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反応が変わる!ちりばめられたキーワードがターゲットの注意を引く

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会議やデートで話していても相手の反応が薄いとき、相手の注意を引くにはどうしたらいいのでしょうか

この記事では、相手に反応してほしいときの注意の引き方を、対人関係の全技術を凝縮した「頭のいい人の対人関係 誰とでも対等な関係を築く交渉術」よりご紹介します。ぜひ最後まで読んで、相手の注意を引くメソッドを毎日の生活に取り入れてみてください。きっと相手の反応が変わるはずです。

人は気になるキーワードを聞き逃さない

ここでは、相手の反応が変わる方法とその理由を説明していきます。

聞き手に関わるキーワードを発言の中にちりばめる

会議やデートで、こちらの話に注目してもらえない。残念な気持ちになる状況ですが、これは、あなたも相手も悪いわけではありません。

人は「自分には関係ない」と思う話は、聞き流したりリアクションをしなかったりする生き物。とくに溢れんばかりの情報が日々、脳内に入ってくる現代では、それを全て処理するのは脳に負担がかかってしまいます。ですから防衛本能として、自分に不要だと思った情報はスルーするのです。

とはいえ、こちらの話にも注目してもらいたいですよね。

そこで役立つのが「ターゲット明示法」です。これは聞き手に関わるキーワードを発言の中に散りばめる方法。著者が予備校の講師時代に開発した手法で、生徒たちの注意を引くのに有効だったやり方です。

たとえば、講義中に「現役生は〇〇を最低限クリアしよう」「高卒性は□□までできるようにしておこう」など、聞き手一人ひとりに関わるキーワードやフレーズを使って注意を引きます。「国公立大を受けようと思っている人は……」「医者を目指している人は……」など、ターゲットを絞り込む言葉も有効でした。

人は関心のある特定のキーワードやフレーズについつい反応してしまいます。テレビCM・電車の中での乗客の会話・飲食店での隣の客の会話など、つい聞き耳を立ててしまうのは気になる言葉が聞こえてきたときです。

つまり、あなたの話に相手が反応しないのは、投げかけた言葉が自分に関わることだと認知されていないから。あなたを嫌っていたり、無視したりしているわけではありません。単に話の内容が自分と紐づかないからです。

話の中に聞き手が興味を持つ言葉を散りばめれば、聞き手の反応が変わってきますよ

カクテルパーティ効果

人はザワザワした環境にいても、自分に関係のある話は聞き取ることができます。これは「カクテルパーティ効果」と呼ばれる現象。これを可能にしているのは、「フィルター理論」と「選択的注意」という2つの原理があるためです。

注意を向けなかった情報は、早い段階でフィルターにかけられ失われてしまうので、その後の意味処理に行き着くことができないというのがフィルター理論。人は自分の関心のある言葉や関連性のある話題に注意を向けるというのが選択的注意。

つまり、自分に関係のない情報をシャットアウトし、多くの情報から関心度の高いものだけに注意を向けるのです。

このため、人は雑踏の中でも自分に必要な情報をキャッチできるのです。

使い方のコツは?音声だけでなく視覚的な情報も有効

カクテルパーティ効果を最大限に利用するためには、聞き手が反応する言葉を事前にリサーチしておくことが大切です。そして、リサーチした言葉をあなたの発言の中に必ずちりばめましょう。

反応するのは音声だけでなく、視覚的な情報でも同様です。相手に響くキーワードを企画書やプレゼン資料に記載すると、その前後の情報を意識的にキャッチアップしてくれるようになるでしょう。

交渉術として使いこなすには

カクテルパーティ効果を使う際の注意点をみていきましょう。

カクテルパーティ効果を用いる際の注意点

相手の関心を引くキーワードやフレーズを使うときは、その言葉の意味をしっかりと理解して使いましょう

その言葉が業界固有のものだったとしたら、相手は外部の人が使うことに違和感を感じるかもしれません。専門外なのに相手の使っている専門用語を繰り返すと、「本当にわかってその言葉をつかっているのか?」とネガティブな印象を持たれる可能性もあります。

相手の関心のある言葉を用いる際は、あなたがその言葉を使っても違和感が出ないように準備をしておくことが重要です。

カクテルパーティ効果を使われていると感じたら

相手があなたに響くキーワードを使ってきたとします。そのときは、キーワードやフレーズではなく、ロジック(論理)に意識を向けるようにしましょう。

人は馴染みのない言葉を使うと、辻褄が合わなくなったり、論理破綻が起こったりします。

「背景情報の因果関係は正しく捉えられているか」「提案の根拠はしっかりしているか」など、内容の論理構造に注目することで、選択的注意の働きをやわらげることができます

まとめ

人はカフェやホテルのロビーなど騒がしい場所であっても、自分に関係のある言葉や会話は耳に入ってきやすく聞き取ることができます。相手が興味を持つ言葉や相手に関わる言葉を話の中に取り入れることで注意を引くことが可能です。

対人関係の全技術を凝縮した「頭のいい人の人間関係 誰とでも対等な関係を築く交渉術」では、55個の交渉術をイラストやフレーズを用いてわかりやすく紹介しています。もめない・損しない・ナメられない「頭のいい交渉術」を身につけ、対人関係の悩みや問題を解決するためにも、ぜひ本書を手に取ってみてください。


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