副業に興味のある方、プログラミングを始めてみたい方必見! 現役フリーランスエンジニアの二人が、独学で未経験から3カ月で月10万円稼げるようになった方法を伝授します。終身雇用が約束されない現代、会社に頼らず食べていけるスキルを身につけませんか?
目次 ショーヘー とだこうき(以下:とだ) ショーへー とだ ショーへー とだ ショーへー ショーヘー とだ ショーヘー とだ ショーヘー とだ ショーヘー とだ ショーヘー とだ ショーヘー とだ ショーヘー とだ ショーヘー とだ ショーヘー とだ ショーヘー ショーヘー とだ ショーヘー とだ ショーヘー とだ ショーヘー ショーヘー ショーヘー とだ ショーヘー とだ とだ ショーヘー サンクチュアリ出版に遊びにきませんか?プログラミング副業を始める前に
3カ月本気でがんばれば、月10万円は稼げる
まずは自己紹介を。僕は未経験からIT企業に入り、最初はJavaやPHPなどバックエンドのエンジニアをしていました。でもフロントエンドもやってみたくて、副業で友達のWebサイトなどをつくっているうちにそっちにのめり込み、独立した今はほとんどがWebサイトやアプリの制作ディレクションの仕事。バンコクのプログラミングスクール『iSara(イサラ)』の立ち上げにも携わっています。
僕はもともと営業だったんですが、どうしてもWebエンジニアになりたくて仕事後にプログラミングのアルバイトをしていました。その後、営業部門からエンジニア部門に異動になり、半年でリードエンジニア(チームをリードする上級エンジニア)、さらに半年でフリーランスに。バンコクやフィリピンやドイツなどで海外ノマドもしながら生活しています。
これからの時代、サイドビジネスの「副業」ではなくマルチプルの「複業」がスタンダードになるといわれています。副業や複業を始めるとき、いろいろと手を出したがる人がいますが、まずは1本太い幹をつくってその枝葉を増やしていくのが大切だと僕は思っています。どうでしょうか?
1本太い幹をつくるのは大事ですね。ただ、自分に合っているものを見つけるための副業というのもアリかなと。僕はもともと営業だったけど、もう無能中の無能で(笑)、そんな中プログラマのバイトを始めたら一気に花開いた感じだったので。いずれにせよ、会社のためではなく自分のために本業以外のことをやっておくのは大事だと思います。
副業をやる目的を意識したうえでスキルをつけることも重要。フリーになりたいのか、転職したいのか、副業として続けて年収を上げたいのか。収入は月5万円でいいのか、圧倒的な結果を出したいのか……。
僕みたいに長期的に物事を考えられないタイプなら、「楽しいからやる」でもいいと思うけどね。もし月5万円を稼ぐためにいろんな生活を犠牲にしなければいけないならもったいないけど、「楽しい」とか「ステップアップできる」ならそれでも十分な気がします。
そもそもイベントタイトルを「月10万円」にしたのは、誰でも短期的に実現可能な金額だから。3カ月本気でがんばれば月10万円稼げるまでにはレベルアップできます。以前、Twitter上でWeb制作を学ぶカリキュラム『30DAYSトライアル』を配信したんですが、それを通じて「1カ月で月5万円まで行った」「案件を受注した」「転職できた」といったコメントを多くいただきました。プログラミング副業でおすすめのジャンル
未経験からの成長スピードという観点では、僕のおすすめはやっぱりフロントのWeb制作。『30DAYSトライアル』でも、「初心者からコーディングの副業で月5万円を稼ぐためのトライアル」で30日間、「コーダーとして企業と仕事可能なレベルになるためのトライアル」で30日間という、計60日間でスキルを習得できるカリキュラム設定にしています。バックエンドはひとりでできることに限りがありますし、つくりきるまでのモチベーション維持が大変。
バックエンド側の僕としては、おすすめはGoogle Apps Script。Googleのサービスを連携したり自動化したりすることができる言語です。社内システムを自動化する案件など、さほど時間がかからないのに1件5万円くらい稼げるものも多いんですよ。人工知能やWeb開発で使われている言語、Python(パイソン)もいいですね。Excelの自動化などができます。プログラミング副業の第一歩を踏み出すには
具体的な学習ステップは?
まずは『Progate』というオンラインプログラミング学習サービスから始めるのがおすすめ。HTMLやCSSをひと通り学んで、BootstrapでCSSフレームワークとはなにかを学んで、簡単なページの模写コーディングを4〜5サイトやればだいたいのイメージはつかめます。あとはJavaScriptとか、それよりもjQueryを覚えるのがいいかな。
そのあとは、CSSコーディングを効率化できるSassや、ブログソフトウェアのWordPressなど、プラスアルファのスキルを覚えていくといいと思います。
普通のWeb制作スキルだけだと差別化しにくいので、Gulp(ガルプ)やコンパイルなどエンジニアチックなことも勉強しておくと市場価値が上がるのではないでしょうか。
HTMLとCSSだけで月300万円稼いでいる知り合いがいるけど、それは最大限に効率化して数をこなしているのと、プロのカメラマンと一緒に写真まで撮りにいったりして信頼を得ているからなんだろうね。効率化という意味では、コーポレートサイトなどは基本的な構成は同じなので、テンプレートをつくっておいて0からつくる工数を70%くらいまで抑えるのがコツ。WordPressのテーマ配布サイト『テーマフォレスト』でテンプレートを買ってカスタマイズするのもいいと思います。
勉強する際にインプットが多すぎるのもどうなんでしょうね。『Progate』をひたすらやり続けるとか。それよりも、自分でつらい思いをしてコードを書く経験を積んだほうがプログラマとしてレベルが上がる気がします。僕が独学を始めた頃は、疑問が出てきても人に聞ける環境にいなかったので、エラーが解決するまで24時間調べ続けたりしていました。でもそのおかげで成長できたのでいい経験だったなと。
僕もJavaからPHPに移るときや、いきなりWordPressのマルチサイトの制作案件を任されたときは苦労したけど、スキルの幅は格段に広がりましたね。
僕は最近、知識ゼロのところからブロックチェーンを任されました。必死に勉強しながらなんとかやり遂げたけど、「プログラミングってやっぱり楽しいな」と実感しましたね。知識や技術を身につける初の段階は大変ですが、仕事しながら勉強させてもらえるフェーズになればとても楽になると思います。仕事はどうやってとってくる?
僕が副業でWeb制作を始めたときは、身近な友達から当たっていました。スモールスタートならそれがいちばん主流の方法かな。
クラウドソーシングサイトはどうなんですか? 僕は会社員としてスキルをつけたあとに独立したから使ったことはないけど。
常に案件が掲載されていて途切れない点はメリットだと思います。たとえばLPだと平均2〜3万円、高くて5万円くらいの単価なので、いい案件を月2件受注すれば10万円は行きますね。
ただ、ライバルも多いので、提案の仕方にはコツがいります。1件2件で心が折れていたらダメ。10〜20件提案して、受注できたときはどこがよかったか分析する。たくさん提案するために自己紹介のテンプレートをつくっておいて、その案件に関するコメントを一部分でも必ず入れると好印象です。最初はひとりではなく、経験豊富なフリーランスとチームを組んでそれをアピールするのもアリ。
なるほど。今日はショーヘーさんと同じ場所で仕事をしていたんですけど、すごく忙しそうで、「だれかに仕事を振りたい!」と思うこともあるんじゃないかなと思いました。そういうときに重宝するフリー同士のつながりとかもあるんですか?
ありますね。とくにTwitterはつながりやすいです。フリー仲間から仕事が入ることも多いので、人脈づくりは大事。人脈を広げるなら『yenta(イエンタ)』というビジネスマッチングアプリもおすすめです。課金すれば経営層などとピンポイントにマッチングできるので、営業にはもってこい。
『yenta』は僕も使っています。最初は、実際に会っても仕事の話にはならないかなと思っていたんですが、そんなことはなかった。経営者がわざわざ僕に会うということは、エンジニアを探している可能性が高いですから、お互い効率的に仕事を進められます。日経も最近『SOLMU(ソルム)』をリリースしましたね。
新しいアプリを初期から使って「『SOLMU』でのマッチング率No.1」というようなブランディングをするのもアリですね。あとは、個々のクライアントに当たるのではなく、最初から案件を持っている制作会社に当たるという手も。大手の制作会社だと数十万円規模の案件はとらないことが多いので、制作会社の営業と仲良くなって、会社ではとらない案件の情報をもらったりね。
また、地方はITリテラシーが高くなく依頼先も少ないことが多いので、地方をねらうのもひとつの方法。ある県のクライアントは、その市でWeb制作をしている会社が1社しかなく、しかもWix(無料で簡単にホームページをつくれるツール)を使って制作しているので依頼先に困っていたと話していました。
あとは、ブログやSNS、リスティング広告からの問い合わせなども見込めると思います。副業を始めた先のキャリア
現在の二人の働き方
僕は所属している会社で週24時間働く契約になっていて、技術的な質問に答える技術顧問もプラスアルファでやっています。実は僕の収益でいちばん多いのはブログなんですが、実際に書いてくれているのはエンジニア経験のあるライターで、僕は内容のディレクションをしています。自由な時間が多いのは、いまの働き方の最大の魅力かもしれません。いずれは自分のWebアプリをつくってみんなに使ってもらうのが理想。それがエンジニアとしていちばんかっこいい姿だと思っているので。
あと、ジャグリングの練習もしています(笑)。極めればパソコンすらなくても稼げるので、ある意味最強かなと。
(笑)。僕はいまはディレクションがメイン。『iSara』の卒業生やTwitterで知り合った人に制作をお願いしています。あとはブログやnote、さっき紹介した『30DAYSトライアル』など。今後はメディア運営もやってみたいなと思っています。
「稼ぐ」という目的の場合、Webエンジニアとして働いていると月80〜100万円くらいで限界がくるんですよね。それ以上を求めるなら、ディレクターやマネージャーにシフトするか、ブログなどストック制のあるビジネスをする必要があります。
エンジニア経験のないディレクターってけっこう多いんですが、経験があれば相談を受けたときに技術やトレンドをアウトプットできます。ディレクションの本当の価値はそこなので、エンジニアとしてスキルを磨くことは将来のためにも有益です。スキルを身につけたあとはどうする?
副業を始めた先のキャリアは、大きく分けて「フリーになる」「転職する」「そのまま副業として続ける」の3パターン。副業で月10万円稼げるなら、全力を投下すればもっと稼げると思うので、フリーになるのは難しくないと思います。
どんなライフスタイルを大事にしたいかによりますよね。『iSara』の卒業生はどんな道を進むんですか?
いろんなパターンの人がいますが、就職するケースも多いですね。「仕事をしながら海外を旅したい」といった人はフリーになっていますが、「まずはしっかり稼ぎたい」と考えて就職する人もけっこういます。
僕も、エンジニアとして本当に価値を高めるなら、一度は就職するのがおすすめ。正社員はきちんと教育してもらえるし、実績も積めるので、スキルアップするなら近道だと思います。いまの僕があるのも、正社員だったときに師匠のような人からがっつり教えてもらえたから。
確かに、フリーは営業や雑務に時間を割かれたり、クライアントから怒られることはあっても改善のための注意をしてもらえることはなかったりしますよね。案件の難易度に関しても、受け止められるサイズのボールしかこないので、スキルアップのスピードを考えたら一度は会社に勤めるのがいちばんかもしれません。
就職するにしても、副業はやったほうがいいと思います。とくに「かけ算」しやすいものがおすすめ。Rubyのスキルと金融の知識でWebアプリをつくれます、とかね。
スキルコレクターみたいになると全部が駆け出しで終わってしまうので、年単位で「幹」をつくるのは大事。8割まで持っていくのはわりと簡単ですが、最後の2割を詰めるのは大変なので、そこをきちんと詰めることができれば市場価値はぐっと高まると思います。質疑応答
Q. ディレクションする際の外注費の割合は?
制作内容を明確に指示するところまでやる場合は、僕のディレクション費は30〜40%くらい。受注して発注するだけの役割なら、10%以下〜10%くらいが相場かと思います。Q. バックエンドからフロントエンドにシフトして、活きた経験はある?
僕はLaravelをある程度やったあとにWordPressに戻ったりしたんですが、がっつりコードを書いて仕組みを理解していたおかげで、WordPressの関数やPHPは余裕になりました。ドキュメントを読む癖もつきましたね。クオリティに直結するかは微妙ですが、仕事を進めるのが楽にはなるので、経験は活きていると思います。
どうしてフロントに行きたかったの?
サーバをやっているとき、めちゃめちゃ凝った管理システムを数カ月かけてつくったんだけど、管理画面にログインしないと誰も見れないことに切なくなって……。フロントをやるようになってからは、みんなに見てもらえることに加えて、立ち上がりの速さやつくっている感を持てるところにもやりがいを感じるようになりました。
へぇ、そういうモチベーションでやってるんだ! 僕は自分で満足できるコードを書ければそれでいいから、その発想はなかった。おもしろいね。Q. 営業するときのコツは?
僕が営業していたときによく言われていたのは、「営業っぽい人は売れない」ということ。仕事ください感を出しすぎると逆に売れないんですよね。僕は基本的に営業はしていなくて、ほとんどの仕事が紹介なんですが、『yenta』で経営者に会うときは営業っぽくならないように気をつけています。普通に「楽しみ」「仲良くなりたい」くらいのテンションのほうが可愛がってもらえます。
フロントとバックエンドだと仕事のとり方も少し違いますよね。フロントはいろんな仕事を並行して受けますが、僕らはひとつのクライアントの仕事を長くやるスタイルだから、頻繁に営業する必要はありません。
そうですね。決裁権を持っている人にこそガツガツ行かない、というのは鉄則だと思います。あとは、7割くらいできる感覚が持てれば、不安があっても「できます!」と言ってしまう。本当にできないのに受注すると事故る可能性がありますが、7割できるなら大丈夫。不安げにしている人より堂々としている人に依頼したいものですから、自信を持つことが大事です。(画像提供:iStock.com/alvarez)
スピーカー:ショーへー(https://twitter.com/showheyohtaki)
経歴など:おしゃべり好きな28歳Webエンジニア。立命法→大手で営業職→1年で退社→未経験でIT系に転職→2年修行→フリーランスエンジニアになり3年目です。PHP・Laravel・WordPressが専門。タイ・バンコクと日本の2拠点生活をしているリモートワーカーです。
スピーカー:とだこうき(https://twitter.com/cohki0305)
経歴:営業から転職し、たった6ヶ月でリードエンジニアになったWebエンジニア。その後半年でフリーランスとして独立し時給が4倍に。時々、海外ノマドやりながら、週3フルリモート労働。自分の経験を元に、未経験からエンジニアになる方法や業界のことを発信してます。
サンクチュアリ出版では
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