは絶対にやるべきだ」「これは絶対に避けた方がいい」という意見もあると思います。そりゃ睡眠は8時間くらい取れた方がいいと思いますし、朝型の生活ができるのが理想でしょう。しかし、それは狙ってできることではありません。

寝たくても眠れない。起きようと思っても起き上がれない。それが「うつ病」という病気です。回復するための作戦として、動けない人に朝散歩を提案すること自体おかしいと思っています。

人によって回復するための段階があります。しかし、情報が錯乱しているため「どの順番でリハビリをするべきなのか」それは個人差もありますし断言も難しい。

そのため、基本的な回復までの考え方を記載していきました。何を捨てて何を追いかけるべきなのか。これを参考にしてくれたら嬉しいです。最後までご覧いただきありがとうございました。


デラさん
ただの31歳。うつ病の感覚&気持ちを言語化して発信するフリーランス。Twitterフォロワー25000。ココナラにて「うつ病の恋愛相談」の販売実績250件。著書「うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと」

Twitter:https://twitter.com/dera3daze
うつ病彼氏の恋愛相談:https://coconala.com/users/513770
この記事は書籍『 うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと 』の関連コラムです。
「うつ病彼氏の恋愛相談」で救われる人が続出!「うつ病の当事者」であったデラさんが今うつ病に悩む全ての人に伝えたいことを本音で語ります。