『うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと』(2022年11月8日発売)著者のデラさんに「うつ病の人と連絡が取れない?その理由と対策」を聞きました!
「うつ病彼氏の恋愛相談」で救われる人が続出!「うつ病の当事者」であったデラさんが今うつ病に悩む全ての人に伝えたいことを本音で語ります。
「うつ病の人と連絡が取れなくて困っている。そんな人のために書きました。」
こんにちは。Twitterでフォロワー約15,000名、ココナラで「うつ病彼氏の恋愛相談」の仕事を約200件。レビュー★5 うつ病になって8年の「デラさん」です。以前に「講演会」をさせていただき、記事化していただきました。そちらもチェックしていただけると嬉しいです。
ボクは仕事柄よく聞くことがあります。うつ病の恋人がいる人、うつ病になってしまった友達がいるという方から「なかなか連絡が取れなくて困っている」という悩みをたくさん。
これは当事者としての感覚ですが。軽い連絡でも3日ほど。中には、1週間の音信不通は当たり前。長いと2,3ヶ月くらい連絡が取れないことも珍しくありません。
そういった背景から「なんでだろう?」と疑問を持っている方も多いと思いますので。今回は「うつ病の人が連絡を返せなくなってしまう理由」「連絡を取りやすい方法」について解説していこうと思います。
できるだけ論理的に、誰にでも分かりやすく解説をしていきますね。ただ…ボクは医者などの専門家ではないため、イメージとして捉えていただけると幸いです。
目次
なぜ?うつ病の人は連絡をしてこないのか
ズバリ言ってしまうと。答えはシンプルに「そんな余裕がない」という言葉に尽きます。ホントはこれだけで終了。と言いたいところですが、これで終わってしまうと、クレームや炎上の嵐におそらくなってしまうと思われます。ちゃんと丁寧に補足で説明をしていきますね。
これは個人的な感覚と意見になってしまうのですが、うつ病になってしまうと「脳の機能が低下」した状態だと思っています。
うつ病の症状には「集中力が落ちる」「眠れなくなる」「文字が読めなくなる」「自分の言葉を出せなくなる」「感情がわからなくなる」「味を感じなくなる」など挙げ出したらキリがなく、しかも個人によって症状はバラバラです。
ですが、その中にも法則性があると思っていまして。それは「脳の機能」という点。
うつ病の発症要因は「ストレス」が主に考えられていますが、他にも「疲労」「緊張状態」などの身体に負荷をかけてしまった状態を続けると発症すると思っています。
つまり、規則性のない上記の症状に見えますが。どれも脳が疲れていることにより、正常に働けない状態。要するに、うつ病の人は「いつものコンディションではない」ということだけ覚えておいて下さると嬉しいです。
返信するまでの3つの過程をクリアできない
上記の内容を理解していただいた前提で話を進めていきますね。うつ病の人が連絡をする。返信をするという行為には、以下のようなことが必要なことになります。
1.相手の送ってきた内容を理解して暗記する
2.その内容に適切な文章を考える
3.それを相手が嫌がらない形に変換する
この過程を経由しないと、通常は連絡をすることができません。
おそらく、多くの人が「こんなの簡単だろ。誰でもできるわ」と思われたかもしれません。しかし、うつ病になってしまった人。脳が疲れている状態の人は、このレールを突破することが重労働になってしまうんですよね。
1.相手の送ってきた内容を理解して暗記する
感覚としては「外国語」を読んでいる感覚になります。学生の頃に「英語の長文問題」があったかと思いますが、感覚としてはそんな感じです。
うつ病の人にとって、連絡の内容を理解するだけで大変です。単語を1つずつ辞書で調べたり、意味を理解していく感覚。しかも、内容を理解した状態で暗記しないといけません。
ですので、脳が疲れている状態では時間がかかってしまいます。
2.その内容に適切な文章を考える
上記の1でもハードルが高いのですが、この内容から自分の言葉を作り出すという作業。これがもっとシンドイんですよね。英語のテストで言えば、問題を読み込み答えを考えていくという場面。ここに神経を使ってしまうんです。
しかも、うつ病になってしまっていると。頭の回転が遅くなってしまいます。自分の感情も分かりづらくなっていることもあり、何が正解なのかという指標も曖昧になります。
ここで注意点。ここで連絡が来なくて、たまらず「追撃LINE」などをしてしまうパターンが多いです。この段階で考えているところで、さらに連絡が来てしまうと最初からやり直しになります。
ですので、余計に連絡が取れなくなってしまうんですよね…
3.それを相手が嫌がらない形に変換する
文章を考えて終わりではありません。相手を不快にさせないように敬語を入れたり、日本語として正しいか。意味が伝わるかなどを確認しないといけません。
料理で言えば、最後の「盛り付け」というイメージです。ここに関しては、相手との関係性が重要になってきます。
例えば、気を使わないといけない人だった場合。ここに費やす時間も多くなります。逆に、何を言っても怒らないという関係性ができている場合であれば、そんなに時間はかかりません。
ですが、多くの場合。考えることが必要な場面であったり、気を遣っている人からの連絡が多かったりします。そうなると、ここも上記と同じくらい慎重になるので時間がかかってしまうんですよね。