「仕事のやる気が全然出ない…このままでいいのかな?」
「毎朝会社に行くのがつらくて、将来が不安で仕方ない」
20代で仕事にやる気が出ないと悩んでいる方は決して少なくありません。入社前に描いていた理想と現実のギャップに戸惑い、毎日の業務に意味を見出せずにいる状況は、多くの若手社会人が経験する課題です。
この記事では、以下の内容について詳しく解説します。
- 20代が仕事でやる気を失ってしまう5つの根本原因
- やる気のない状態を放置するリスクと将来への影響
- 30秒でできる実践的なモチベーション回復法
この記事を読むことで、自分の状況を客観視でき、今日からすぐに取り組める具体的な解決策が分かります。ぜひ最後までお読みください。
目次
20代の会社員が「仕事でやる気が出ない」5つの原因

20代で仕事にやる気が出ない原因は、大きく分けて5つあります。自分の状況がどの原因に当てはまるかを把握することで、適切な対処法を見つけられるでしょう。
理想と現実のギャップによる失望感
入社前に抱いていた期待と実際の仕事内容の違いは、多くの20代が直面するやる気低下の要因です。
就職活動中に描いていた「やりがいのある仕事」「成長できる環境」というイメージと、実際に配属された部署での単調な業務との間にある大きな差。想像していた成長スピードと現実のペースに大きな乖離があることに気づき、失望感を抱く20代は非常に多いのです。
例えば、企画職を希望していたのに実際は資料作成や会議の準備ばかり、エンジニアとして最新技術を扱いたかったのに保守業務ばかり、といったケースが挙げられます。
やりがいを感じられない単調な作業の繰り返しが続くと、「本当にこの仕事で良いのか」という疑問が生まれ、モチベーションの低下につながります。
職場の人間関係によるストレス
職場の人間関係は、仕事のやる気に直接的な影響を与える要因です。上司との価値観や働き方の違いは、特に若手社会人にとって大きなストレス源となります。
年代の異なる上司との間で生まれる「働き方への考え方の違い」や「評価基準の不一致」は、20代の社員が感じる代表的な悩みです。
上司が重視する「長時間労働」や「根性論」に対して、効率性やワークライフバランスを重視する20代との間には深い溝があります。
また、コミュニケーション不足による孤立感も、やる気低下の一因となります。職場で気軽に相談できる相手がいない、チーム内での自分の位置づけが曖昧、リモートワークで同僚との関係が希薄になった、といった状況は心理的な負担を生み出すのです。
正当な評価を受けられない不公平感
努力と成果に見合わない評価制度に対する不満は、20代社員のやる気を大きく削ぐ要因です。
頑張って残業をしても、新しいアイデアを提案しても、その努力が正当に評価されない環境では、モチベーションを維持することは困難でしょう。特に成果主義を掲げながらも実際は年功序列的な評価が行われている企業では、若手の不満は大きくなります。
加えて昇進や昇給への不透明な基準も、若手社員の不安材料となります。「何をすれば評価されるのか分からない」「上司の好き嫌いで評価が決まっているように感じる」といった状況は、将来への希望を失わせる原因となります。
認められない環境で働き続けることで、自分の能力や価値に対する疑問が生まれ、やる気の低下につながるのです。
スキル不足による自信の喪失
期待された成果を出せない現実に直面したとき、多くの20代は自分のスキル不足を痛感します。
思うように仕事が進まない、ミスが続いてしまうといった経験は、自信の喪失につながります。特に即戦力を期待されることが多い現代の職場環境では、経験の浅い20代にとって大きなプレッシャーです。
失敗やミスが続くことへの恐怖心が生まれると、積極的に行動することが難しくなります。新しい業務への挑戦を避けるようになったり、責任のある仕事から逃げたくなったりする気持ちが生まれます。
将来への漠然とした不安
現在の会社で働き続けることへの疑問は、多くの20代が抱える共通の悩みです。
このまま同じ環境で働き続けて、本当に自分の望む将来を実現できるのか。転職を考えているものの、具体的な行動を起こせずにいる状況は、精神的な負担となります。終身雇用制度が崩壊しつつある現代において、一つの会社に依存することへの不安は日々増えていくでしょう。
仕事のやる気が出ない状態を放置するリスク

やる気が出ない状態を放置することで生じるリスクを理解しておくことで、早期の対処につながります。問題を先送りにすることで生まれる3つの深刻なリスクを見ていきましょう。
メンタルヘルスの悪化
慢性的なストレスによるうつ状態への進行は、最も注意すべきリスクです。
やる気が出ない状態が長期間続くと、心身に様々な症状が現れます。朝起きるのがつらい、食欲がない、些細なことでイライラするといった症状は、うつ状態の初期サインである可能性があります。
また、自己肯定感の低下と自信の喪失も深刻な問題です。「自分はダメな人間だ」「何をやってもうまくいかない」といった否定的な思考パターンが定着すると、回復に長い時間を要します。
20代という人生の重要な時期にメンタルヘルスを損なうことは、その後の人生にも大きな影響を与える可能性があります。早期の対処が何より重要です。
キャリア形成の遅れと市場価値の低下
やる気の低下は、スキル習得への意欲低下による成長機会の逸失を招きます。
20代は最も成長できる貴重な時期です。この時期にスキルアップや経験の蓄積を怠ると、30代以降のキャリア形成に大きな影響を与えます。新しい技術の習得、専門知識の深化、マネジメント経験の蓄積など、将来のキャリアに必要な要素を身につける絶好の機会を逃してしまうのです。
同期や同世代との経験・能力格差の拡大は、将来的な年収や昇進にも直結します。積極的に学び、挑戦している同世代との差は時間の経過とともに大きくなり、後から取り戻すことが困難になります。
人間関係と生活の質の悪化
やる気のない状態が周囲に伝わると、同僚や上司からの評価が下がり、重要な仕事を任されなくなったり、チームから孤立したりする可能性があります。協力的でない態度は、職場での居心地を悪くし、さらなるモチベーション低下を招く悪循環を生み出します。
また、家族や友人への愚痴や不満の増加も、プライベートの人間関係に悪影響を与えるでしょう。仕事の不満を身近な人にぶつけることで、大切な関係性を損なってしまう危険性があります。
するとプライベートでも充実感を得られない悪循環が生まれ、生活全体の質が低下していきます。仕事のストレスが私生活にまで影響を与え、心身の回復に必要な時間や空間を失ってしまうのです。
30秒でできる!仕事のやる気を高める方法

こちらでは、吉本ユータヌキさんの著書『何をするにもやる気がでないので 30秒でモチベーションを上げる方法を教えてください・・・』から、今すぐ実践できる具体的な解決法をご紹介します。
どれも30秒程度でできて、実際に吉本ユータヌキさんが試して効果があったと感じられた手法です。ぜひ確認してみてください。
「どんなときにやる気が出ないか」を知っておく
身体の変化を観察することで、やる気が出ないときの「心のクセ」を把握しましょう。
やる気が出ないときには、必ず身体にも変化が現れます。たとえば、縮こまってしまう、火がつかないという感覚になる、心の引き出しが閉まったような状態になる、といった身体の変化に注目してください。やらなければならない理由よりも、やりたくない感情の方が強くなるタイミングを見極めることが重要です。
自分なりの「やる気低下のトリガー」を記録することで、事前に対策を講じることができます。少しでも前日に作業を進めておく、信頼できる先輩に相談しておく、好きな音楽を聴いて気分を上げる、といった準備が効果的です。
成果を出している人に仕事量を聞く
成果を出している先輩や同僚に対して「自分もそうありたい」と思っているなら、まだまだ頑張れる証拠です。その人たちがどのような背中を見せているかを、じっくり観察してみましょう。
例えば、以下のような質問が効果的です。
- 「1日の業務スケジュールを教えていただけませんか?」
- 「新人の頃はどんなことに苦労しましたか?」
- 「モチベーションが下がったときの対処法はありますか?」
成果を出している人のエピソードを聞き、彼らも試行錯誤しながら働いていることが分かれば、自分の頑張りを客観視できるでしょう。
返事を考える前に「返信ボタン」を押す
企画書を提出したり、アイデアを求められたりといった「考える作業」では、まずメールの「返信ボタン」を押してから考える習慣をつけましょう。
メールや連絡に対して完璧な返事を考えようとすると、どうしても時間がかかってしまいます。企画書なら、メールを書きながら企画書の内容を考えるというスタイルに変えることで、スムーズに進めることができます。目の前のやるべきことに集中できるようになり、完了までの時間も短縮されます。
数字を見ないで目の前のことをやる
数字を見てしまうと、メンタルが振り回される可能性が高まります。
モチベーションを保つためには、数字を見るのではなく、目の前のやるべきことに集中する姿勢が大切です。
- 月間売上目標ではなく、今週の業務を確実に完了させる
- 他社との比較ではなく、自分の成長に焦点を当てる
- 大きな数字ではなく、小さな改善の積み重ね
大きな目標や数字に圧倒されそうになったときは、今この瞬間にできることだけに意識を向けてみてください。結果として、良いパフォーマンスを発揮できるようになり、自然と成果もついてくるものです。
まとめ:原因を知り、小さな行動から始めてモチベーションを回復しよう

20代で仕事にやる気が出ない状況は、決して珍しいことではありません。やる気が出ない原因を正しく理解し、自分に合った対処法を見つけることで、必ず状況は改善されます。
20代という貴重な時期を無駄にしないためにも、今この瞬間から新しい働き方への第一歩を踏み出してみてください。
吉本ユータヌキさんの著書『何をするにもやる気がでないので 30秒でモチベーションを上げる方法を教えてください・・・』では、30秒でやる気を出す方法を全部で80個紹介しています。興味がある方は、ぜひ手にとってみてください。