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仕事ができない人が円滑に行うための改善策10選!手順書やフォローの仕方も解説

要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑
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社会人として仕事をしていくうえで、効率よくこなしていきたいと誰しも感じた経験があるのではないでしょうか。ただ組織において仕事が効率よくできる人だけではなく、要領がつかめず、仕事ができなくてつらい思いをしている人もいるでしょう。自分や上司だけではなく、取引先に迷惑をかけないためには、改善法を身につけることが重要です。

  • 「最近仕事でミスが増えてきている気がする」
  • 「会社の中で『仕事ができない人』がいるんだけど、どう接したらいいからわからない」
  • 「仕事が思うようにうまくいかなくて、具体的な改善方法を知りたい」

など日々悩んでいるのではないでしょうか。今回は、F太・小鳥遊が著書の『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』から、仕事ができない人が円滑に作業するための改善策について徹底解説します。やり方に迷わないで効率的に仕事をしたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

仕事ができない人とは

仕事ができない人とは、会社に利益を与えられない人を指します。たとえばスケジュール管理ができない、同じミスを繰り返し社内に負担をかけているなどです。

また周囲にマイナスの影響を与えている人も、仕事ができない人だと思われます。仕事が止まってしまっている、周囲のモチベーションを下げていると評価されがちです。

仕事ができない人とできる人の違い

仕事のできない人とできる人の違いは、才能や能力ではなく「行動パターン」に違いがあります。スケジュール管理や整理整頓だけではなく、ミスした後の切り替えや人のせいにしないかどうかも大きな差です。

また必要のない残業をしていてそれを肯定的に捉えているなら、仕事のできない人に該当してしまいます。仕事のできる人であれば、同じ仕事量を勤務時間内でこなすからです。自分がもし仕事のできない特徴や行動にあてはまっていたら、改善策を練ることが必要です。

仕事ができない人が考えている6つの心理

仕事ができない人が抱えている6つの心理は、以下のとおりです。

  1. 必要以上に気を遣っている
  2. 改善策をわかっていない
  3. 仕事に対するモチベーションがわかない
  4. 自分の実力がわかっていない
  5. 自分のペースで行えば良いものだと思っている
  6. プライドが高い

それぞれの心理について解説します。

1.必要以上に気を遣っている

周りに必要以上に気を遣いすぎて、わからないことが聞けずにいます。周りが忙しくしている状況で、わからないことが聞けずに自分の仕事が遅れてしまうというケースが起こりがちです。

周囲をしっかり見れるのは長所といえる反面、やりすぎてしまうと自分の仕事が円滑に進められなくなります。

2.改善策をわかっていない

仕事ができないことに対して、自分なりの改善策がわかっていない場合があります。

改善策を立てずに、場当たり的に行動してしまうと、何をすれば良いのかわからず辛い思いをしてしまいます。ただし分からないままだと改善されないままなので、周囲に相談してみるのが大切です。

3.仕事に対するモチベーションがわかない

仕事に対するモチベーションがわかず、仕事に重きを置いていない場合は、熱心に取り組まない傾向にあります。上司や同僚と仕事のモチベーションが周りと異なるため、足を引っ張っていたり、ミスを繰り返したりしても反省しないでしょう。

4.自分の実力がわかっていない

仕事ができない人は、今の自分の実力がわかっていない傾向があります。自分のことを客観的に見る力が足りていないことが原因です。自分はできていると思っているため、仕事のスピードが遅くなっても気にしません。

5.自分のペースで行えば良いものだと思っている

仕事は自分だけではなく上司や同僚の協力があって成り立つものですが、仕事ができない人の場合は、自分のペースを崩せません。

自分の締切に手一杯になってしまい、周りの人に配慮しようとする気持ちが少ないことが特徴です。

6.プライドが高い

プライドが高くなると自己評価が高くなる傾向があり、現実を冷静に見れていない場合があります。たとえば上司から怒られたとしても「どうして自分だけが怒られなけれないかないのか」と感じるため、反省するまでには至りません。

仕事ができない自分が辛いと感じてしまう理由とは

仕事ができない自分が辛いと感じてしまう理由ついて考えていきましょう。人により理由はさまざまですが、以下の理由が挙げられます。

  1. 自分のできなさを感じるから
  2. 役に立たないと思われていると不安になるから
  3. 同期が出世して焦っているから
  4. 思うような結果が出せないから
  5. 頑張る目標を見失っているから

1. 自分のできなさを感じるから

できない現実に直面することで能力のなさや、やる気がないのではないかといった情けないことを痛感するからです。もっと頑張らないといけないと感じつつ、効率が悪くなっていたり、モチベーションが保てなかったりすることもあります。

2. 役に立たないと思われていると不安になるから

周囲から仕事で役に立たないと思われていると、不安に駆られます。自分が足を引っ張っていると思われてしまうと、扱いがきつくなったり、仕事がやりづらくなったりするでしょう。また評価に影響が出るのではないかと心配になり、落ち込んだり、集中できなかったりする場合もあります。

3. 怒られることが多い

自分ではしっかりと取り組んでいるつもりでも、上司から怒られる回数が増えていくほど、落ち込んで辛くなります。指摘を繰り返されることが多いと「自分は仕事ができない人間だ」と思い込んでしまうでしょう。仕事ができないことで自信を失ったり、自分を責めてしまいがちです。

4. 思うような結果が出せないから

頑張れると感じて就いた仕事でも、仕事ができる同僚や上司の姿を見て「思うような結果を出せない」と感じてしまいます。自分より能力が高い人たちを目の前にすると、どんなに頑張っても彼らを追い抜くことはできないと落ち込んで、辛い気分に陥ります。

5. 頑張る目標を見失っているから

仕事ができない状態が続くと、頑張る目標を見失いがちです。何のために仕事をしているのか、方向性がわからないと目の前で頑張っていることの意味がわからなくなるため、ただ辛くなるでしょう。

仕事ができない人の特徴9選

仕事ができない人の特徴は、以下のとおりです。

  1. スケジュール管理ができない
  2. 報連相ができない
  3. 段取りが苦手
  4. 仕事にとりかかるまでに時間がかかる
  5. タスクの優先順位がつけられない
  6. 自信がない
  7. ネガティブすぎる
  8. 同じミスを繰り返してしまう
  9. 完璧主義すぎる

1.スケジュール管理ができない

スケジュール管理ができず、期限を守れないと相手の信用をなくします。自分のキャパ以上の仕事を引き受けたり、スケジューリングのツールを使いこなせない方は、注意が必要です。締め切りを守らないと相手にも迷惑をかけるだけではなく、仕事ができない印象を持たれてしまいます。

2.報連相ができない

報連相が定期的にできない人は、仕事ができないと思われがちです。相手がどのようなことを要望しているのかや、指示を理解しないまま段取りをないがしろにして仕事を進めてしまうと、より手間がかかります。仕事を円滑に進めるため、こまめに報連相を行うことが重要です。

3.段取りが苦手

段取りが苦手な場合、あれ?次はなにをするんだっけと考えてしまいます。いきあったりばったりな段取りの悪い進め方をしているとかえって非効率です。また何をするかどうか考えるだけでストレスで、時間がかかってしまいます。仕事が多すぎて段取りどころではない状況の場合は、ノーと言えるようになることが重要です。

4.仕事にとりかかるまでに時間がかかる

仕事に取り掛かるまでに時間がかかるのは、身体がやり方を覚えていることから先にやりたくなる性質が原因です。慣れていないことに手をつけると鳴ると、身体は拒否反応を示すため、どんどんと先送りしてしまいます。

5.タスクの優先順位がつけられない

全てのタスクが重要だと思ってしまうと、進みが遅くなります。片っぱしから手をつけていくと、重要かつ緊急度の高い仕事を見落とすことになります。その都度やらないこと、できないことを決める必要があるでしょう。

6.自信がない

どうせ自分なんかなどとネガティブな発言をしてしまうと、結果が出にくくなります。周囲の士気を下げてしまい、相談に乗ったとしても否定されたと感じてしまうでしょう。仕事でうまくいかなかったり、ミスが重なれば自信がなくなり悪循環です。

7.ネガティブすぎる

失敗を成長できるチャンスと考えずに「また失敗してしまう」とネガティブに考えてしまう人は、仕事が辛いと感じてしまいます。ネガティブに考えてしまった結果、物事が悪循環になってしまい、ますます仕事ができない結果を生み出してしまうため、考え方の改善が必要です。

8.同じミスを繰り返してしまう

仕事を覚えられず同じミスを繰り返すことで、上司や同僚に注意やフォローするための時間を割かせてしまうことが挙げられます。何度も同じ指摘をされると本人だけではなく、周りの人もイライラするでしょう。

同じミスを繰り返してしまう人にはメモをとらない人や不注意、やる気を失っているなどのさまざまな要因が挙げられます。

9.完璧主義すぎる

完璧主義すぎる方の場合、作業スピードが遅くなったり、失敗しないために細かいところを一つひとつ時間をかけてチェックしたりする傾向があります。

細部までこだわりすぎて時間を使ってしまうと自分にもストレスがかかります。作業時間も倍かかり、締め切りに追われストレスが溜まるでしょう。

仕事ができない人の口癖7つ

仕事ができるかどうかの差は、口癖にも表れます。以下の5つをよく言っていたら「仕事ができない人」だと思われてしまうので、改善しましょう。

  1. 忙しい
  2. 後でやります
  3. 無理です
  4. 疲れた
  5. わかりません
  6. 知りませんでした
  7. でも・だって

1.忙しい

忙しいは時間がないことを表す言葉で、頻繁に口に出してしまうと時間管理が下手な人だと思われてしまいます。どうしても手が離せないときは「忙しい」だけではなくて、いつになれば手が空くのかを伝えましょう。

2.後でやります

仕事ができない人は、トラブルが起きたときに後回しにしてしまいます。口癖になっている人は、今すぐできることを後回しにする傾向があります。ただし、多くのタスクを抱えているときは優先順位度が高いものからやっていくことが必要です。

3.無理です

上司からの指示に対して「無理です」と返してしまう方は、仕事ができないと思われてしまいます。何度も言ってしまうと、話しかけられることを拒否していると捉えられるからです。評価が上がるチャンスがあったとしても逃してしまうため、断らずに挑戦する方向で返事をしていましょう。

4.疲れた

「疲れた」はネガティブな印象が強く、自分だけではなく聞いた周囲の人の士気を下げてしまう言葉です。口癖のように言ってしまうと、本当に疲れていたときにアピール的だと思われてしまいます。

5.わかりません

質問や確認をされたときに「わかりません」だけ返してしまうと、仕事に対する意識が低いと受け取られます。もしわからない場合は「確認してからお返しします」など、対応できることを返しましょう。

6.知りませんでした

何かを聞かれたときに「知りませんでした」と答えてしまうと、すべて相手のせいにしている印象を持たれます。また「教えてくれないのが悪い」と他責の意味合いが強い返答です。口癖のように言ってしまうと信頼されなくなってしまうため、自分から費強な情報を取りに行きましょう。

7.でも・だって

「でも…」や「だって…」は相手の話を否定する意味で「あなたの意見は間違っていると捉えられます。相手を不快にさせてしまうため、意見がある場合は「それなら」などと言い換えて伝えましょう。

仕事ができない人が真似したい4つのこと

仕事ができない人が、できる人の真似をして実践してみることで、大きく変わることがあります。

真似したい内容は、以下のとおりです。

  1. 行動
  2. マインド
  3. 生活
  4. スキル向上

すべてを真似することは難しい場合があるため、取り入れやすいことから実行しましょう。生産性が上がるだけではなくメンタルが安定するため、仕事に集中しやすくなります。

1.行動

仕事ができる人はいかに早く行動して、最後までやりきれるかを考えています。

レスポンスを早くする

メールやチャットなどのレスポンスが早く、相手を待たせることなく対応しています。内容を承わったことを返す「一次返信」を意識しているのです。もし返事に迷った場合は「◯◯までに返事するので、お待ちください」など、見通しを返すとよいでしょう。

会議の時間を設定する

会議の時間を最初に設定しておくことで、長引くことがなくなります。また参加者一人ひとりが時間に対する意識が変わるため、発言にまとまりが出るようになります。時間を決めておくことで他の業務に充てる時間が増えるため、早めに仕事を終わらせることが可能です。

最後までやり切る

どのような事態になっても最後までやり切る人が、仕事のできる人です。たとえばトラブルに見舞われても周囲と相談したり、どのように解決できるかに集中するため、途中で投げ出すことがありません。

2.マインド

仕事ができる人のメンタルは安定していて、常に集中力を維持しています。仕事ができない人にとって真似したい側面のひとつでしょう。

メンタルが安定している

メンタルが安定しているため、周囲を振り回すこと無く穏やかに過ごしています。サウナや筋トレなどメンタルを安定するための習慣を欠かさず行っているのです。自分にあったメンタルの調整方法を身に着けているため、真似してみましょう。

集中力が継続できる状態を知る

仕事ができる人は、どのような環境下やコンディションであれば集中力が最大化されるかを理解しています。ポモドーロなど集中できるためのテクニックはさまざまあるため、合うと思ったものから試してみてください。

3.生活

生活習慣が乱れていると、仕事の集中度合いに支障が出てしまいます。生活習慣を見直すところから始めてみてください。

良質な睡眠をとる

睡眠時間が不足していると、集中力が落ちるだけではなくメンタルにも影響します。仕事のできる人は6~8時間睡眠を心がけていて、睡眠時間を削ることをしません。なかなか睡眠時間を確保できない方は、仕事の合間に15分間の昼寝を取り入れてもよいでしょう。

食生活を見直す

仕事で忙しくなると食生活が乱れがちですが、できる人は体に良いものを取り入れています。ジャンクフードばかりではなく、タンパク質が多いものや栄養価の高いものを1食からでも取り入れてみることをおすすめします。

4.スキル向上

仕事ができるようになるためには、日頃からスキルアップが必要です。

数字で考えてみる

何事も数字で考えてみることで、改善点がみえてきます。たとえば頼まれていた業務がどの程度の時間が掛かったかを書き出してみることで、短縮できるところなどがわかってきます。

視座を高める

視座とは物事を見る姿勢や立場のことです。高めることで担当業務や部署の優先順位が理解しやすくなります。また自分の役割や期待されていることが認識できるメリットがあります。自分だったら何をするかを考えながら、仕事に取り組むことが重要です。

目的思考を身につける

仕事の本質のひとつとして「目的を達成すること」が挙げられます。目的思考を身につけることで、仕事の優先順位に悩まされずに済んだり、解決すべき問題に集中できます。「この業務を何のために行うのか?」を考えながら取り組んでみましょう。

仕事ができないと感じたら手順書を活用しよう

仕事ができないのでは?と感じたら、自分だけの仕事の手順書を作成しましょう。手順を書き出し、同じ行動を繰り返すことで、スピードが段違いに早くなるため、身体が勝手に動くようになります。

手順書を作成するメリットは、以下のとおりです。

  1. 抜け漏れ防止につながる
  2. 基本が身につきやすい
  3. 見直しや効率化の気づきにつながる
  4. 優先順位がつけやすい

手順書があることで、戻る手間が省けるため、今何をするべきかすぐにわかり集中しやすくなります。手書きやパソコンどちらでもよいため、自分がやりやすい方で作ってみましょう。

1.抜け漏れ防止につながる

仕事の全体像がわかりやすくなるだけではなく、抜け漏れのチェックリストとしての役割も果たしています。同じような仕事を依頼されたら活用してみましょう。

手順書を書くことで仕事の流れがわかりやすくなり、全体がパッと見てわかります。頭で思い浮かべて書くよりも、手を動かしながらリアルタイムで記入をおすすめします。

2.基本が身につきやすい

手順書を1度作って繰り返すことで、基本が身につきやすくなります。何度も繰り返すことによって、体が仕事を覚えてくれるからです。

スポーツで正しいフォームを体に身につけるから勝てると同じように、仕事の場面でも基本的な型を練習することが重要です。

3.見直しや効率化の気づきにつながる

手順書は仕事の全体像が見えるものなので見直すところや、効率化できるところに気づきやすくなります。

自分が何をやっているのか、いつ上司にチェックをしてもらうのかなど見直す点がわかり、より生産性が高まります。また仕事の効率化だけではなく、他の部署と連携を図るのに役立つでしょう。

4.優先順位がつけやすい

手順書通りに作業することで、何から手をつけていいか分からない事態から避けられます。もし慣れてきたら、手順書に締め切り日を入れることをおすすめします。

順番を決めておくことで、他の仕事について考える必要が無くなるため、目の前のタスクにも集中しやすくなるのです。また上司から「あれどうなった?」と尋ねられたときも、手順書を見れば進捗報告がスムーズにできます。

仕事手順書の作り方5ステップ

仕事手順書の作り方を紹介します。以下の5ステップでわかりやすいものを作りましょう。

  1. 作業範囲を明確にする
  2. 内容を洗い出す
  3. 構成を作る
  4. 作業内容を書く
  5. 手順書通りに作業を行う

1.作業範囲を明確にする

どのような目的で、どの程度まで作業を行うのかを明確にしましょう。目的をしっかりと決めておくことで、必要な情報がわかります。5W1Hを意識してみると内容が具体的で、何をしたら良いのか迷うことが無くなります。

2.内容を洗い出す

自分がどのような作業をしているのかをすべて洗い出します。以下のことも整理するとよいでしょう。

  • 注意点
  • 作業にかかる時間
  • 作業に使うもの

判断が必要となったときは、基準も具体的に書いておきましょう。作業内容をすべて書いてみることで、どこに時間がかかっていたのかがわかり、効率よく進められる方法が出てきやすくなります。

3.構成を作る

すぐに本文を書くのではなく、構成をしっかりと考えましょう。構成を考えるときは、時系列に沿って、メインの見出しを作成してみてください。

4.作業内容を書く

できるだけシンプルな言葉で、具体的に作業内容を書き出してみてください。文章だけで足りない場合は、画像などを入れるとよりわかりやすくなります。自分が手順書を見たときに、迷わず作業できるくらいわかりやすく書きましょう。

5.手順書通りに作業を行う

手順書が完成したら書いてあるとおりに作業してみて、抜け漏れがないかどうかを確認してみましょう。作業する前にわからなくなった場合は、改善する必要があります。第三者に検証してもらうことで、気づかなかった点が見えてくることもあるでしょう。

 

仕事ができない人が円滑に行うための10の改善策

仕事ができない人が円滑に作業するためには、以下のように改善してみましょう。

  1. 仮でスケジュールをおさえる
  2. 予定に余裕をもたせる
  3. タスクの手順と締め切りを決める
  4. 2分以内で終わるものはすぐに終わらせる
  5. メモのテンプレートを用意する
  6. 仕事を始める前にやることを書き出してみる
  7. ミスをした理由を振り返る
  8. 指示や内容を理解できるまで確認しておく
  9. 仕事ができる人の真似をする
  10. 環境を変えてみる

1.仮でスケジュールをおさえる

最初から完璧にスケジュールをおさえるのではなく、仮の手順と締切を作ってみましょう。スケジュール感を鍛えるためには、細かい手順に分解することが重要です。手順ごとに締め切りを設定し、実際に可能かを確認します。またこれらを繰り返すことで、自動的に精度の高い手順書になっていくため、仮スケジュールをざっくりでいいので立ててみてください。

2.予定に余裕をもたせる

急な仕事が入ってもパニックにならないために、少し暇かなぐらいがちょうどよいでしょう。最初からすきまなく予定を入れてしまうと、キャパ超えしてしてしまいます。

思い浮かんだ時間の2倍の長さにして、予定を立ててみてください。割り込みタスクはあって当たり前だと思って、落ち着いて取り組むことが大事です。

3.タスクの手順と締め切りを決める

タスクの全体の締切だけではなくて、手順一つひとつにも締め切りをつけてみましょう。自分なりの日付や時間で問題なく、設定してみて難しそうだったり、もう少しできたりと判断した時点で締切をずらすとスムーズです。

4.2分以内で終わるものはすぐに終わらせる

すぐに終わる仕事を迅速に実行して、タスクを溜めないことがポイントです。数秒から1~2分程度で終わるものをすぐに終わらせることでタスク漏れが防止でき、焦りがなくなって気持ちにも余裕が出てきます。

5.メモのテンプレートを用意する

メモを取るときに慌ててしまう人は、テンプレートを用意しましょう。代表的なシーンは電話対応になりますが、テンプレートがあることで滞りなく対応できます。メモのテンプレは以下のとおりです。

  • ◯月◯日◯時~
  • ◯様から(社外)・◯さんへ(社内)
  • 電話があったこと・メールを確認してください・伝言をお伝えします
  • 伝言内容

インターネットからメモのテンプレートがダウンロードできるため、活用してみてください。また電話対応用だけではなく、人から言われたことやミスをしないために注意することをメモするとよいでしょう。メモのハードルが高い方は、スマホのメモアプリやパソコンのメモ帳など、さまざまなツールを用意しておくのもおすすめです。

6.仕事を始める前にやることを書き出してみる

仕事を始める前に、業務内容を書き出してみると良いでしょう。自分が仕事ができないと思っている、何となく毎日の業務がスムーズに進まないと感じている人にぴったりです。

また仕事専用のノートやメモを作っておくのもよいでしょう。可視化してやることを意識付けることで、業務をスムーズに進めやすくなります。

7.ミスをした理由を振り返る

失敗やミスをしてしまったときは、受け入れることが重要です。その後は、ミスした理由を振り返ってみてください。1回だけではなく、何度も起きる場合は原因を突き止めた方がよいでしょう。

たとえば顧客対応でクレームを受ける前に、不快な態度を取っていなかったか、上司への報告が遅れなかったかなど思いつく限り考えます。原因がわかったところで、改善策を考えましょう。

8.指示や内容を理解できるまで確認しておく

仕事の指示や内容を理解できるまで、上司に確認しておくことが重要です。抜け漏れや見落としなく業務をおこなっていくためには、担当する本人が、業務を正しく理解する必要があります。行動を繰り返し行うことで理解につながり、業務内容が分かるようになってきます。

9.仕事ができる人の真似をする

仕事はマニュアル通りには進まないことも多いので、効率的な方法を仕事のできる先輩・上司から学ぶことが大切です。また良いと思ったことは徹底的に真似してみましょう。仕事ができる人は効率的に業務を行っている場合が多いからです。先輩・上司が何をしているのかを観察し、徹底的に真似してみることです。

10.環境を変えてみる

スケジュールやタスク管理をしたり、積極的に動いたりすることで努力を重ねても、どうしても成果を出せない場合があります。以下のような問題がある可能性が高いです。

  • 仕事ができる人なのに、上司や同僚から評価されていない
  • 本来の力で発揮できる仕事をしていない

いくら頑張っても成果を出せず辛い思いをして辞めたいという気持ちが止められない場合があるでしょう。自分なりに改善をしてみても状況が変わらない場合は、転職も選択肢として入れておくとよいでしょう。

仕事ができない人が真似したい7つの習慣

仕事ができないと思ったら、ビジネスマンや経営者の習慣を真似してみましょう。

  1. 自己投資の時間をとる
  2. 仕事の振り返りを行う
  3. 読書をする
  4. シングルタスクで仕事をする
  5. より良い解決法を考える
  6. サウナに行く
  7. 筋トレをする

仕事ができない人が真似したい習慣を紹介します。生産性を挙げて効率的にあげたい方は、参考にしてみてください。

1.自己投資の時間をとる

一日の中で時間を決めて、自己投資の時間を確保しましょう。とくに朝は最適な時間帯です。寝起きの方が情報が整理されており、作業に集中しやすいからです。成長したい、大きな目標を達成したい場合は、朝の時間を活かしましょう。副業や試験勉強など、集中力を要する作業に取り組んでみてください。

2.仕事の振り返りを行う

仕事ができる人は、失敗を次に活かせます。失敗を改善につなげるための習慣が、仕事の振り返りです。業務のできていることや反省点を洗い出します。具体的に以下の点をチェックするのがおすすめです。

  • 良かった点
  • 反省点
  • 次すべき行動、改善行動

振り返りをしないと、同じミスを繰り返すことになります。改善につなげないとただのミスになるため、こまめに振り返りましょう。

3.読書をする

読書は、手軽に自己投資できる方法です。とくにビジネス本には、有名な経営者の成功方法が詳細に書かれています。成功者の知恵や経験を1,000〜2,000円ほどでインプットできるため、仕事がいち早くできるようになりたい方は読書を習慣にしてみてください。積極的に読書をするだけで、周りと差がつくでしょう。

4.シングルタスクで仕事をする

シングルタスクとは、タスクを優先順位の高い順に並べて、順番に処理していくやり方です。そのタスクに取り組んでいるときは、他のタスクに手を付けないことが特徴です。

新しく増えたタスクから取り組んでしまうと処理速度が落ちてしまい、かえって効率が下がります。優先順位の低いタスクは後回しにして、上から一つひとつ集中して処理していきましょう。

5.より良い解決法を考える

上司からの依頼をされて、より良い解決方法がないか、効率的に取り組む方法がないかを常に考える習慣をつけましょう。仮に提案が通らなかったとしても、より良い解決策を探そうと努力している姿勢は、必ず上司に伝わるでしょう。

6.サウナに行く

サウナは、ビジネスパーソンが心を落ち着けたり集中力を高めるのに効果があるとされています。スキルやトレーニングは必要なく、その場にいるだけで心も身体も整います。サウナを趣味とするビジネスパーソンや経営者もたくさんいるため、日々のメンテナンスとして活用してみてください。

7.筋トレをする

筋トレは、仕事面でメリットが多く、具体的には以下のとおりです。

  • 意欲や多幸感を高めるホルモンが分泌される
  • 集中力が高まる
  • ストレスが減る

とくにデスクワークをしている人は、運動不足になりがちです。筋トレの習慣を取り入れて、健康な体づくりに励みましょう。

仕事ができなくて辞めたいと思ったときにやること4つ

仕事ができなくて辞めたいと思ったら、以下の4つを試してみましょう。

  1. 仕事での目標をつくる
  2. 自分の得意分野を活かせるものを見つける
  3. 自分のコミュニケーション方法を見直す
  4. わからないことは、すぐ質問する

辞めたいと思って感情的になるのではなく、目標やコミュニケーションの見直しが重要です。それぞれ見ていきましょう。

1.仕事での目標をつくる

仕事ができなくて辞める前に、目標を設定してみましょう。仕事の取り組みが報われると、意識が変わって前向きになれるからです。

たとえば接客業であれば「またお店に来てもらえるように頑張る」「お客さんの笑顔を引き出す」などでもいいでしょう。特に思い浮かばない場合は、目標設定を下げてみて、取り組みやすいものから始めてみてください。

2.自分の得意分野を活かせるものを見つける

仕事がうまくいっていないときは、自分の得意分野を活かせるものを見つけてみましょう。適正診断を受けたり、他人と能力を比較しないことも重要です。今取り組んでいる仕事の中で、得意なことがあるかないかを分析してみるのもよいでしょう。

3.自分のコミュニケーション方法を見直す

コミュニケーション方法の見直しは、仕事でとくに重要視されています。見直すことで、仕事場の雰囲気や同僚や上司の見方が変わります。仕事でミスをしたとしてもサポートしてもらいやすくなるなどプラスな面が出てくるでしょう。

4.わからないことは、すぐ質問する

わからないことをすぐに質問して、解決しておくことで仕事のできが変わります。仕事ができない理由のひとつとして、わからないことをわからないまま放置してしまうことが挙げられます。些細なことからでも、上司や先輩にすぐ質問することを癖づけておきましょう。こまめに質問するクセを身につけることで、自己管理ができ、失敗を未然に防げます。

仕事ができないと悩んだときにやってはいけない3つこと

仕事ができないと悩んだときに、以下の3つの行動は控えましょう。

  1. 仕事ができる人と自分を比べること
  2. 周囲に相談せずに退職する
  3. 次もどうせ失敗してしまうと思うこと

それぞれ見ていきましょう。

1. 仕事ができる人と自分を比べること

たとえば自分がもしコツコツと積み上げるタイプだとしたら、違うタイプの人と比べるのはやめましょう。比較するほど自己嫌悪に陥り、仕事に集中できずにミスしやすくなります。新しい仕事を始めてもすぐにコツをつかむ方もいれば、地道に成果を少しずつ上げていく人とさまざまです。

2. 周囲に相談せずに退職する

仕事の人間関係がうまくいかないからといって、すぐに転職を考えて退職するのは止めましょう。新しい職場でまた同じことの繰り返しになってしまいます。

自分らしい仕事の進め方や、ミスを改善する方法を職場の上司に相談し、相談窓口に持ちかけましょう。仕事の壁にあたったときこそ、誰かに相談してみることを意識しましょう。

3. 次もどうせ失敗してしまうと思うこと

次もどうせ失敗すると思ってしまうと、自信がもてずに思うような行動ができません。一度失敗すると、次も、そのまた次も同じ失敗してしまうのではないかと思いがちです。

周りから失敗と言われることがあったとしても、次からどのようにすればいいかと切り替えることが必要です。同じ失敗をしないように前向きに捉えて、改善点を見つけだすことが重要になります。

仕事ができないと考えられる5つの原因と病気

仕事ができないと考えられる5つの原因を解説します。

  1. パワハラ
  2. 抑うつ状態
  3. 双極性障害
  4. 適応障害
  5. 発達障害

これら5つがあてはまる場合、本来の能力が発揮しにくくなり、仕事ができないと感じやすくなります。仕事や生活の中で心身に支障が出ている場合は、受診を検討しましょう。

1.パワハラ

パワハラで怒られる状況が続くと、かえって仕事ができなくなります。上司から無理な要求をされている可能性も考え、達成できないと強く言われる環境に居続けることで、かえって失敗が増えます。

周囲と比べて業務時間や仕事量を確認してみて、無理な要求をされていないか確認してみましょう。同じ失敗をしてもほかの人に指摘していない場合があります。パワハラが原因であれば、本人に責任はないため、解決方法を考えましょう。

2.抑うつ状態

抑うつ状態とは、ストレスや身体的などさまざまな原因により「気分が落ち込んで何もする気になれない」といった心の状態のことです。身体のさまざまなところに不調が現れ、気分の落ち込みだけでなく脳機能にも影響するため、ミスが増えたりなど仕事にも支障をきたします。

仕事が原因であれば退職や転職など環境調整をし、心身とも休養したうえで、必要に応じて抗うつ薬などが服薬されます。薬を処方された場合は自己判断で断薬せず、医師の指示に従うことが大切です。

3.双極性障害

双極性障害とは、活動的な躁状態と憂鬱で無気力になるうつ状態を繰り返す症状のことです。仕事のできに差が出てしまい、場合によってはミスを繰り返してまうこともあります。

躁状態になると気分が高まり、眠らずに動きまわったり、誰にでも話しかけたりと活動的になります。一方うつ状態になると、1日中憂鬱な気分で何もできない、物事に関心がなくなる、食欲が低下するといった症状も出ます。

4.適応障害

仕事に対するストレスが原因で、適応障害になることがあります。適応障害は、職場の状況やプレッシャーに適応できない状態を指します。
職場の人間関係などのある特定の状況や出来事が、その人にとって、耐えがたく感じたときに、心身の調子を崩す疾患です。仕事環境から離れると、ストレスが緩和されたり、調子が戻ったりします。
環境に適応できずに心が疲れてしまう病気で、甘えからくるものではありません。ひとりで抱え込まずに、身近な人に相談することが重要です。

5.発達障害

発達障害は脳の機能的な偏りから生じる症状で、本人の努力や改善で補うには限界があります。特定の場面におけるコミュニケーションが難しかったり、一定の条件下でミスが頻発したりなど、修正や訂正の作業に追われるでしょう。

また、仕事のできなさを甘えのせいだと考えてしまい、うつ病などの二次障害を発症する人もいます。仕事ができないとあきらめる前に自分の特性を理解して、医療機関などを頼りながら受け入れていくことが重要です。

仕事ができない人に対する5つのフォロー

仕事ができない人に出会ったら、どのように接したら良いのか悩んだときは、以下のようにフォローしてみてください。

  1. こまめに進捗確認をする
  2. 報連相を促してみる
  3. 仕事内容を検討する
  4. 丁寧に指示する
  5. 改善点を一緒に考える

ひとつずつ見ていきましょう。

1.こまめに進捗確認をする

相手の状況を把握するために、こまめな進捗確認がおすすめです。些細なことでも連絡をお願いしたり、まめにチェックすることでミスを未然に防ぐ仕事ができるでしょう。仕事ができない人がいる場合は、些細なことから進捗確認をしましょう。普段からカバーするとなると負担になりますが、早めに対処した方が仕事が円滑に進みます。

2.報連相を促してみる

上司や部下が仕事できない人である場合の対応として、報連相をこまめに行いましょう。自ら行うのが苦手な人であっても相手からの報連相を受けることで、業務の整理や要点の洗い出しができるからです。またスケジューリングが苦手な場合でも、こまめに報連相を行うことで、期限を意識できるようになり遅れにくくなります。

3.仕事量を調節する

やる気がある人ほど仕事を抱えすぎてしまう傾向があります。仕事ができない人と思われないためには、仕事の振り分け量の調整が必要です。たとえば部下への仕事の振り分け量を調整するためには、相手のスキルや能力を正しく見極めましょう。

正しく見極めるためには普段から気を配り、進捗の把握などが大切です。また必要以上に時間をかけすぎていないかどうかもチェックしつつ、徐々にできる仕事量を調整してみてください。

4.丁寧に指示する

仕事の段取りや進め方などを、丁寧に指導しましょう。特に新しく入ったばかりの人には必要です。丁寧に指導することは負担がかかりますが、相手が理解してくれることで業務全体のスピードが上がるだけでなく、ミスの改善につながります。一度丁寧に指導して、仕事の段取りを組めるようになるようにするのが良いでしょう。

5.改善点を一緒に考える

仕事ができない人と一緒に、今後の改善点を考えるのもおすすめの対応法です。振り返りや余裕がないことも多いため、客観的に評価することが改善するための近道になります。自分ではどうしたらよいかわからない場合や、非効率的な方法で取り組むことが考えられるため、一緒に考えてみましょう。

【立場別】仕事ができない人のフォローの仕方

こちらでは立場別にわけて、フォローの仕方を紹介します。

それぞれのフォローの仕方を覚えて、円滑に仕事を進めましょう。

部下の場合

仕事ができない部下がミスをしたときには、なぜが起きたのか、同じミスを繰り返さないようにするには、どうすればいいかをしっかり話し合うことが必要です。

注意するときは、どうしてできないのかと相手を責めるような言い方は避け、相手から答えを引き出す質問をする方法がおすすめです。

原因がわかったところで、解決する方法を相手のペースに合わせながら一緒に考えていきます。たとえば同じミスを繰り返すときは、難易度の高い仕事は(上司と)一緒に対応することで、お互いの負担軽減につながります。

仕事ができない部下を責めずに、部下を育てるスキルを磨くことで自分のキャリアアップになるでしょう。マネジメント関連の本を読み、上司や先輩に相談してみてください。

同僚の場合

同僚の場合は、組織形態など会社の仕組みがどうなっているのかを確認し、自分がサポートする責任があるのかを確認することが重要です。部下へのフォローと同じように、相手を責めるのではなく、話を引き出す聞き方でコミュニケーションをとりながら解決しましょう。改善が見られないときは、上司に相談するのもありです。

全体の士気を下げないためにも、チーム全体で手助けするのもよいでしょう。ミスを計算に入れたうえで、修正時間を確保することで、タスクが増えても慌てずに対応できます。

上司の場合

上司の場合、部下や同僚と違って、フォローできることが限られています。できる限り自分に負担がかからないようにし、理不尽な指示を避けましょう。日頃から積極的にコミュニケーションをとることで、自分のやりたい仕事を進めていくといった方法もあります。

もし他の部署の上司と付き合いがある場合は、相談してみるとよいでしょう。また有効なフォローとして、上司へのマネジメントも挙げられます。仕事ができない上司をバカにするのではなく、視座を上げつつチームの成果を上げることに集中しましょう。

自分に合った改善策を立てて仕事をしよう

仕事ができなくて悩んだときは、自分の得意分野が何かを見つけ、自分なりの改善策を見つけることが重要です。今回は『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』から、おすすめの改善法や、仕事ができない人に対するフォローを紹介しました。

仕事が思うようにうまくいかずに不甲斐なさを感じたときは、今回紹介した方法を試してみてください。仕事ができない人は真似した方が良いことも挙げているため、役立つでしょう。本編では筆者2人の体験談も赤裸々に語られているため、少しでも仕事を円滑にできるようになりたい方は、手にとってみてください。


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