やるべきことがあってもなかなか取りかかれずだらだらしてしまう時ってありますよね。
今回は、なかなかモチベーションが上がらないときでも一瞬で切り替えられる方法を、9月新刊『何をするにもやる気がでないので30秒でモチベーションを上げる方法を教えてください…』よりご紹介します。
目次
声に出してカウントダウンをする
やらなきゃいけないのに、腰が重くて始められない…。 そんなときは、「5、4、3、2、1、GO!」 と 「カウントダウン」で自分に発破をかけてみてください。「今からやるぞ」 「30秒後に動くぞ」でも、宣言になっていればなんでもOK。不思議と行動せざるを得なくなりませんか?
これは心理学の「認知的不協和理論」を使った方法。
人間は2つの矛盾する状態に置かれると、ストレスを感じて矛盾を解消したくなります。
「宣言した自分」と「まだ始めていない自分」は矛盾しているので、自分は嘘つきだと感じて居心地が悪くなる。それを解消するために、「始める」ことを自ずと選択するようになります。
冷水で濡らしたタオルで顔を拭く
モチベーションのスイッチを急速にオンにする必殺技。それが「冷水タオルでの顔拭き」です。
タオルの冷たさで「交感神経反射」が起こり、脳が興奮して活性化するというメカニズム。朝、冷たい水で洗顔するとシャキッとするのと同じ現象です。
ちょっと荒療治なので、疲れているときではなく、まだ目が覚めずぼんやりしているときなどに試してみてください。冷たさが苦手なら、電子レンジなどで蒸した熱いタオルでも同じ効果があります。ただし、顔だけでなく全身を適度に温めてしまうと、副交感神経が優位になり眠くなってしまうので注意を。
砂時計をセットする
人間の集中力は15分単位といわれています。そのため、作業に制限時間を設けるなら、15分、30分、45分など15の倍数がベスト。
いつも、15分用や30分用の砂時計を使って作業時間を計っています。 タイマーの場合、「あと少しで終わる」というときにアラームが鳴ると集中力が切れてしまいますが、砂時計ならその心配がなく、砂がだんだん減っていく緊迫感もちょうどいい刺激になるんです。 ストップウォッチもいいと思います。終わったときに時間を見て、目標に勝てたかどうかのゲームができます。
スマホのタイマーが手軽だと思いがちですが、スマホは誘惑が多すぎて気が散る原因に。砂時計、おすすめですよ。
「今日やりたいこと」を5つ書き出す
毎朝デスクにつくと、仕事、家事、プライベートごちゃまぜで「今日やりたいこと」を書き出してから仕事をスタートします。1日の始まりにエンジンをかける楽しい儀式です。 仕事の予定は書かず、「お昼は○○を食べる」「仕事後に映画を観に行く」などワクワクする予定だけでもいいかもしれません。5つ以上あるなら全部書いてもいいですし、ToDoリストではないので忘れてしまってもOKです。余裕があれば、翌朝に答え合わせもしてみてください。できたものには5点満点で点数をつけて、できなかったものには×をつけています。「できなかった=ダメ」ではなく、あくまでゲーム感覚で。記録した方が楽しく続けられますよ。
「どんなときにやる気が出ないか」を知っておく
身体の変化を観察すると同時に、やる気が出ないときの「心のクセ」を知っておくことも大切です。
「やらなければならないのに、どうしてもできない」という状態にはたいてい原因となる心の引っかかりがあります。その原因を把握しておくことで、悩まず対処できるようになるはずです。
たとえば、締切ギリギリにならないと火がつかないというクセに気づけば、本当の締切より少し前にリミットを設定してスケジュール登録してしまう。ゼロの状態から始めることが億劫なら、前日に少しでも作業を進めておく。
反対に、やる気が出るときの自分の心の傾向を知って、その環境をつくり出すという方法も効果的だと思います。
あらゆる道のプロに聞いた!やる気のいらないやる気術80
モチベーションをコントロールするのは難しく、その日の気分によっても異なります。『何をするにもやる気がでないので30秒でモチベーションを上げる方法を教えてください…』では、様々な分野で活躍する方々に意見を伺い、「科学的な方法」から「経験に基づく実践的なアドバイス」まで、幅広いノウハウを網羅しました。
著者の吉本ユータヌキさんが「こんな人になりたい!」と思うモチベーションのプロである精神科医、僧侶、声優、野球選手などから幅広く話を聞き、多方面からのやる気アップ術を得ることができた一冊です。