いまの時代、個人が情報発信するならInstagramが最強! その理由と具体的な活用術について、これまで60万人以上のSNSフォロワーを増やしてきたインスタグラムプロデューサーのヤッピーさんが惜しみなく伝授。後発組でも戦略次第で十分勝てます。
目次
まだまだInstagramの可能性は広がっている!
個人が輝ける未来をつくりたい
僕はインスタグラムアカデミーという、ガチのインフルエンサーを目指すオンラインスクールを運営しています。お陰様で4期目になり、60名の方に参加していただくことができました。このアカデミーでは少数精鋭でありながら、今まで60万のフォロワーさんを増やすお手伝いをさせてもらいました。
このグループとは別にインスタグラム研究所(無料)も運営しております。
こちらは1000人もの方が参加してくれています。
もともとファッションコーディネーターをしていたので、そのアカウントのフォロワーさんは2万4,000人以上。ほかに持っている5つほどのアカウントを合わせるとフォロワーさんは4万人になりますが、そちらはもう稼働しておらず、現在はプロデュース業をメインにしています。
プロデュースさせていただいているのは、パーソナルジム・病院・美容室・飲食店などの経営者や、クリエイター・コンサルタント・ブロガーなど多岐にわたります。僕の強みは、毎日個人コンサルをしているので引き出しが多いことです。Instagramにはたくさんの可能性があります。それを活かして自分のお店や事業をもつ個人が輝ける未来をつくること。それが僕のミッションだと思っています。
SNSを活用すべき理由
なぜ、いまSNSなのか。5つに分けて説明します。
1.多くの人がスマホに時間を割いているから
いま、世の中の人がスマホに最も時間を費やしています。仕事以外の時間はスマホを触る。その中に存在するのがSNSで、SNSはもはや多くの人にとって日常となっています。
2.たくさんの人に知ってもらえるから
ビジネスでは、自分のお客さんとなる人がどこにいるか知ることが大切。ターゲットとなる人がSNSの中にいるなら、当然そこに注力しなければいけません。
3.フォロワー数=信頼につながるから
立派な肩書きがなくても、フォロワー数が多いだけで信頼度は高まります。僕もフォロワーさんが1万人を超えてからは、芸能人が足を運ぶようなパーティーに招待されたり、企業から商品をいただいたりすることが増えました。
4.ステマがなく本当の情報があるから
Webでなにかのランキング記事を見てもなかなか信頼できないですよね。企業が「こういう記事を書いて」とブロガーさんに頼んでいるケースも多いです。雑誌にしても掲載する商品の広告が収益になるので、ユーザーファーストとはいえません。
5.メディアより口コミが求められる時代だから
④と通じますが、メディアの情報より、信頼している友達が紹介する商品やお店などの情報がいちばん価値のある時代です。情報がありすぎて考えるのがしんどい時代なので、「誰が言うか」、つまり質のいい口コミが求められています。
6.コロナ時代、SNSでのコミュニケーションが加速しているから
気軽に人と会えなくなったいまの時代だからこそ、SNSの活用が加速しています。
Instagramのユーザーとは?
LINE、YouTube、Twitter、Instagram、Facebook、TikTok、それぞれのMAU(Monthly Active Users)を見てみましょう。
もっとも多いのはLINEの8,200万MAU。次いでYouTubeの6,200万ですが、5Gの普及でさらに伸びると考えられます。Twitterは4,500万、Instagramは3,300万、Facebookは2,600万。いま若年層を中心にもっとも勢いのあるTikTokは950万です。
Instagramは若い女性のイメージがあるかもしれませんが、ユーザーの43%は男性。朝起きてから夜寝るまで、1日を通してInstagramを楽しむユーザーも増えています。
また、検索エンジンで検索するよりもわかりやすく信頼性があるとして、情報を知る手段は「ググる」から「タグる」へと変化しています。Instagramは「インスタ映え」から「情報を知る」SNSに変わってきているのです。イギリスのメディアでは、1年後にはTwitterよりもInstagramで情報を知る人のほうが多くなると予想していました。
「インスタ映え」から「情報を知る」SNSへ
Instagramを活用するメリット
1.あなたや商品・サービスを世の中に知ってもらえる
どんなに素敵な商品でも、まずは知ってもらわなければ売れることはありません。認知度を高めるには、世の中の多くの人が使うSNSを活用しない手はありません。
また、Instagramに試験的に投稿することで新しいビジネスを始める際に反応を確かめることもできますし、バズれば広告料無料で数百万人に見てもらうことも可能です。
2.世の中に届けたいイメージをブランディングできる
Instagramは、「自分の得意」を発信してファンづくりができます。たとえばフォトグラファーさんなら、伝えたい世界観を写真で世の中に届けることができる。ブランディングができてくると市場価値が上がり、「あなただからお願いしたい」というオファーが増えます。
ポイントは、本当の自分を表現するのではなく、ユーザーが求める世界観をつくること。これについては後ほどお話しします。
3.フォロワーが増えると影響力をもてる
ハロー効果と言いますが、フォロワーが多いと「この人が言うならいい商品なんだろうな」と思ってもらえます。肩書きがなくても、有形・無形問わずいろんなものを販売できるようになります。
そのうち「○○といえば○○さん」というポジショニングが確立できます。これはInstagramの中だけでもOK。そして指名検索されるようになり、検索エンジンのアルゴリズムに振り回されなくなります。企業やメディアからも声がかかるようになるでしょう。
4.一般の人でも顔出しせずにインスタグラマーになれる
これからのInstagramで大切なのは、差別化の難しいインスタ映えではなく、求められている情報を発信すること。最近では顔出しせずに数十万人のフォロワーがいる人も増えてきました。
たとえばあるインスタグラマーさんは、顔出しせずに100円ショップの商品を紹介して、1年でフォロワーが1万人から22万人に増えました。沖縄在住のアラフォーシングルマザーの方で、運用はスマホのみ、アフィリエイトでマネタイズをしています。いまは誰にでもチャンスがある最高の時代なのです。
5.フォロワーが1万人になれば無料で広告を打てる
フォロワーが1万人を超えると、ストーリーズにリンクを貼ることができます。ユーザーを商品ページやイベント告知ページ、ブログ、YouTubeなどに直接飛ばすことができるのです。いわば、Instagramユーザーの7割が見ているとされるストーリーズで、無料で広告を流せるということです。
6.InstagramからほかのSNSに誘導できる
InstagramからYouTubeやTikTok、LINE公式アカウント、ブログなどに誘導することもできます。Instagramで1万人のフォロワーがいると、ブログは1日約300PV、ストーリーズでリンクを流すと1日約600PVも伸びるというデータもあります。
Instagramの変化を正しく理解する
2~3年前は「インスタ映え」時代。文字・イラスト・動画は少なくビジュアル重視で、芸能人やファッション、カフェ、海外、風景、お花などのジャンルが人気でした。
一方で現在は、インスタ映えはお腹いっぱいと思われてきています。もちろん実力のある人はそれでも勝てていますが、芸能人やセレブなどの「憧れ」系より、自分と同じような人のリアルな「日常」に興味をもつ人が増えています。育児ママやプチプラファッション、家計のやりくり、自宅でできるダイエット、日常が楽しくなるマインドなどですね。
Instagramは、「インスタ映え」から「情報を知る」メディアになり、自由な表現が可能なInstagramの特色がさらに活かされるように。フォトグラファーなら写真、スポーツなら動画、マインドなら文字、育児や恋愛ならイラスト、ユーザーと直接コミュニケーションをとるならインスタライブなどです。おしゃれな料理の写真をただ載せるのではなく、できるまでの過程の写真とレシピを載せたユーザーファーストの投稿に人気が出るようになりました。
いまのInstagramに求められているのは、簡単にいえば同じ趣味の「友達」を作るような感覚。自分と同じようなライフスタイルを送る、自分が知りたいことに詳しい友達のような存在です。トレンドやリアルな情報をさまざまな表現方法で発信できるInstagramは、企業よりも個人が情報発信するツールとして最強だと思います。
Instagramがうまくいかない人の共通点
Instagramを軽く見ている
ガチでInstagramに取り組めば誰でもうまくいきます。でも、ほとんどの人は、「Instagramは簡単」だと勘違いしています。そのため、始めたはいいけれど思ったよりも反応やフォロワーが増えず、つまらなくなっていつの間にか放置……というケースが非常に多いです。
逆にいえば、正しく継続させることにフルコミットすればチャンスがあるということ。ブログ1記事に3時間かけて1日100PVを得るより、YouTube1投稿に5時間かけて1日50再生を得るより、Instagramを半年がんばれば、1投稿2時間で180万リーチまで伸ばせるほどの威力があります。
優先順位も大切。
うまくいかない人の優先順位はこんな感じが多いです。
①家族
②仕事
③SNS発信
④趣味
⑤学び
一方でうまくいく人は
①SNS発信
②家族
③仕事
④学び
⑤趣味
の順。
「Instagramを本気でやる!」と決意することが重要です。
具体的な目的を決めずに始める
「お金を稼ぎたい」「有名になりたい」など抽象的な目的では、100%うまくいきません。想いがないアカウントはユーザーに伝わりますし、目先のいいねやフォロワーの数で一喜一憂し、反応がもらえないと思考が停止してしまう。そのうち投稿することが辛くなり、継続できずにやめてしまうのです。
具体的な目的を決めておけば、承認欲求に支配されず継続することができます。「WHY」が強い人が成功するのがInstagram。実は、始める前に勝負は決まっています。
Instagramで勝つための戦略
「戦略」より「戦術」を重視してしまう人が多い
Instagramで重要なのは、戦略8割、戦術2割。オンラインスクールなどでいただくのは圧倒的に「戦術」についての質問ですが、そもそも「戦略」がすべっていたらどうしようもありません。
漫画をイメージしてください。ストーリーや登場人物の性格、時代背景などをなにも考えずにいきなり漫画を描いても、1話で終わってしまいます。最初にしっかり戦略を立て、良質なコンセプトを作ることが成功のカギ。Instagramで勝つための戦略を、1ステップずつ解説していきます。
STEP1. 世の中のニーズを知る
好きなことを適当に発信しても人気は出ません。まずは「好きなこと」「ほかの人とくらべて得意なこと」「人からよく褒められること」を100個書き出してみてください。とくに大事なのは「人からよく褒められること」。自分では気づいていないヒントがあるかもしれません。
あとはLINE NEWSやTwitterのトレンド、ニュースサイトや雑誌などで世の中のニーズをリサーチします。1番おすすめのリサーチ場所は本屋さんです。本屋さんは売れない本を並べないので、いわば世の中の人の頭の中が再現されている状態。ネットで調べるより実際に足を運んで書棚を見ることをおすすめします。
STEP2. ジャンルを決める
YouTubeとInstagramはユーザーが似ているので、YouTubeでは人気があるけどInstagramでは投稿が少ないジャンルの場合は大きなチャンスです。また、投稿数はまだ少ないのにフォロワーが多いアカウントをInstagramで見つけたら、これから人気が出る勢いのあるジャンルかもしれません。
そこから自分が突き抜けるためには、「ライバルより質の高い投稿ができるか」、難しそうであれば「そのジャンルの専門性+αを発信できるか」、それも難しそうであれば「独自性を出せるか」を考えていきます。
STEP3. ポジションを決める
最近は、顔出しをしていない人気ジャンル特化型のレビューアカウントが伸びています。人気ジャンルは、100円ショップ、業務スーパー、無印良品、ニトリ、スターバックスコーヒーなど。スタバのカスタマイズを紹介しているアカウントは、レジで投稿画面を見せれば同じカスタムドリンクを注文できるようになっていて大人気です。
ただし、人気ジャンルは飽和状態にあるものも多いので、工夫が必要。複数のジャンルを組み合わせたり、発信のしかたに独自性をもたせたりすることが重要になってきます。あとは「サレ妻」や「不倫」のエピソードなど、ゴシップ性の強い過激特化型で伸びているケースも多いです。
STEP4. キャラクターを設計する
最後は、自分のアカウントをどんなキャラクターで発信するか。これは①ジャンル ②ミッション ③有益性 ④共感 ⑤ストーリーに分けてそれぞれ考えていきます。
1.ジャンル
看板がないお店には入りにくいように、自分が何者であるかをきちんと明文化します。
2.ミッション
自分がユーザーに果たしたいミッションを明確にします。「コスパ重視でおしゃれに変身させたい」「ダイエットに成功して自信をつけてあげたい」など。
3.有益性
このアカウントを見ると何を知れるのか、ユーザーにとってのメリットをわかりやすく伝えます。Instagramでは文字情報を絵のように見る人が多いので、わかりにくさは悪。「お金をかけずにおしゃれになる方法を伝える」「Seriaの便利な商品を紹介する」などです。
4.共感
いまのInstagramは友達感覚でつながるのが主流なので、共感を得られるかどうかは大事。「ユニクロとGUを愛用している」「○歳と○歳の子どものパパ」「豆柴と暮らしている」など。
5.ストーリー
「自分と考え方が似ているかも」と思ってもらうことも、いまのInstagramでは重要です。「ブランド服ばかり着ていた僕がコスパ重視でおしゃれになった」「昔は太っていた私が30kg痩せた」「汚部屋から美部屋に生まれ変わった」など、自分のストーリーを伝えるようにしましょう。
僕自身、以前はなんでもない平凡な人でしたが、Instagramを通じてたくさんのフォロワーやファンの方と出会うことができました。同じように「自分は平凡だから」と思っている人の人生を変えるお手伝いをして、いまよりもっと個人が輝ける未来をつくっていきたいと思っています。
お伝えした戦略、戦術を利用して、みなさんもInstagramで情報発信をしてみてください。きっと今よりも輝いた生活が待っているはずです。
(画像提供:iStock.com/JGalione)
ヤッピー インスタグラムプロデューサー ・今まで60万人以上SNSフォロワーを増やすプロデュース ・Facebookの非公開グループインスタグラム研究所運営693名在籍(インスタグラムコミュニティ日本一) ・インスタ講師として全国・行政にて講演を開催 ・株式会社YARD代表取締役