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上司に取り入るあざとビジネスコミュニケーション/Millie(ミリー)

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職場のコミュニケーションで損してない??元大手企業の幹部候補生として数多の上司を攻略し、楽しくお仕事してきた恋愛コンサルタント Millieが、それやっちゃだめだよーという失敗コミュニケーション10をご紹介!好かれる部下の秘密教えます。

「は?なにそれ」な失敗コミュニケーション10

上司とは何をする人か

私は、恋愛は本当に激しく強めにこじらせていて、自分の感情のコントロールが苦手ということで苦しんできましたが、実は仕事では全くこじらせてこなかった会社人生でした。とにかく周りの人に好かれて、上司に好かれてやってきたということが、すごく幸せな会社人生につながっていたと思います。会社員として仕事をしている以上、上司という存在が最大のキーマンです。上司に好かれるのは絶大なメリットがあります。私はこれまであらゆる上司に好かれてきたので、そのノウハウを今日はお話ししたいと思います。

まず上司とは何をする人なのか。いろんな切り口があると思いますが、6つに分けてみました。このうち「部下の指導やサポート」「タスクの進捗管理」「責任を取ること」の3つが部下の動きに大きく関わってくる上司の仕事であり、今日のテーマの大きなポイントとなります。それを踏まえて、部下として「それやらない方がいい」と思う失敗コミュニケーション10をご紹介していきます。

①「忙しくてバタバタしてました」という報告すんな

まずは「『忙しくてバタバタしてました』という報告すんな」という話です。これはなぜかというと、タスク管理が甘い人だという自己紹介になっているから。いつもバタバタしている人、要は自分の仕事の管理がちゃんとできていないという印象を与えてしまいます。ダサいです。やめましょう。

もうひとつ大きな理由があって、相手にとってあなたは優先順位が低い人ですというメッセージになってしまいます。バタバタしていても先に連絡している人もいるはずだから、これを言ってしまうと「あなたの優先順位は低い」というメッセージになってしまう。だからやめたほうがいいです。

それでもやっぱり、うっかり期日に遅れてしまったとか、思ったより連絡するのが遅くなってしまったという時にはどうするかというと、「遅くなって大変申し訳ございませんでした」の一択です。ただ謝る。それだけで大丈夫です。

②体調アピールは情報を遮断されるよ

体調悪いアピールというのは、体調管理を含む自己管理が甘い人ですという自己紹介になっています。もちろん体調を崩すことは誰しもあるけれども、体調管理も仕事のうちなので、アピールになるほど言っている場合は問題です。

体調が悪いとよく言う人に仕事を任せるのは怖いです。穴を開けられるかもしれないからです。特に大きい仕事や、大事な仕事を任せにくくなってくる。そうすると、そのような情報も遮断されて入ってこなくなるので、会社員としても何が起こっているかわからなくなってきます。そういう意味でとても損なので、やめたほうがいいですね。

ただ、本当に体調が悪くて通院をしなければいけなくなるとか、本当にお休みをもらった方がいいなと思うときは、それはアピールではなく共有すべき情報です。上司の役割でもある進捗管理のためにも、必要な場合にはきちんと情報共有をしておきましょう。

③なんでそんなに簡単に責任放棄するの?

仕事を1回引き受けた以上「やっぱりできません」というのは絶対やらないでください。それをやると自分の信頼を捨てていると思ってほしい。こういう人にはもう頼めません。だって、頼んで「わかりました」と言われても、やめてしまうかもしれないから。本当に会社員としては大事な信頼を失っていくことなのでやめましょう。

とはいえみんな忙しいので、引き受けたはいいけど「まずいぞ」となることもありますよね。そういうときにすることは、相談です。やっていく前提で、投げ捨てせず相談して調整をするというのが正しいやり方です。仕事は気分でやめていいものではありません。引き受けたら、責任を持ってしっかりやっていきましょう。

④「できません」は波に乗れません

やってもらえないかと言われた仕事を最初から断るのもNGです。上司からの依頼を断るというのは、基本的に会社員としてはありえないことだと思ってください。私たちは会社員である以上、会社からお給料をもらっています。もう対価をもらっているのです。その対価に見合わない仕事というのは、基本的に回ってこない。ブラック企業でもない限り、できる仕事が回ってきます。なので、仕事を断ってしまうのは、強い言い方をすると給料泥棒です。

「上司みたいにできない」とか「先輩の誰々さんみたいにできない」という自信のなさから断る人が私の周りでは多かったですが、上司の視点から見ると、できると思っているから頼んでいる。あなたがどう思っているのか知らないけど、上司はあなたの仕事ぶりを見ていてできると思ってオファーをしているので、できると思われているというメッセージを拾って頑張ってほしいです。新しい仕事のオファーを受けるのはすごく怖いと思うけどチャンスでもあって、自分ができることの幅が広がるし、そういうものを引き受けていくことでやりたいと思う仕事も回ってきたりするので、ぜひ掴んでいってください。

⑤上司や先輩になろうとするな。どうせなれない。

私たちが現役中に上司や先輩に追いつくことはありません。みんなが上司や先輩を目指すときに見落としがちなのは、上司や先輩というのはその年数分、自分より先に仕事をしていて、その年数分の努力をしているということです。

もし先輩を見習いたい、ああいうふうになりたいと思うのであれば、見習うのは姿勢の方です。スキルはなかなか追いつきません。スキルはそもそも追いつかないものもあるし、追いついているかどうかを自分で判断するのが難しいけど、その人が何を考えて仕事をしているのかや、どういうことを心がけてお客様とお話しをしているのかは、すぐにその人に聞くこともできるし、見習えます。スキルよりも何を考えてどういう姿勢でやっているかが大事なのでそちらを見習っていきましょう。

⑥「頑張ってるアピール」は仕事の意図がわかってない人がする

頑張ってるアピールというのは「こんなに頑張ってるのに評価されない」とか「こんなに頑張ってるのに、上司がわかってくれない」というものです。評価されている人は、これを一切言いません。

頑張ることに価値を置くのは自己満足です。上司の仕事の役割のひとつに、責任を取ることというのがありました。つまり上司が何を求めているか、会社が何を求めているかというと、結果です。結果を出すのに頑張るかどうかは正直どちらでもいいです。一瞬で終わらせてしまって結果を出したっていいし、身を削って結果出すのも同じです。だから、「頑張り」に価値を置いていること自体間違っていて、評価がされていないということは、もうその頑張りの方向性がずれている。つまり仕事の意図がわかっていないということです。

仕事の意図がわかっていないということは、仕事ができてないという自己紹介になっています。「私、仕事できないんです」と言っているのと実は同じ。結果が出ない頑張りは無意味です。身を削ることは誰も求めていません。

⑦扱いが雑?それが信頼の証だよ

上司から丁寧に接してもらっているというのは、お客様扱いされているということ。それはつまり戦力ではないと言われているのと一緒です。私も18年間の会社員生活の中、男性社会かつ体育会系社会だったっていうのもあって、沢山雑に扱われてきました。

管理職の手前の役職に昇進したときに、上司から「なんか間違って申請したらうっかり通っちゃったんだよね」と言われたことがあります。これ言われたら、どう思うか。「それ本当でも言わなくてもよくない?」と思う人は、考えがまだ浅いです。翻訳すると「期待しているから頑張ってね」と言っています。

誰かを昇進させるとかポストにつけるというのは、会社としてはすごく大変なことで、ポストの数は限られているし、そのポストに上げるということはその人の給与を上げるということで、出費が多くなるということです。だから間違って申請することもないし、うっかり通ることもない。これがわかったうえで、これは完全に冗談で、わざと雑に言っていると汲むことが大事です。私もそれがわかっていたので、ニヤッとしつつ「ありがとうございます、頑張ります」と言って席に戻ったので、多分その受け答えも含めて「わかっているな」と思われて、さらに可愛がられるようになったと思います。

できる部下というのは、雑な扱いをほくそ笑んでいます。雑に扱われて傷ついている場合ではありません。信頼の形なので、逆になんだか丁寧に扱われたら「私、戦力じゃないと思われているかもしれないから、頑張らなきゃいけない」と思うところです。雑に扱われている人は安心してください、大丈夫です。信頼されています。

⑧上司見て仕事してんじゃねえ

上司を見るというのは何を意味しているかというと、上司の顔色を見て仕事をするものじゃないということです。上司の欲しい答えしか言わないのは、媚びているのと一緒です。上司に上司が欲しそうな提案をするということもだし、上司に「こういうことやろうと思ってるんだよね」と言われたときに「いいと思います」しか言わないのも同じです。耳障りのいいことしか言わない人というのは、それだけの人になってしまいます。もちろん上司も共感が欲しいときもありますが、新しいアイディアは出てこない人なので、それだけの人。

では、顔色を見ずに何を見るかというと、目標を一緒に見ます。上司が目指していること、会社が目指していることを見て、その上で上司とそれを目指すために今やるべきことはこちらなんじゃないかと思うのであれば、躊躇なく言わなければいけない。上司はタスクの進捗管理をして責任を取ることが仕事だから、それを達成するためにそう思うことがあるなら言わないといけません。

その上でそれが採用されるかどうかはどちらでもいいです。それは上司は私たちが知らない情報も持っていて、それも含めて判断するから。でも、それでも新しい視点を上司に提供することができる機会なので、伝えていく必要がある。意見を聞かれるようになると、その意見というのは、採用されることが増えていきます。自分がやりたいことをやらせてもらえることが増えるので、自分のメリットもすごく多くなってきます。意見を聞かれる部下になりましょう。

⑨一人で抱え込むメリットなんてないよ

仕事をひとりで抱え込むメリットはありません。やめましょう。仕事をしているともういっぱいいっぱいすぎてわけがわからなくなってきたとか、でもみんな忙しいから言ったら悪いよねとか、これ言ってできない奴だと思われたら嫌だなとか。だから、期日が厳しいけど「自分で何とかしなきゃ」と言って身体を壊してしまったりとかするのは、とてももったいない。

上司が求めているのはミッションの達成です。その結果に責任を取らなければいけないからです。つまり、ひとりでなんとかすることは、求められていません。ひとりでも、ふたりでも。チーム全員かかってやっても別によくて、必要なのは結果です。相談することというのは上司を助けることなので、どんどん相談してください。上司に相談をするのを悪いなと思っている人が多いみたいですが、上司が部下の相談に乗るのは仕事のうちですからね。

⑩評価のために仕事をするなんて本末転倒

なんで評価のために仕事をするのがNGなのかというと、まずもって評価というのはコントロールができません。いくら頑張っても、評価につながらないことというのはあります。誰がどう受け止めるかはコントロールできません。コントロールできないものを追いかけるのはとても疲れますし消耗します。もうひとつ、評価を追ってしまうときに忘れているのは、評価は後からついてくるものだということです。いつでもまず自分が何をできるのか、自分が会社から上司から求められていることをできているかが先で、それができている人が評価を得ています。評価が先立つとうまくいかないので、覚えていてください。

会社員の仕事とは

会社員の仕事というのはズバリ会社の仕事を回すことです。つまり、自分の評価のために業務を回すとか、頑張っているという自己満足のために仕事をするとか、わかってほしいっていう気持ちを解消するためにガツガツやるというのは間違っていて、会社の利益となる仕事をするのが会社員の仕事です。逆に、これがわかっていると、失敗コミュニケーションはものすごく少なくなるはずです。

好かれる部下が逆にやっていること3つ

失敗コミュニケーションを10あげましたが、今度は逆に、好かれる部下がやっていることを3つご紹介します。世の中の真理として、うまくいっている人が「やっていること」はそんなに多くなかったりします。実は「やらないこと」の方が大事だったり、多かったりするので、やっていることは意外とシンプルというのをわかってもらえたらいいなと思います。

1つ目は「把握すべきことを把握している」ということです。私が把握すべきだと思って把握していたことを挙げました。

2つ目、これは基本ですが「一生懸命やること」です。言わずもがなですが、これはすごく大事なこと。一生懸命やっている人がミスする分には、評価が落ちたりはしないから大丈夫です。

3つ目、これが今日のテーマのあざとさの部分です。好かれている部下は、必ず上司を尊敬していて、その尊敬を表しています。表敬です。このテーマを発表してから「最近、尊敬できる先輩とか上司少なくなったなって思うんです」というコメントを結構もらいました。これは、恋愛で「最近いい男少ないよね」と言っているのと同じで、ちゃんと見てないんじゃない?という話です。

上司かどうかにかかわらず、その人のことをきちんと人として見ていたら、尊敬するところが全くないという人はいません。もしかしたら冷たく見える人というのは、いつも冷静だというのがその人の尊敬ポイントであったりとか、何かあるとすぐ帰っちゃうなという人は、家族が最優先という尊敬ポイントがあったりします。

尊敬することがもちろん大事だけど、心の中で尊敬していても伝わらないので、それをきちんと表していく、表敬することが大事です。これをしている人が意外と少ないです。もちろん、媚を売るというのとは違います。上司のことを尊敬してそれをきちんと表していくことをやっていると、上司に好かれる部下の出来上がりです。

(画像提供:iStock.com/imtmphoto)

 

恋愛コンサルタント Millie(ミリー)
1981年 東京生まれ。元大手企業管理職。

6歳のときに父の転勤でアメリカ・カリフォルニア州に移住。
3年半アメリカ生活を経験した帰国子女。

幼少期から両親が不仲な家庭環境、母とは共依存状態の親子関係で育つ。
20代半ばでうつ病との診断を受け、人生の強制休止を体験。
うつ克服後に現在の夫と結婚するも、依存体質は変わらず夫婦仲が悪化。
新婚時より冷え切った夫婦関係に陥る。
その折、高橋あいさんの「愛され女子養成講座(AJ)」を知り、5期を受講。
その教えを実践して夫婦仲を改善し、現在は夫に愛され笑って暮らす毎日を送っている。
AJで学んだことによりマインドの勉強と研鑽にハマり、学びを深めて2021年6月高橋あいさんのaimind公式コーチに就任。
2023年には会社員を卒業し、同9月にAJを引き継ぎ11期~14期を主催(2023年9月より15期を開催中)。
講座やコンサルティングを介して、もっと楽に楽しく生きたい女性の後押しをしている。

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