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ネットで勝ち抜く! ちょっとしたことで差がつく最強の文章術/尾藤克之(@k_bito)

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リモートワークの浸透やネットビジネスの拡大により、文章力は現代を生きるうえでの必須スキルに。自分の狙いどおりに「読まれる」「伝わる」書き方を、コラムニスト・著述家の尾藤克之氏に学びます。文章力を上げることは、自身の価値向上にもつながります。

読者にはどんな特性がある?

おばあさんにも、後ろを向いた若い女性にも見える有名なだまし絵がありますが、人は見たいようにしか見ないもの。

読者もそうで、見たいようにしか見てくれません。「理系だから神経質そう」「AB型だから二重人格」など、先入観や固定観念、偏見は誰もが持っている。そして、悪い印象ほど後々まで変わることはありません。

つまり、読者は行間を読んでくれないのです。熱心に「伝えよう」とする書き手は多いですが、読者は好きなようにしか読まないので、行間で読ませようと思っても読んでくれません。ですから、その特性を踏まえたうえで、読者との付き合い方を考える必要があります。

あなたは、どのスタンスで文章を書いていますか?
①誰もが理解できることが大切。
②ある程度ターゲットを想定することが大切。
③強くターゲットを意識することが大切。

人には、気分やスタイルがあります。もしあなたが車の営業マンだとしたら、それぞれのお客に対してどんなアプローチが有効でしょうか。

たとえば織田信長は、決断力が早いタイプですね。話すときは「結論からいいますと」からはじめて、「どの車より速い」「レース本番に強い」「最高の性能ですよ」というアプローチがいいでしょう。

一方、豊臣秀吉は、「本日はお日柄もよく」と世間話から入って、「誰も乗っていませんよ」「目立ちますよ」「かっこいいでしょ?」と持っていくのがよさそうです。